二十四杯目 復讐

翌朝…


「ふわぁ…よく寝た!そうだ、明日大家さんに話しに行ってみよう。」


サヤは今起きて、コーヒーを煎れようとしている。


「早くレドさんと暮らしたいな~。朝はコーヒー煎れて…イチャイチャして…レドさんの小説のことも聞かないと!」


いつもはぐらかされてしまうため、次こそは!と意気込んでいる。


「今日行ったら休みだから…レドさん家にお邪魔しちゃおう。いいって言われたらだけどね。」


ピコンッ


レドからメールが届いた。


「明日、もし休みだったら俺の家に来れるか?」


「もちろんです!大家さんに話しに行くので、よかったら一緒に!」


「わかった、俺も行くよ。とりあえず、いつものカフェで。」


サヤは出勤の時間なので、準備をして部屋を出た。


「俺もそろそろ行くか…」


しばらくして、レドも部屋を出る。

いつも通りパソコン、サングラス、財布を持って。


しかし、道中で…


「おい、サングラス野郎!」


(聞き覚えのある声…?)


ガッ…


突然後頭部を殴られ、よろける。続いて、腹を蹴られた。


「ぐっ…お前ら…あの時の!?」


レドを襲ったのは、カフェを襲ったあの五人組だった。

腕を二人がかりで押さえ付けられ、顔を何度も殴打される…


「何のつもりだ!」


「復讐に決まってんだろ!?」


喧嘩としては初心者だが、多勢に無勢…レドは一方的にやられていて、顔からは血が滴っていた。


「お前のせいでストレス発散できなくてよぉ?イライラしてんだわ。」


「げほっ…ごほっ…責任転嫁はやめた方がいい…!」


「生意気言ってんじゃ…」


一人がストレートを繰り出そうとした、その時…


「レドさ~ん!居ますか~?」

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