第3話 試験結果

受験が終わり合格発表当日


「俺の番号は…」


掲示板に貼られてある数字が光っていたら合格だ。


そして俺の番号は…


「あるじゃん、よかった。」


「こ、こんにてゃ!」


「あぁ…まえの」


てか今噛んだ?


「前はありがとうございました!」


「いや、困ってる人が居たら助けるもんでしょ…ところで君は受かった?」


「あ、はい。お陰様で受かることができました!」


「そうか。おめでとう」


それにしても笑顔が眩しいな…ペカーという効果音が聞こえる。小動物?


「ありがとうございます!」


それにしても受かったのは本当に良かった。


「……」


「どうしました?」


「いや、なんでも無い。それより、お祝いにどこか食べに行かないか?」


「い、いいんですか?」


「あぁ。」


「あ、ありがとうございます!」


さて、これで来なければいいのだが…そうもいかなそうだな


☆☆☆


「美味しいです!」


アリスはチーズハンバーグ、俺はパエリアを頼んだ


「それは良かった」


ご飯は美味しいのだが…


やはりつけられてるな…俺が目的かそれともアリスが目的か。


「少し離席してもいいか?」


「ふぁい」


うん。アリスは大丈夫そうだな


気配を探ったところ3人ぐらいか…


俺が席を立ち店の外に出ると感じていた気配が全員ついてくる。


「俺が目的…か」


なるべく人目のない裏路地に入り込む


裏路地に入った瞬間感じていた気配が殺気に変わる。


「誰だ?」


俺は振り返ってついてきた人たちに問いかける


が、相手は何も答えずに刃物を取り出して攻撃してくる


「おいおい、物騒だな。」


俺は刃物を避けながら対応していく


「どこかで戦闘経験があったのか?」


「質問をするならまず名乗るのが礼儀というもんじゃないか?」


「もう死ぬお前に名乗る名はない。」


そして魔力で身体強化、刃物に魔力をまとい攻撃してくる。


「そろそろ目的をおしえてくれてもいいんじゃないか?」


だが俺の質問を無視して攻撃を続けている


「じゃあ敵ってことでいいんだよな」


そうして一人にカウンターを決める。


「がっ!」


よし、気絶させることができたな


火炎槍ファイアランス


「魔法か、だがあいにくと俺は魔法に触れると消すことが出来るんだ」


そして火炎槍ファイアランスに触れ魔法を消す


「お返しだ。」


そして俺は能力を発動する。


『覇者』


「っ!」

「な、なにを――」


「やっとやかましいやつが消えたか…まぁ1人残したし後で情報を聞き出すか」


『覇者』は俺の能力の一つだ。自分より魔力が少ないものを圧で


なぜ俺は魔力が無いのに相手を消せたのか?


まだ仮説の状態だが…


普通の人は測定のときや魔法を放つ時、魔力を放出する。これは一般的に言われている当たり前のことだ。


もうおわかりだろう。俺は体質的に


なので体内に魔力は存在するため身体強化はできる。だが…


放出しないので魔力を測ることはできない。


まぁまだ仮説段階だが…


常に俺は魔力を吸収し続けるので魔法に触れれば魔力を奪い無力化出来るし、魔力もたまり続ける。


「さて…少し長くなったな」


アリスが無事だといいんだが…

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