第13話 謎の男の正体
「はて?なんのことでしょう?マーキュリー先生という方は女性だったはずですが?私は男ですよ?」
男の笑みはもう戻っている
「なぜマーキュリー先生が女性だと知ってるんですか?」
「それは学園のことについてしら…」
そこで俺は男を遮り
「もう言い訳はいいですよ、姿勢と歩き方がマーキュリー先生と一致している。そしてあなたの能力は模倣、相手の能力を真似る能力。そして幻術ですね?相手に幻術を見せる能力だ。なぜ2つあるか、結論から言うとあなたは支配者を名乗っているだけで支配者ではない。あなたは指示されて支配者を名乗っていただけだ。」
「さぁ?大した妄想ですね〜」
「妄想でもいいですけどね、その状態じゃあなたは模倣しか使うことができない。自分に幻術をかけて見た目を変えてるからな。そんなんじゃ勝てないぞ〜」
すると男…いやマーキュリーは幻術を解いて
「あ〜あ、薄々わかってたけどこんなに優秀だとは…想定外だったな」
元々男が居たところにマーキュリーが現れる
「シヴァくんの言う通り、私はある人物の指示に従って動いていただけですよ。支配者も嘘だ」
「ですよね。で、今からどうするんですか?」
するとマーキュリーはにやってわらって
「そんなの、目撃者は消すに決まってるだろう?」
「できると思いますか?」
「やってやるさ」
すると隣で困惑してた副会長が
「え?え?先生が支配者?どうゆうことや?」
「副会長、結界術で自分を常に守っててください。でないと…死にますよ?」
「え?」
その瞬間
『幻術:消滅魂』
マーキュリーの右手から紫色の玉が高速で飛んでくる
「避けたつもりだったが…」
あたってしまったな。右腕が消えている。
「え?え?大丈夫かシヴァくん!」
副会長は困惑するなか、マーキュリーはふっと笑いながら
「大丈夫かい?シヴァくん。私の技は幻術だから実際に右腕は消えてないけど脳は右腕がなくなったと勘違いして神経、血液を右腕に送ることをやめてやがては…右腕は使えなくなる」
「そこまで教えてくれるのですか、いいんですか?」
「これを解除できるのは神聖魔法だけだ。だが君は魔法が使えない。だったら解除…」
「できるんですよ」
そして俺は脳に強制的に右腕の存在を認知させる。神経を動かし右腕の感覚を戻しそして脳に右腕があると信じ込ませる
すると…
「な、なんで神聖魔法を使ってないのに幻術が解除できるんだ…?」
「簡単ですよ。右腕が消えたと思わされたのなら右腕があると信じ込ませればいい。それだけの話しです。」
「そんなのは人間には不可能だ!」
「それは人間を卑下し過ぎです」
そして俺は気を練り上げる
気とは自分の存在を高め、周囲の自分の存在を高めることだ。その範囲に別の人物が入ろうとすると俺の存在のほうが強いので相手は弾かれる。自分の存在を高めることでその範囲の中は動きやすくなる。
「…またあの妙な力か」
「えぇ、ただ前の俺とは違いますよ」
そして…
『縮地』
「!?」
これでマーキュリーと一気に距離を縮め…
これが俺のとっておきだ
『
そして自分の右腕の筋力の限界を突破し渾身の一撃を加える
だがマーキュリーはそれに反応して
『模倣:結界術』
副会長の能力、結界術を模倣して自分をまもろうとする
「ま、まずいよシヴァくん!私の結界術は基本的には物理で破れないよ!」
「問題ないです」
結界に触れると…
パキンッ
「は?」
マーキュリーはそのまま殴り飛ばされ校舎にぶつかるとそのまま気絶する
「ふぅ…」
まだ持続はできないが限定の解除はできるようになった
まぁ上出来だろう
「な、何や君は…」
おっと、副会長がいることを忘れていた
さて、どう誤魔化そうか
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