第6話 変化

「はぁ、、、」

目覚めてすぐ、溜め息が出る鈴木。いつも通り、学校へ行く準備を始める。歯を磨きながら、食パンをトースターで焼く。水をコップに入れ、口を濯ぎ、歯ブラシを片付ける。水を飲みながら、少し焦げた食パンを食べる。トイレを済ませ、制服に着替える。靴を履き、玄関を開ける。


いつもの道路を歩く。学校へいつもの時間に間に合うように。よく顔を合わせる近所の人に挨拶をしながら。


「おや、おはよう。今日も学校頑張ってねぇ」高齢女性が鈴木に言う。鈴木は「おはようございます。頑張ります」


学校に着いた。時間は7時50分。いつも通りの時間だ。教室は自分以外の人はいない。ここから続々と登校し始める。


また、始まる。いつも通りの1日が。学校へ行き、放課後に殴られ蹴られ、バイトに行く。


鈴木は思う。退屈な毎日だと。

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