第16話 学園長との激闘
「なんであんたが!ネントール学園長!!」
そこに居た男は…この学園の学園長だった
「なんでって…マーキュリー先生から聞いたでしょう?」
「危険分子は早いうちに摘んでおく…か」
学園長はにこっとわらって
「そういうことですよ。これは学園から最強を出さないための行動だ」
「なるほど…」
だが副会長は意味がわかってないみたいだ
「な…なぜ…そんなことを…」
「なぜ最強を出さないか、ということに対する問いですか?」
副会長は頷く
「それは調整ですよ。この学園から常軌を逸した最強を生み出したとしましょう。その最強はこちらの味方のときは頼もしい。ですが敵に回ると…?」
「この上なく厄介な存在だな」
「そのとおりです。なので戦力の調整をしなければいけない、ということですよ」
「だがマーキュリー先生がやられるという不測の事態がおきた。だから学園長自ら手を下す…ということか」
「そういうことですよ。わざわざ無人島のときに支配者の意識を植え付けておいたのに…マーキュリー先生は残念です。ということで申し訳ないがマーシャさん、シヴァくん。君達2人には消えてもらう。」
その瞬間ネントール学園長から尋常じゃない殺気があふれる
「副会長、大丈夫ですか?」
ちらっとミーシャの方を見るが流石に情報過多のようだ。
「学園長。僕が相手をしますよ」
「簡単に壊れないでくださいね?本気でぶつかりあえるのも久方ぶりなのですから」
『降神:千手観音菩薩』
降神とは神、仏をその身に宿すとこ。つまりその神の力を使える、神と等しい存在になるということだ。
そして俺に無数の手が襲ってくる。
俺は講堂を走り回りながらそれを避けていき当たりそうな手だけを蹴り落とす
「ほぉ…素晴らしい動きですね」
「ありがとうございまっ」
その瞬間、俺は手にあたってしまい吹き飛ばされる
「いったぁ…常人なら死んでますよ」
「死んでないあなたがおかしいんですよ」
そうやって話しながら俺は自分の
そして自身の気を練り上げていっきに学園長との距離を詰める
『縮地』
いきなり目の前に現れて驚いたようだがまたもや無数の手で俺を囲む
だが俺は自分の
ナイフで無数に迫ってくる手を切り、弾きながら学園長へと迫っていく…が
『降神:不動明王』
また能力を使った学園長は手に両刃の剣を持ち俺のナイフを受け止める
「学園長の能力は厄介ですね」
「まだまだ隠していますよ、私にはコピーという能力がありますからね。今までの戦ってきた相手の能力をコピーできる。なので能力は数えられないほど無数にありますよ」
「この学園は格好の餌場ですね」
「ふふふ、わかりますか?優秀な能力が無数に集まってくる。こんないい場所はありませんよ」
こうして会話を繰り返す間も攻撃し、まもる。一進一退の攻防が続いていた。
そして学園長はついに別の能力を使ってくる
『裂空斬』
そしてなにもないところから真空の刃が放たれる、
それは見事に俺に命中する
「あ〜あ、これで死んでしまうのですか。悲しいですね世の中というものは」
そしてシヴァに興味を失った学園長はミーシャの方を向く
「さて、次はあなたの番ですよ?」
「く、くるなぁ!」
『結界術』
『裂空斬』
それはミーシャに届いた…はずだった
「ったぁ…勝手に死んだことにはするなよ」
そこには…シヴァがナイフで裂空斬を止めている
「なぜ…もろに食らって生きている…?」
「別に、人間当たりどころが良ければ死ぬことはない。すごいいいことじゃないか」
「それができるのは人間ではない…!」
「人を人間じゃない扱いするのはやめてくれないか?」
そしてシヴァは手でナイフを回しながら
「俺は一度死ぬほどの衝撃を受けても死ぬことはない」
といって立ち上がる
見た目からしてその体はボロボロ…のようだが本人は一切気にしていない。
「本物の最強を教えてやろう」
そしてシヴァが動く―――
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