第13話
聞いたこともない言葉。
意味は全く判らない。
話掛けられていることだけは
理解できた。
死ぬかも知れない。
助かるなら何でもします。
これで死ぬかも知れない。
何でも言うこと聞くから。
なにかを指さす影たち。
示す仕草が見えたわけじゃない。
左手に握ったままだったものを
影たちに渡した。
手が動いたわけではないが
渡すことが出来た。
寝る前に飲んでいた、
飲みかけのビールの缶。
寝落ちる時にも
握ったままだったらしい。
影たちは
動けないままの身体を置いて
先に進んでいった。
影たちの一人が
空いた左手に
枝を握らせていった。
移動する影たち。
目で追おうとした時、
風と雲の流れから
ごう・・・と、
音が返ってきた。
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