第九話 主人公、大魔導士と再会する、そして、新たな力に目覚める

 「ペトウッド共和国最高議会議長決定対抗戦」の翌日の午前3時頃。

 対抗戦で優勝し、祝勝会を終えた僕は、ギルドの宿泊所の自分の部屋でゆっくりと気持ちよく寝ていた。

 だが、そんな心地よい眠りは一瞬にして終わりを告げた。

 深夜にも関わらず、僕たち「アウトサイダーズ」が泊まっている部屋のドアを、ドンドンと激しく叩く音が聞こえてきた。

 「ジョー殿!開けてくれ!我だ!エルザだ!緊急事態なのだ!早くこのドアを開けるのだ!」

 ドアの向こうからエルザの僕を呼ぶ声が聞こえてきた。

 僕は眠気眼のまま、寝間着姿で起きると、ドアを開けた。

 ドアを開けると、エルザが慌てた様子で、3mくらいの大きさのある枯れ葉を手に抱えて立っていた。

 「エルザ、こんな時間に何の用だ?まだ夜中の3時だぞ。緊急事態って何かあったのか?まぁ、とりあえず中に入ってくれ。話を聞こう。」

 僕はエルザを部屋へと招き入れた。

 玉藻、酒吞、鵺も起きたようだ。

 僕はエルザに訊ねた。

 「それで、エルザ、緊急事態とは何だ?その手に持ってる大きな枯れ葉が関係あるの?」

 「ああっ、その通りだ、ジョー殿。この枯れ葉はただの枯れ葉ではない。ユグドラシルの枯れ葉なのだ。それも、何枚もこの枯れ葉が首都に落ちてきたのだ。これは一大事なのだ。」

 「ユグドラシルだって木だろ?枯れ葉の一枚や二枚、落としたところで不思議とは思えないけれど?」

 「問題はそこではない。あまりに枯れ葉の数が多いのだ。ユグドラシルは枯れ葉を落とすことがあるが、それは年に数枚程度だ。ユグドラシルは成長を続け、常に青々とした葉を無数に枝から生やしているのだ。だが、今現在、この首都に何百枚、何千枚という数のユグドラシルの枯れ葉が風に乗って首都に落ちてきているのだ。我が今日、ツリーハウスで寝泊まりをしていて、ふと夜中に風に当たろうとバルコニーに出ると、このユグドラシルの枯れ葉が落ちていたのだ。ツリーハウスの周りを見ると、何十枚ものユグドラシルの枯れ葉が落ちていたのだ。ユグドラシルの枯れ葉が大量に風に乗って首都に落ちてくるなど、見たことも聞いたこともないのだ。ユグドラシルに何か異変が起こったことは間違いないのだ。父上にもすぐに連絡をしたら、前代未聞の事態だと慌てていたのだ。考えたくはないが、ユグドラシルが枯れかかっている可能性があるのだ。「世界樹」であるユグドラシルが枯れれば、世界中の大気が汚れ、人間も動物も、地上のあらゆる生命が絶滅する恐れがあるのだ。世界の危機が迫っているのだ。ジョー殿、我とともにユグドラシルの異変をどうにかするため、力を貸してくれんか?「黒の勇者」と呼ばれる貴殿の力が必要な時だと、我の直感がそう叫ぶのだ。頼む、この通りだ!」

 エルザが僕に頭を下げながら頼み込んできた。

 エルザの説明を聞いて、僕も驚いた。

 ユグドラシルが枯れる。

 もし、そんなことになれば、この異世界の大気は汚れ、酸素が不足し、地上の生命すべてが死に絶える可能性がある。

 世界存亡の危機にあることは間違いない。

 だけど、僕は植物に関しては全くのド素人だ。

 植物の専門家でもない僕にどうこうできる問題ではないと思うのだが。

 「エルザ、君の言いたいことは分かった。ユグドラシルが枯れたりすることがあれば、地上の生命すべてが滅びる可能性がある。だけど、僕も僕の仲間たちも植物には詳しくない。ユグドラシルが危ないのは分かるが、今回の案件は植物の専門家に依頼するべきじゃないかな?僕たちのような素人にできることはほとんどないと思うんだけど?」

 「確かにその通りかもしれん。だが、ユグドラシルが枯れるなど前代未聞のことだ。植物の専門家を呼んだところで解決できるかどうかは未知数だ。それに、もしかしたらジョー殿たちの持つ不思議な力があれば解決できるやもしれん。解決できる選択肢が増えるに越したことはない。とにかく、我と一緒に今すぐユグドラシルの下へ行ってほしい。頼む。」

 僕は少しの間、考え込んだが、ユグドラシルに向かうことを決めた。

 「分かった。僕たちも一緒にユグドラシルへ行こう。何もできないかもしれないけれど、世界の危機とあっちゃ放ってはおけない。もしかしたら、原因を突き止めることぐらいはできるかもしれないしね。今すぐ支度をするよ。玉藻、酒吞、鵺、三人とも急いで出かける準備をしてくれ。それから、馬車は使わず、空を飛んで移動する。鵺、重たいだろうが僕とエルザのフライトの補助を頼む。それじゃあ、10分後に出発だ。」

 「かしこまりました、丈様。」

 「了解だぜ、丈。」

 「分かった、丈君。」

 僕たちは急いで出かける支度をすると、ギルド前から空を飛んでユグドラシルへ向かうことになった。

 僕が後ろからエルザを抱え、鵺が後ろから僕とエルザを抱え、玉藻と酒吞の二人は僕にとり憑くという形で一緒に空を飛んで移動した。

 鵺の力で空を飛ぶこと、5分ほどでユグドラシルの上空に着いた。

 ユグドラシルに近づくと、ユグドラシルの枝から生える葉の5割以上が枯れ葉へと変わっていた。

 時折、木の枝が落ちたり、木の表皮にヒビが入って、ポロポロと崩れて地面へと落ちていったりする様子だ。

 信じがたいことだが、本当にユグドラシルは枯れ始めている様子だ。

 しかし、一体なぜ急に枯れ始めたのか?

 ユグドラシルが枯れ始めた原因が分からず、僕たちは皆、首を傾げた。

 ふと、地上を見ると、数人の人物がユグドラシルの根元付近にいるのが見えた。

 僕は違和感をおぼえた。

 ユグドラシルの中には、聖武器の一つ、聖杖を守る「木の迷宮」というダンジョンがある。

 ダンジョンは勇者以外が中に入らないよう、国によって管理され、厳重に警備されているはずだ。

 それなのに、ユグドラシルの周りには、侵入者を防止するための結界が見当たらない。

 なぜか結界が解除されているのだ。

 僕はエルザに訊ねた。

 「エルザ、ユグドラシルの周りに結界らしきものが見えないがどうしてだ?普通、ダンジョンへの侵入者を防ぐための結界が張ってあるはずだろ?「木の迷宮」では結界を張って守ってはいないのか?」

 「いや、「木の迷宮」はいつも入り口に結界を張って守っておる。そういえば、結界がまるで見えん。結界がなぜか解除されておる。どういうわけだ、これは?」

 「エルザ、まさかとは思うが、勇者たちに「木の迷宮」の立ち入り許可を出したりはしていないか?君のお父さんからそんな話は聞いていないか?」

 「勇者だと?そんな馬鹿な!?勇者たちは先日「火の迷宮」を崩壊させる事件を起こしただろう。あの一件を受けて、我が国は勇者たちの「木の迷宮」への立ち入りを禁止したはずだ。それに、勇者たちはつい最近、インゴット王国の王都を壊滅させる「ボナコン・ショック事件」を起こして、おまけに脱獄した罪で指名手配中のはずだ。そんな犯罪者に父上が「木の迷宮」への立ち入り許可を出すわけがない。見つけ次第、即刻逮捕するはずだ。勇者たちに父上が手を貸すわけがない。」

 「となると、誰が何の目的で結界を解除したりするんだ?幸い、真下に何人か人影が見える。あの人たちが何か関わっている可能性がある。降りて訊ねてみよう。」

 僕たちはゆっくりと真下に見える人影に向かって降りた。

 着陸し、正面の数人の人影を見て、僕は彼女らの顔を見て驚いた。

 忘れもしない、忌々しい僕の復讐すべき相手がそこにいた。

 彼女らも、空から降りてきた僕の顔を見て驚いた様子だった。

 「まさか、こんなところで会えるとはなぁ、姫城。探す手間が省けて何よりだ。色々と聞きたいことはあるが、ユグドラシルが枯れ始めた原因はお前らだったりするのか?」

 「げっ、宮古野!?まだこの木が枯れんのに後1時間はかかんのに、もう見つかるとか~。マジ最悪なんですけど~。」

 「質問に答えろ、犯罪者ども。今の口ぶりからしてユグドラシルが枯れ始めたのはお前らのせいらしいな。「世界樹」を枯らすだなんて、正気か、お前ら?ユグドラシルが枯れたら世界中の大気が汚れて地上の人間は全員酸欠で死ぬことになるんだぞ。インゴット王国の王都を壊滅させただけじゃ飽き足らず、今度は世界を滅亡させようというわけか。つくづく救いがたいクズだな。ああっ、もう勇者じゃなくてただの犯罪者だったな、お前ら。正義とか倫理観とか話しても無駄だったな。死刑囚の上に脱獄犯だもんな。本当、笑っちゃうよ。」

 僕の言葉を聞いて、姫城たちは激怒した。

 「誰のせいでこんなハメになったし!アンタが生きて「黒の勇者」とかなったせいで、ウチら全員、勇者をクビになったんだし!アンタさえいなければウチらが犯罪者になることはなかったんだし!キモい陰キャが調子に乗んな!」

 「勝手に人のせいにするな。勇者をクビになったのも、犯罪者になったのも全部自業自得だろうが。僕もお前らには復讐するつもりではいたけれど、まさか自分から勝手に落ちぶれてくれた上に、死刑囚にまでなったと聞いたときは本当に笑ったよ。まぁ、何の罪もない僕を身勝手な理由で処刑しようとするから罰が当たったのさ。それはともかく、お前たちがここにいるってことは、狙いは「木の迷宮」を攻略して聖杖を手に入れることだろ?でも、犯罪者であるお前たちへこのペトウッド共和国がダンジョンへの立ち入り許可を出すわけないもんな。見つかった時点で即逮捕だ。だから、前田たちと同じように無許可でダンジョンに入ろうと考えたってところか?ついでに言えば、自分たちじゃダンジョンを攻略する自信がないから、ダンジョンが中にあるユグドラシルを枯らして、ユグドラシルごとダンジョンを破壊して、ダンジョンが機能停止したところで聖杖を手に入れようっていう魂胆だろ?自分たちの目的のためなら周りがどうなろうと構わない、世界さえ平気で滅ぼそうとする、まさに頭がイカれた犯罪者だな。くだらない杖一本のために世界を滅ぼすとか、正真正銘の馬鹿だな、お前ら。そもそも、ユグドラシルが枯れたら世界が滅亡するということ自体、理解していないんじゃないのか?だとすると、馬鹿を通り越してキチガイだな。」

 「ああっ、もうマジでムカつく!ウチらはキチガイじゃねえし!ウチらは絶対に聖杖を手に入れて勇者にカムバックするんだし!偽物の勇者が本物の勇者であるウチらに説教すんなだし!クソっ、ホントムカつくんですけど!」

 僕と姫城たちが話をしていると、エルザが大声を上げて驚いた。

 「おい、そこに倒れているのはグレイではないか?他にも大勢倒れているぞ!」

 周りをよく見ると、グレイを含む狼獣人たちが十人ほど血を流して倒れていた。

 エルザがグレイに慌てて駆け寄り、声をかけた。

 「グレイ、しっかりするのだ!グレイ!」

 エルザが耳元で声をかけると、グレイがわずかに意識を取り戻した。

 「うっ。ああっ、エルザか。すまねえ。アタシのせいでとんでもねえことになっちまった。本当にすまねえ。」

 「グレイ、一体何があった!?なぜ、貴様は血まみれなのだ!?あの勇者たちにやられたのか!?」

 「アイツらに騙されて、このざまだ。勇者のダンジョン攻略を手伝ったら、派閥に戻れるかもしれねえって言われて、つい魔が差してアイツらの誘いに乗っちまった。でも、まさか「世界樹」を枯らそうとするとは思ってもいなかった。アタシも仲間たちも本当に知らなかったんだ。本当だ。信じてくれ。それと気を付けろ。アイツらは人間じゃねえ。ヴァンパイアロードだ。どういうわけか知らねえが、突然生き返りやがって、化け物になりやがった。アタシは残った仲間を逃がすので精一杯だった。こんなことを言えた義理じゃねえが、頼む。あの吸血鬼どもをぶっ殺してくれ。頼んだぜ、新議長。」

 グレイはそう言い残すと、ふたたび目を閉じて気を失った。

 「グレイ、おい、グレイ、しっかりするのだ。グレイ、目を開けるのだ。」

 エルザが必死に呼びかけるが、重傷のせいもあって、グレイが意識を取り戻すことはなかった。

 だが、グレイが気になる言葉を僕たちに言い残した。

 姫城たちは人間じゃない、ヴァンパイアロードだと言った。

 ヴァンパイアロードになった姫城たちに襲われて怪我をしたと言った。

 よく見ると、姫城たちの左目は全員赤い瞳に変わっているし、口からは四本の鋭い牙が生えているし、口の周りや衣服が血だらけだ。

 どうやら本当に姫城たちはヴァンパイアロードになったらしい。

 ヴァンパイアロードが9匹。間違いなくSランククラスの討伐対象だ。

 「姫城、お前たち、どうやら人間を捨ててモンスターにまで成り下がってしまったようだな。元勇者が吸血鬼になるなんて随分と情けない話だな。お前たちに勇者のジョブとスキルを与えた女神さまも呆れて物も言えないだろうな。もうお前たちは勇者でも犯罪者でも人間でもない。人の生き血を吸って生きる、人の心を失ったおぞましいモンスターだ。S級冒険者として、お前たち人類に仇なすモンスターは討伐する。討伐される覚悟はできたか、化け物ども。」

 僕の挑発を聞いて、姫城たちは激高した。

 「宮古野ごときが調子に乗ってんじゃねえし!ウチらのことをおぞましい化け物とか言いやがって、マジでムカつくんですけど!ウチらはヴァンパイアロードの力を手に入れて不死身で最強になったんだし!宮古野、アンタがいくら強くてもウチらには絶対に勝てねえんだし!すぐにそこの狼みたく血を吸って殺してやるじゃんよ!」

 「ヴァンパイアロードになったぐらいで僕たち全員を倒すだって?それはかなり考えが甘いんじゃないのか。そういえば、元いた世界でもお前ら碌に勉強もしないで遊び惚けていたもんな。こっちの世界でも相変わらず遊び惚けていたと聞いているぞ。頭が悪いくせに勉強もせず、遊び惚ける癖は変わっていないらしいな。ヴァンパイアロードは別に不死身でも最強でもないぞ。殺そうと思えばちゃんと殺せる。最強と呼べるほどの能力を持っているわけじゃない。ヴァンパイアロードより厄介なモンスターは五万といるぞ。どうやら、碌に実戦経験もない上に、モンスターに関する知識もさほど持っていない。遊んでばかりで勉強していない証拠だ。本当に救いようのない馬鹿でキチガイでクズだな、お前ら。見ているだけで可哀想に思えてくる。」

 僕の言葉を聞いて、姫城たちが怒ってワァワァ何か言ってくるが、スルーした。

 僕の後ろで様子を見ていた玉藻が声をかけてきた。

 「丈様、勇者たちはおそらく毒を使ってユグドラシルを枯らそうとしたのではないかと推察いたします。ユグドラシルの根に開いた穴から毒の匂いがいたします。毒というよりも、厳密には除草剤の類の薬物かと思われます。現代の日本で使用されているものに類似しています。ユグドラシルは異世界の植物です。わたくしたちの世界で使われている除草剤は、ユグドラシルにとっては未知の物質のため、ユグドラシル自体に耐性が付いていないため、急速に枯れることになったのではないでしょうか?このまま除草剤がユグドラシル全体に行きわたれば、後1時間足らずでユグドラシルは枯れてしまうことになるでしょう。一刻も早く、解毒剤をユグドラシルに注入する必要がございます。」

 「なるほど、除草剤が原因か。確かにこの異世界で除草剤を使っている農家は見たことなかったな。しかも、僕たちの元いた世界の除草剤が原因とは、異世界の罪のない人たちに迷惑をかけているようで申し訳なくなる気分だ。玉藻、除草剤に対する解毒剤を作って、ユグドラシルに注入することはできるか?」

 「解毒剤の生成は可能です。ですが、除草剤はすでにユグドラシルの大部分に浸透しつつあります。私の力だけで除草剤を完全に中和できる量の解毒剤の生成は難しいです。丈様にお願いがございます。丈様と私が合体することができれば、必要な量の解毒剤の生成が可能になります。どうか、私との合体をお許しください。そうすれば、必ずこの危機を乗り越えることができます。」

 「僕と玉藻が合体する!?そうすれば、ユグドラシルの解毒ができるんだな!?分かった!なら、早速、合体の方法を教えてくれ!玉藻、君を信じるよ!」

 「ありがとうございます!では、少し耳をお貸しください。」

 僕は玉藻から急いで、玉藻と合体する方法を聞いた。

 そして、玉藻と合体することを始めた。

 僕は両手を合わせて、胸元で合掌した。

 僕は玉藻に教えられた通りに呪文を唱える。

 「契約に捧げし贄は我が命、我が命食らいし式を我が半身と為して、眼前の敵を討ち滅ぼす悪鬼羅刹を顕現せよ、玉藻降臨!」

 呪文を唱え終えると同時に、僕と玉藻の体が光り輝き、青白い大きな光に一緒に包まれた。

 突然目の前で起こった眩しい光を目に受けて、姫城たちは困惑した。

 「な、何だし!?一体何が起こったんだし!?」

 僕たち二人の体を包む光が、暗い森の中を明るく照らし続ける。

 今ここに、僕の異世界への復讐を遂行するための新たな力が目覚めようとしていた。


































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