第15話 学園テロの主犯は…
この学園の生徒たちが精神操作で操られて攻撃してくる
『天命 "尽"』
爆発技を駆使しながら生徒達が湧いてくる方向へと進んでいく
『結界術』
隣で副会長も奮闘してくれているので比較的楽に奥まで来ることができた。
順調に来ることができた…だが…
やはり現実はそこまで甘くない
「あ、あれはっ」
「ガイズだな…」
「シ、シヴァくん…は、早く逃げて…もうすぐ意識を持っていかれる」
意識を持っていかれる…か
そこで確信した。これは精神操作ではない。更にそれの上位能力
「精神支配…か…」
精神支配は魔力量が相手より多ければその人を自分の意のままに操れ、攻撃対象を自動的に攻撃させることができる。なので精神操作のように1人1人操作するキャパをさかずにすむ。
「副会長、ガイズは魔力量、能力ともに優秀です。そんな人を精神支配で支配できる人はそう多くありません。」
だが…悲劇はそれに終わらなかった
「シヴァ…逃げるです…あいつは…や、やべぇ…です…」
「リールまでもか…」
リールが精神支配されたとなると俺の知ってる中で魔力量が勝ってるのは2人だ。
その2人が手を組んでるかそれとも片方が主犯なのか…
「とりあえずこの2人を倒さないと奥まで進むことはできませんね」
「そ、そうやな」
「副会長は格闘は得意ですか?」
「まぁ能力が防御技なだけあって格闘はそこそこ練習してるで」
「それなら頼りになります。2分以内にかたをつけましょう」
2分は俺の限定解除の制限時間だ。
「おう!やったるで!」
そして俺と副会長はアイコンタクトで同時に攻撃を仕掛ける
『
『結界術』
とりあえず俺はガイズを先に片付ける
とりあえず牽制の右ストレートを放つがそれをガイズは避ける
そして避けた先を予測し本命の左ストレートを放つが…
またしてもそれを避ける
カウンターを警戒して一度距離を開けたあと気を練り上げ
『縮地』
一気に距離を詰めガイズの一歩後ろの位置まで来たあと右足を軸にして回転しガイズの後頭部に裏拳を叩き込む…が
ガイズは腰を折ってそれを回避する
俺は裏拳で回転した勢いをそのまま利用しもう一度回転しながら回し蹴りを叩き込む
それはガイズの脛にクリーンヒットし吹き飛ばされる。
俺はそれを追撃せずガイズの後ろの位置に能力を叩き込む
『天命 "尽"』
そしてガイズの後頭部に爆発技をかまし、ガイズは気絶する。
「よし、一人目」
そして今度はリールと戦っている副会長の方に応援に行く。
『縮地』
そしてリールの眼の前まで距離を詰め練り上げた気を一気に叩き込む
『発勁』
発勁とは至近距離で気を相手に叩き込む技だ。グーパンではなく手をパーに開いて親指を内側に折り込む状態、つまり手を4の状態にしたまま相手を押し出すような形で叩き込む技だ。
するとその時
ぱちぱちぱちぱち
乾いた拍手をしながらこちらに近づいてくる男がいる
「いやぁお見事ですよ。シヴァくん、ミーシャさん。あの2人を倒すとは。」
「今回の主犯はお前か」
「な、なんで…なんであんたが!!!」
副会長は珍しく激怒している
「なんであんたが!ネントール学園長!!」
そこに居た男は…この学園の学園長だった
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