第19話 作戦

昔、およそ100年前に"血祭"という事件があったのを知っているだろうか?


支配者が人間の人口の約半分を消したと言われていて、支配者が初めて世の中を恐怖に染め上げたと言われている。


ただ"血祭"という名前は少し違う。


なぜなら…


この事件で一切「血」が出ていないからだ。



☆☆☆



「作業化した今。この作業もめんどくさいな…」


俺はシヴァ。シヴァ・トルクバーグと名乗っているが本当は違う。



―シヴァ・テトラ


それが俺の本当の名前であり支配者の名前だ。


情報を整理しよう。


俺の名前はシヴァ・トルクバーグ改め、シヴァ・テトラ


昔、支配者と呼ばれ世の中を恐怖に染め上げたと言われている。


能力は『上限解放オーバードライブ


そして…


の能力が『陰陽道』『消滅の破眼ディレクト』だ。


俺は今まで自分が死ぬたびに異世界に転生してきている。


それは神によるただ単なる遊びだ。


だがいつもなら転生するときにすべてがリセットされる。だが…


今回は手違いか、リセットされずに転生した。


ならば神を殺して俺の、世界の負のループを止めようと思った。




「人を消し続けるのも暇だしつまらないな…」


「そうだ…いいことを思いついた…!」


シヴァはニヤリと笑う。



☆☆☆


「学園長室に呼ばれたけど…」


「前のシヴァくんのことかな…」


「わからんです…」


アリス、ガイズ、リールはなんとも言えない暗い気持ちのまま学園長室へいく


「来てくれましたか。」


「どうしました?」


「とりあえずこれを見てください。」


そう言って学園長はスマホを取り出す


そこには一つの動画が。


『俺のことを覚えているか?覚えていないやつもいるだろう。そう、俺が支配者だ。突然だが俺はもう一度世界全人類を滅ぼそうと思っている。そこでだ。俺の味方になってくれるものを募集する。場所王都1のあの広場だ。なおそれに参加してくれたものは殺さない。それを約束しよう。それでは楽しみにしている。』


「ということだ。」


「それは…」


「殺されたくない人を味方につける。ということですか。」


「そういうことです。」


「うまいこと考えましたね」


「そのとおりです」


「人間は少しでも希望があればそれにすがろうとする。だから現代まで宗教というものが存在する。」


「そういうことです。彼は人の弱みを誰よりもしっています。」


そのときアリスが



「私そこに行きます!!」


「本気ですか?そこは彼の巣穴ですよ?」


「それでも行きます!」


「だったら僕も行くよ」


「私も行くです!」


学園長は少し考ると頷いて


「わかりました。向かうことを許可しましょう。」


「ありがとうございます!」

「ありがとうございますです!」

「ありがとうございます!」


そして3人は学園長室を出る




☆☆☆


「ほぉ、お前が来るとは、な」


「私にも生徒を守る義務がありますから」


「どうやって俺の位置を割り出した」


「そんなの、教えると思いますか?」


「ふっ、そのとおりだな」



その日の夜、何故か学園長がシヴァと対峙している

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