3 生きるということ(2)

 ……とまあ、ガンとは恐ろしい病気です。


 住んでいる市からがん検診のクーポンが送られてきたのですが、めちゃくちゃ目立つピンク封筒の裏には


『がんは2人に1人がかかる可能性があります。

◯◯市(←私が住んでいる市)で亡くなった方の3人に1人は、がんが原因です。』


 と、書いてありました。


 夫がガンだとわかったとき、色々なところから「じつは◯◯さんもガンで」「近所の◯◯さんもガンで」「◯◯さんも……」とまあ、驚くくらいの情報が集まってきました。


 ガンはとても身近な存在なんだと思いました。


 そうなのです。


 飼っていた初代ワンコも、ガン(肥満細胞腫)で虹の橋に行ってしまいました。


 で、今回、



異世界オークションへようこそ〜優秀なオークションスタッフたちは数々の難題と災難に立ち向かう〜

https://kakuyomu.jp/works/16818093074883268782


異世界オークションへようこそ・痛!!〜人になれる備品と優秀なオークションスタッフたちは数々の問題に振り回される〜

https://kakuyomu.jp/works/16818093076267180840


 をガツガツ書いている間に、身内(詳しい関係は秘密です)が、ガンだとわかり、通院に付き合い、手術のときも待合室で控えておりました。


 8日、9日と予約投稿にしたのは、入院のお見送り、手術の待機中だったためです。なにがおこるかわかりませんからね。念のため、念のためですよ。



 予約機能、便利ですね。

 ただ、うっかり、設定をミスってしまい、1話飛ばして公開したりもしましたが……それもそれで、ネタとして活きてくれたので、よしとしましょう。



 さて、上記のそんな時期に公開された作品ですが、見た目は、コメディっぽいです。いや、どこからどうみても、コメディでしょう。

 しかしながら、私自身は、この話を書いているときは、生きていくことについてものすごく自問自答していた時期でした。

 ついつい説教臭くなってしまったりした部分を書き直したり、ボツにしたり……しながらも、ちょっとキザな言い方をすれば、己の生き様を塗り込んだ作品になります。


 なので、面白かった……というお声をいただけたときは、本当に、嬉しかったです。

 生きていくうえでのエールを送るだの、人生について深く掘り下げてとかいうものではありません。ちょっと、なんか、毎日がつまらないなぁ、と思ったときなどに、楽しんで読んでいただけたらと思います。



 嘘のようですが、本当の話です。



 ……と、冗談が言える、今の状態に、とても感謝しています。


 

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