ソラーレ

めいき~

それは太陽

今年一年の末に、私はこれを書いている。


今年も、特に代わり映えすることなく掃除を済ませた。




最近になって、ウェブ上でありがたい事に交友関係が生まれた訳だが。

内心では、余計な事を書いてやしないか不安で仕方がない。




金盞花(キンセンカ)の様に、朝花を開き夜閉じる様な花。

ちなみに、花言葉は静かな想いだったりする。



まるで、酒の盃の様な花を咲かせるが自己主張のある花でどうにも静かな想いとは対極だなぁと思わなくもない。私がこの花を見て思い浮かべるのは、バカ騒ぎしていた宴会場と音痴で煩いだけのカラオケ位。



それはさておき、何故この文章のタイトルがソラーレであるかと言えば。


「太陽」「信頼」「絆」という意味を持つからだ。



ソラーレは薔薇の一種ではあるが、それ単体ではただの小ぶりな薔薇であまり好ましいものでもない。


「この花が絆たる所以は、花束やイケバナ等でまとめた時にワンポイントとして飾ることにある。又、信頼たる所以も棘等が無い事から来ていると私は思う」



人が、太陽の様に笑う事は難しい。


この花のように、絆とはちょうどいい塩梅になる事でただ束ねればいいという問題でもないのだ。



過ぎたるは及ばざるが…というが、塩だけ入れてチャーハンが旨くなる訳が無い。



ご飯、油、卵、火力そして調味料だ。



他に具材など入れなくても、最低構成としてここを押さえればチャーハンと呼べるものにはなる。


ここから、塩と胡椒(白と黒はお好み)と人によっては味の元。更にお店によっては一滴だけ醤油を入れる(中華鍋でそこそこの量に対し)と工夫は広がるだろうが基礎の基礎はやはり四点(ご飯、油、卵、火力)がしょうも無ければ意味がない。



確かに昨今冷凍技術のレベルアップは目覚ましいものがあるし、いつかはこうしたものに拘らずとも旨いチャーハンが食べれる日は来るのだろう。



「それは今ではない、未だにチャーハンは中華鍋を振って作る方が万倍旨いのだ」



上記の様な例え話をしたが、人間関係も似たようなものだ。



ご飯、卵、油、火力。主役がご飯であり、まとめ役が卵、潤滑や香りづけの油、そして何かに対する火力すなわち熱量。



鍋は振られ続けなければ簡単に焦げ付くし、油をケチってロクな事にはならない。

料理人は軽く叩いて早く火を通したりするような人もいるが、叩きすぎると米が潰れてべっちゃべちゃになるのだ。それなら、最初からおかゆを作ろうぜ?


しかし、油や調味料は入れすぎれば簡単に味など崩壊してしまう。


「それは、シンプル故に嘘がつけない」



基本的に、正直は良い事だ。だが、世の中には例外もある。



医者が、「手遅れだっぴ☆彡転移が激しくて、一週間以内に必ず死ぬピョン」とか言ってたら殴りたくもなるだろう?「このヤブがっ!」と言わずに殴らず「死ぬピョンか~うはは~」とか返せる人は私は未だ見たことがない。


黙ってたり、うつむいたり、自暴自棄になったり色んな反応はするだろうが。



エロスもそうだ、昨今規制が著しく訳の分からない連中がピーチクパーチク言っているがそれによって露出を減らす様に指導がかかった結果「人というのは、技術と知識と知恵だけは世界に誇る訳で服着たままエロくすればいいんじゃないかと考えた結果よりそそるイラストやゲームを世に爆誕させてしまっているのだ」


そして、それは大変称賛され一部のピーチクパーチク言っている連中以外の人間には「お前ら天才☆彡」とかいって自分達も始めてしまうのである。



主義主張は大いに結構だが、世の中には天才だけでなく天然とかもいる訳で「まともな人間の方が少数派だし、実はまともな人間程まったく面白くない」という残念な事例が多数ある。



ここで、チャーハンの話に戻すと要するにバランスが重要なのだと私は言いたい。

結局、味が薄いのが好きな人もいれば脳の血管が千切れる位濃い味付けのものが好きな人だっている。


織田信長は京料理の料理人を呼び出して味が薄すぎるわ首落としたろかボケがと叱った事がある(巻物が残ってます)のだ。そして、その料理人は叱られ続けてやけくそになり赤みそを固くにぎりしめて饅頭の様にしてオカズとして盛り付けた結果「やればできるじゃないか、褒めてつかわす」とかべた褒めされてその料理人が「俺は一体何をやらされているんだ」としめくくられてその巻物は終わっている。




所々、微妙に脱線していったがまとめに入ろう。



太陽の様に自分を輝かせよう、しかしバランスを崩さない程度の絆というのは大切なのだ。チャーハンをチャーハン(笑)とかチャーハン(偽)とかにしたくないのなら。


味に対する信頼で嘘をつくと警戒されてしまうぞ?

どっかの国の潜水艦は、潜水艦なのに深度も確保できず粗雑な作りの為にヒビが入って騒音が響き渡りソナーなんか無くてもバレバレで何のための潜水艦なのかさっぱり判らないものを潜水艦だと言い張っているものもある位の世の中だ。


これでは、潜水艦ではなくただの棺桶だと私は思う。

兵器は要を成すから兵器なのであって、何の成果も得られませんでした(笑)で困らないのはゲームとか位だろうよ。


そんなハリボテを作って喜ぶ位なら、そのお金でお年玉配った方がましじゃないのか。



「美味しそうな飴や美しい飴が、タイヤの味がしたら次から警戒する」


※実際に一部の地域でタイヤの味がする飴は売られています



宝くじや福引きなどで当たりを夢見るのなら、珍しくも無いのだけど。年末ホタテ貝で貝に当たる正月が潰れて消えるかもしれないロシアンルーレットをやりたい猛者は少ないと思う。


猛者でない限り、何事も程々が一番であろうかと私は思う。

どんなに愛し合う男女よりも、貝に当たるとトイレと相思相愛になれる。



尻と便座で「もう君を放さない」を素でやることになる。




私は、毎年こう叫んで年始を迎える。幾つ年をとったとしても、体にガタがきまくっていたとしても「何にも変わらねぇな私は」と。



(終わり)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ソラーレ めいき~ @meikjy

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

同じコレクションの次の小説