第22話 終わりの始まり
「指定された場所についたよ」
「うわぁ…何人いるのぉ?」
「これ…人多すぎです…」
広場には…見ただけでもうんぜんうんまんの人がひしめき合っている
その時
ヴヴヴヴ…
機械音が鳴り響く
『よく集まってくれた諸君。こんなにも集まってくれてて嬉しく思う。さて…突然だがちょっと人が多すぎて覚えられない。だから人数を限定しようと思う。そうだな…1000人ほどか。どうやって減らすかは個々に任せる。それじゃあ。』
そしてそこで映像は途切れる。相変わらずボイチェンと首から下しか写ってなかったが背格好からして確実にシヴァくんだろう。
「まずいよ。このままじゃ暴力に発展するかもしれない。」
「今すぐシヴァくんのところに行くのが賢明だろうね」
「早く移動するです!巻き込まれるです!」
即座にそこを撤退することを決意しいち早くシヴァのもとに向かうことに…
そしてデバイスを確認する。すると…
「え!なんで…もうすぐそこまで来てる…」
「嘘だろ…時速何キロで来てるんだ?」
「速すぎだろ…です…」
「と、とりあえず早く行こう!」
そして何故か広場に付く前に確認した場所とは遠く離れたこちら側に来ていたので即座に合流に向かう
☆☆☆
「シヴァくんがいるところについたけど…」
「誰も居ないね…」
だがその時、リールが反応する
「伏せろです!」
「「!?」」
そして3人が伏せる…すると上を高速で何かが通過する。
「な、何!?」
「やばい…」
危険を察知したガイズが魔法を発動する
『
範囲内にいる人を守り闇属性の威力を上げ、範囲外から侵入しようとする敵を自動的に攻撃する
「ほぉ…良い判断だ。」
煙の中から現れたのは…
「シヴァくん…」
「シヴァくん何してるです…」
「何って…たまたま君たちに会ったんだよ。いやぁ、偶然っていうのは怖いね〜」
わざとらしそうにそういう。
「偶然って…そんなの信じてないでしょ?わかってるんだよね?」
ガイズがそう投げかける
「いやいや、本当に偶然だよ?」
そう言ってシヴァはニッコリと笑いかける
「まぁ…それは置いといて…他の要件もあるんでしょ?」
「察しが良いやつだな。そうだなぁ…」
シヴァは考える素振りをしてこう言う。
「強いて言えば君たちを消しに来たかな…」
「強いて言えばって…冗談も大概にしなよ」
ガイズは笑いながら続ける
「なんか強気そうだけど。知ってるよ…能力を使えないんでしょ?」
そこでシヴァの眉が少し動く
それを確認したガイズは更に続ける
「へぇ〜ホントなんだ。強気に出てるけど内心不安なんでしょ。今戦うのはやめておいたら?」
そういうガイズにシヴァは答える。
「さぁ?僕は能力を使ってないのは気まぐれかもしれないよ?」
「厳しいいいわけだね。能力が使えなくなった不安を払拭するために強気になってるのかな?」
そこまでガイズがとき…シヴァは大声で
「あはははは…能力がなくなったから俺を倒せるとでも?そんな希望に賭けてるのかい?…能力がなくなったから強気って…」
その時、シヴァは笑いながら自身の気を放つ
「「「っ!?」」」
「はは…実に不愉快だ…俺が能力だけに頼ってるとでも?俺が君たちに負けるとでも?…いいよ。君たちは全力できなよ。僕は能力を使わないで戦ってやるさ。ステゴロ?上等さ。かかってきなよ」
そしてシヴァは構える
アリスとリールは息を呑む。だが…
ガイズだけは笑っている。
「僕が相手をしよう。」
そしてガイズとシヴァが相対する。
どちらの顔も笑みに満ちあふれていた――――
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