第17話 スーパー神ってる
「それでは特例法の説明について、他にお聞きになりたい事はございますか」
相変わらずサワラー
何だかこの笑顔にも慣れて来たなぁ。
イケメン耐性ってスキルが生えてたりして。
「あ、B級以上の探索者って身内でも良いですか」
俺が考えてる人物で良いなら、監視付きのスキル検証も安心だし。
「ギルドの規定に則した人物であれば、親族でも問題ありません。ですが、その場合は八女様から直接お伝えするのではなく、ギルドからの指名依頼となります」
この後、契約魔法で情報規制がかけられるので、スキルの説明が出来なくなるとの事。
そうかスキルの説明なしに、ギルドに付いてきて立ち会い人になって契約魔法を受けてねって怪し過ぎるわ。
いやアノ人なら面白がって付いて来そうだけど。
ダメでも父さんに頼めば何とかなりそうだし。
「それに特例法の立ち会い人の依頼料はギルドから支払われるため、規定料金になってしまいますので、高ランクの依頼料からすれば納得されない場合もあります。差額を八女様の負担で依頼する事は可能ですが、負担を少なくするためにもギルドの専属探索者をお勧めしています」
そうか依頼料の事は考えてなかったわ。
タダでも文句は言わないと思うけど、恩に着せてムチャ振りされそうな気もするから、どうしようかな…
「差し支えなければ、どなたに依頼される予定かお聞きしてもいいですか」
俺が名前を言うと、その方なら問題ありませんと、すぐに納得したように頷く。
アノ人の事を知ってるのかな?って言うか父さんの事を知ってるなら、関係者の想像はつくか。
「ちなみにギルドの専属探索者としては副支部長と私が立ち会う予定です。契約魔法があるとは言え、なるべくなら八女様の事を知る人は少ない方が良いですからね」
ニッコリと音が付きそうな笑顔で、俺のイケメン耐性を突き破りながら、さらっととんでもない事を告げてきた。
目を
ツルピーなら解るよ?
サブギルマスは実力がないと成れない事は常識だし、父さんのパーティーにいたと言う事は必然的にB級以上って事になる。
でも目の前のイケメンは、どう見ても二十代にしか見えない若さでB級まで到達するとか、千分の一どころか日本全国で片手で数えるくらいしか存在しないよ。
重課金しなければ手に入らないSSRキャラ並みのレア度だよ!
「え、嘘、早良さんがB級…」
思わず漏れた言葉に、再度のイケメンスマイルで、いえA級ですよと爆弾を投げ込む。
「ふぁっ」
撃墜された俺は間抜けな声をあげて固まる。
A級自体は珍しくない…いや全国に100人もいないから珍しいけど、身内に2人いる俺からすればそうでもない。
しかしその2人もA級になったのは三十代半ばとかだからな。
それでも結構早い方なのに、早良さんの若さなら過去30年でも両手の指で数えられるくらいじゃないかな?
しかも大概が
中には現役で伝説作成中の人もいるけど。
と言うのも、B級以上に上がるにはギルドの試験と査定を受けなければならない。
B級はギルドの指定するランクCダンジョンをクリアし、実力はもちろん人格に問題のない事も査定される。
A級はランクBダンジョン2つのクリアに加えて、指定されたランクAダンジョンの階層攻略になる。
ダンジョンのランクは1つ違うだけで、難易度がはねあがるのだが、CからBとBからAでは、難易度が2つずつ上がるくらいの差があると言われている。
F~D級に上がるのは比較的簡単なので、探索者になって1~2年程で到達する者も一定数いるため高校生でも珍しくない。
C級になるのが探索者の半分くらいで、ベテランと呼ばれるのもここからだが、B級になれないまま引退する人も多い。
それ
ここまで言えばA級になるのがどれだけ凄いかお分かりいただけると思う。
そんなのSSRを超えて
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