3-3 オッサン、たわわ過ぎるギャルと遭遇する

 お家で制服エッチを思う存分楽しんでから10日ほどが経過した9月16日月曜日。18時過ぎ。


「アヤネさんの猫耳メイド服姿、生で見たかったな……」


 ビジネスバッグとエコバッグ片手に自宅マンションのオートロックを開錠した俺は溜め息をつく。


 昨日、一昨日とアヤネさんの高校で文化祭が開催されていたわけだが、残念ながら参加できなかった。というのも……


『あれ? 言ってなかったっけ? 私の高校の文化祭、一般公開はしてないから家族と中高生と卒業生しか入れないって』


 聞いてない。


 いずれ家族になるかもしれない恋人は家族に含まれてもいいのでは? とアヤネさんに確認したところ……


『いや、そう言ってくれるのは嬉しいけどさ。ルールはちゃんと守らないと。そんなに私の猫耳メイド服姿が見たいなら、今度エッチするときに着てあげるよ。ご主人様のためにご奉仕してあげるにゃん』


 うん。ならいっか。


 ただ俺にはどうしても気掛かりなことがあった……


『私が男子に襲われる? あははっ、なにそれ。心配しなくても大丈夫だって。ツバサとイツキくんが同じクラスだからさ。それに胸元は全然開いてない服だし』


 とのことだったが、アヤネさんのギャル友のヒビキさんから送られてきた動画には、はち切れそうなほど胸部をこんもりとさせたメイド服姿のアヤネさんが映っていた。


 彼女が歩くたびに、それはもうボヨンボヨンと巨大なオッパイが揺れるわけで……。一緒に送られてきたヒビキさんからのメッセージにはこんなことが書かれていた。


ヒビキ

【本人には内緒でワンサイズ小さいメイド服を着てもらってます!】

【これも私たちのクラスの売上のためなので悪く思わないでくださいねー】

【ԅ( ิټ ิԅ)グヘヘヘ】


 ご丁寧にゲス顔スタンプが添えられていた。


 これはもう、わからせ案件だな。お団子頭のネアカギャルを俺のアソコでひーひー言わせてやる。……なんて、冗談はさておき。


「恋人のオッパイを寝取られた気分だ。はぁ……」


 俺はひとり寂しくエレベーターへ乗るのだった。


 まあ、終わってしまったことはしょうがない。アヤネさんの高校には行けなかった分、ミサキさんとリサさんの『ハロウィン喫茶』を思う存分楽しもう。


 今週末に開かれる2人の学校の文化祭チケットはすでに確保済み。いや〜、楽しみだな〜。あの子たちがどんな衣装を着てくれるのか〜。


 ちなみに、文化祭の終わったアヤネさんは今日は振替休日でクラスメイトと一緒に遊園地を満喫している。明日、お土産を持って会いに来てくれるらしい。ただし……


『あーしとリサがいないからって、アヤネにおイタすんなよ? チンコの先から精子一滴でも飛ばしてみろ? 許さねーからな?』


 なんて、ヤンキーギャルに釘を刺されているからな。大人しく膝枕で我慢しよ……って、あれ?


 エレベーターを降りて部屋へ向かおうとした俺は足を止める。


 えっ、誰かいるんだけど……?


 制服姿の見知らぬ少女が俺の部屋の扉にもたれかかり、スラリと長い両手両足を投げ出して座り込んでいたのだ。


 ギャル……だな。


 見た目が派手だ。ミニスカートだし、緩くウェーブがかったホワイトブロンドのロングヘアーには緑色のメッシュが入っている。

 

 謎のギャルは虚ろな目をして「あぁぁ……」と掠れた声を出している。


「うーむ……」


 ご近所さん……ではなさそうだ。単身者向けのマンションに高校生が住んでいるとは思えない。


 恐る恐るギャルに近づき、そばへしゃがみ込む。


「あの……大丈夫ですか?」


「あぁ……?」


 口と瞳を半開きにしたギャルと目が合う。大きな瞳に長いまつ毛。キレイめ系の美人顔に見惚れながら視線を落とす。


 えっ、デッカっ!?


 ビックリするほど胸が大きかった。スクールシャツがぱっつぱつである。大きすぎてシャツに収まりきらないのか、第2ボタンまでざっくりと開いており、深い谷間が丸見えだ。なんてこったい。


 バストの高低差を考えると、Hカップあるアヤネさん以上のカップ数の可能性が……。いや、高校生でこれはいかんだろ。


「あー……?」


「っと、すみません!?」


 俺は慌てて顔を逸らす。初対面の女の子の胸をガン見しちゃいかんな……って、ん? 今のスカートの柄って?


 ギャルが履いている制服スカートには見覚えがあった。もしかしてこの子、ミサキさんと同じ学校の子?


「あの? もしかして〇〇高校の生徒――」


「おなか空いた……」


「え? って、あっ、ちょっと!?」


 ギャルがいきなり足に抱きついてきた。


「ごはん食べさせて……」


「えっ、ご飯?」


「そう……がね……ここに来れば……おいしいごはんがたんさん食べられるって……言った……」


「ミ、ミーちゃん?」


「お友達のミーちゃん……とっても可愛い……」


「え、ドユコト……?」

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