2 生きるということ(1)

 糸井重里氏は「生きろ。」とおっしゃいましたが……。



 近頃は「生きる」ということで色々と想うことがあります。



 旦那が胃がん、大腸がんの手術を無事に終えて、半年ほどがすぎました。

 幸いにも他の場所(リンパだったかな)に転移は見られず、ステージ1とか2とかでしたので、特に治療もなく、経過観察中です。

 元気です。



 モノは片付けない(だしっぱなし)。

 ゴミすらゴミ箱に入れない。

 注意したことは守らない(結婚当初からずっと言い続けている)。

 俺がやるからといったことはやらない(結婚当初からずっとそんなかんじ)。

 何度も同じことを私にいう、何度も同じことを私に聞いてくる。

 で、都合が悪くなると、都合よく胃が痛くなります。


 ……キレますよ。

 ブチギレていいでしょう。


 そしたら、旦那はなんと!


「手術の後遺症だ!」


 といいだしたのです。


 ……んな、ワケあるかよ。

 と、思いつつも、だったら半年検診で、先生に聞いてみろ! ということになりました。


 で……結果は


「もっと奥さんの話をきいてあげてください」


 だそうです。


 やるな! 先生!

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