第23話 ガイズVSシヴァ

「そっちから来たらどうだ?」


シヴァがガイズに攻撃を促す


「それじゃあそうさせてもらおうかな」


闇の領域デスフィールド


『黒炎』


それを俺は手で払い除ける


「こんなものか?ただのマッチの火にも届かないな」


そして俺はしっかりと気を練り上げる


『縮地』


距離を詰める。が、その時…


ガイズが初めて能力を発動する


過ぎゆく世界パストワールド


その瞬間…


「っ!?」


何かが俺を攻撃した。だが…俺の動体視力をもってもそれを視認することはできなかった…


「いったぁ…ガイズの能力か?」


「よくわかったね、そうだよ。」


「始めてみたな…お前の能力を」


「今まで誰にも見せてなかったからね、なるべく見せないようにしていたんだよ」


「それは友達でもか?」


「君が知らないということはそういうことだよ」


ガイズはニコニコしながらそういう


「なるほどな…」


そしてもう一度ガイズは能力を発動する


過ぎゆく世界パストワールド


そしてまた何かが俺を攻撃する。


過ぎゆく世界パストワールド


「ほらほら!反撃してきなよ!」


ガイズの手札はこれか…


俺は能力を発動されながらも頭の中で考え続ける


なぜガイズの姿が見えない…


高速移動の類?ちがう。それであれば俺が視認できるはずだ…


瞬間移動…も違う。移動した瞬間を俺が視認できる。


痛みを感じたときにはもう遅い。俺はすでに殴られている。


瞬間移動でもないなら…そうか


か…」


俺はガイズに聞こえないようにボソリとつぶやく


だったら…気を練り上げて守りの気を周囲に張ればいい。それならばガイズは近づけない


そして…


過ぎゆく世界パストワールド


その瞬間俺は守りの気を周囲に張る。


「っ!?」


すると能力が終わった頃にガイズはなにがおこったかわからないという顔をしている。


「どうした?もう終わりか?だったらこっちから行くぞ…」


そしてガイズに攻撃を仕掛ける


『縮地』


ガイズの懐に入り渾身の一撃を放つ


『発勁』


まさにその時…


『鉄塊硬変 急急如律令』


能力を発動したリールはガイズと俺の間に入り発勁を受け止める


だが俺は更に力を入れリールを押し出す


そのままガイズとリールは弾き飛ばされ壁と衝突する。


「くっ!」


「っ!」


「ガイズくん!リールちゃん!」


「惜しかったな…リールの能力が予想以上に強い」


そしてもう一度縮地で詰めて発勁を放とうとした…その時


「まって!!」


「っ!!」


俺の体は硬直した。


なぜ、俺の本名を知っている…


「なんで俺の名前を知っているんだ…アリス・クリミア」


「支配者って聞いて思い出した。曽祖父から伝えられている支配者の名字、…あなたの本名はシヴァ・テトラでしょう?」


アリスは何やら箱を探りながらそういう


「なぜ知っているんだ…誰にも言ったことはないのに…」


だがアリスが帽子と武器を取り出した瞬間シヴァは目を見開く


「アリス…おまえ…」


「そう、偽名を使ってたのは何もシヴァくんだけじゃない…」


アリスはエナン(魔法使いがかぶる帽子)をかぶり、獲物…トンファーを持つ。


「わたしの名前は…」








アリス・クランベリー…にして今世最強の魔法使い――――

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