第21話 置き土産

学園長とアリスたち3人が学園長室に呼ばれた


学園長室に行くとそこには学園長ではなくバランガ学年主任が居た


「バランガ学年主任…?」


「ネントール学園長はどこですか?」


だがバランガ主任は答えず一つの紙を差し出す。


『アリスさん、ガイズくん、リールさん

手紙からで申し訳ありません

この手紙をあなた達が見ていることには私はもういないでしょう

シヴァくんは強敵です。あなた達が3人まとめてかかっても勝てるかわかりません

なので私から最後のです。

この手紙と同封されているデバイスを見てください。

それには私がシヴァくんと戦うときにこっそりつけたであろうGPSです。

そしてもう一つ…

私の能力でシヴァくんの能力をすべて封印したでしょう。

これが私の最後のです。


それではご検討をお祈りしています。


ネントール』


「こ…これは…なんです…?」


「見ての通り学園長からの手紙です。学園長は昨日の深夜、シヴァくんに会いに行って戦闘になりました。そこで彼は命をすべて賭けてこのGPSをつけ、彼の能力を封じました。」


「うそ…」


「学園長…」


「シヴァくんが指定した日は今日の午後4時。行ってくれますか?」


「もちろんです。」

「学園長の遺した遺志は無駄にしません」

「絶対行くです」


バランガ学年主任は頷く


「それではGPS端末を渡しますね」


渡されたGPSの位置には…


「指定された場所とかけ離れてる…」


「やはりそこには遠隔で語りかける気だと思います」


「わかりました。一度指定の場所にいってからシヴァくんのところに向かいます」


「それが賢明でしょう」


「それでは、行ってきます」


そして学園長室から出ようとしたが…


「ちょっと待ってください」


「どうかしましたか?」


「アリスさん。これを渡すのを忘れてました。からです。」


アリスは少し驚いたが頷く


「わかりました。ありがとうございます。」


そしてアリスは何やら箱を受け取って学園長室を出る。


☆☆☆


「そろそろ動くか…」


今日はあの場所で今まで俺を隠れて信仰していたであろう宗教団体が広場に集まるだろう。だがもちろん偽物も混ざっている。味方したものは殺さないと言ったからな。


「馬鹿な奴らだ。ただアイツラは俺が殺戮をただ楽しんでいるだけとしか思っていない。何も考えず人を殺す快楽殺人鬼だと思っているだろう」


俺に味方すれば殺さない。そうしてそこに来るやつは俺のことをただの殺人鬼としか思ってないだろう。そして人類はその僅かな希望にかけて広場に集まる。


本当に…


可哀想な奴らだ。


自分たちが…


「最終的には殺されるとも知らずに…」


一番手っ取り早く人間を減らす方法だ。


アリスたちは来るかな?




「さぁ、加速してくぞ。ついてこいよ…?」







地球の生命の終わりこの物語の結末まで。加速してくぞ。――――

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る