【60万PV突破!】オッサン、3人のギャルに『シェア』される!?〜元気いっぱいな美人ギャルに懐かれた平凡サラリーマン、ギャルづくしな毎日が始まってしまう〜
1-32 デカ乳女、オッパイ見えてんじゃん!?(谷間が見えてるだけの模様)
1-32 デカ乳女、オッパイ見えてんじゃん!?(谷間が見えてるだけの模様)
とびっきり可愛い2人のギャルを引き連れてファミレスの前へ到着した俺は、明らかに鼻息の荒い美人ギャルに声をかける。
「あの、ミサキさん? 他のお客さんもいるので、なるべく穏便にお願いしますね?」
「わかってるし! あの
ミサキさんは腕をブンブン回し始める。
「あの? ミサキさん?」
不安だ……。
2人を伴って店へ入ると店員が声を掛けてくる。連れが中にいると伝え、巨乳ギャルことアヤネさんの待つテーブルへと向かう。
「ねえ、ミサキ? さっきから『デカ乳』って言ってるけど。相手の人、そんなに大きいの?」
「んー。あーしの
「おお、それはデカいね」
――なぬ!?
「ん? どったの、オッサン?」
「あっ、いえっ」
いかん。驚きのあまり振り返ってしまった。
「確か、ミサキのお母さんってGカップだよね?」
「違うし! Hカップだし!」
えええええ、Hカあああああップ!?
「ん? どったの、オッサン?」
「あっ、いえっ」
また振り返ってしまった。落ち着け、俺!?
しかし、アヤネママに続いてミサキママもHカップとはな……。これは近いうちにミサキさんのお家にもご挨拶に伺わないとな、うん。
そうこうしている内にアヤネさんのいるテーブルへと辿り着く。
「お待たせしました、アヤ――」
『デカ乳女、オッパイ見えてんじゃんッッ!?』
ギャルの元気いっぱいな声がお昼前の平和なファミレスに轟く。
ミミミ、ミサキさあああああああんッ!?
ギャルのとんでも発言にプチパニックな俺がアワアワと狼狽えることしかできない一方で、アヤネさんと雨宮さんは苦笑いである。
「いや、谷間が見えてるだけだから」
「ミサキ、声がデカいよ……」
もちろん居合わせた客(主に男性)の視線が一斉に集まり、いたたまれなくなった俺は堪らずヤツを呼び出す。
「や、山本おおおおおおおっ!?」
早くも『お助けカード』を使うハメになってしまった。まだ席にすら着いていないのに残る2枚……。急に不安になってきた。
美人ギャル、巨乳ギャル、妹ギャル、そして俺――4人が一堂に会するのはこれが初めてである。
楽しい楽しいランチタイムの始まりだ。
◆
一時騒然となったファミレスの店内は、店長である山本の冷静な対応のお陰ですぐに落ち着きを取り戻した。
「くそっ……。さっそくヤツに借りを作ってしまった……」
俺はドリンクバーで飲み物を注いだグラスを4つトレーに乗せて4人掛けのテーブルへと戻る。
「お待たせしました」
俺は隣同士で座るミサキさんとリサさんへグラスを手渡したあと、2人の向かいに座るアヤネさんの前へグラスを置く。
そのまま、唯一空席であるアヤネさんの隣へ腰を下ろそうとしたところで、なぜかミサキさんに止められる。
「オッサン、そこじゃないでしょ?」
「え? ここしか空いてないんですけど……?」
「前にも言ったじゃん! オッサンは
いや、まあ、言われたけども……。
俺が戸惑っている間にアヤネさんが答える。
「そっちには2人いるから、さすがに狭いって。オジさん、男なんだからさ。
アヤネさんはソファを軽く叩いて合図する。
「アンタ、オッサンを誘惑するつもりでしょ! その手には乗らないからね! ほらリサ、もっと詰めて!」
「ええー、狭いよぉー」
ミサキさんは不満げなリサさんを奥へ押し込んで無理矢理スペースを空ける。
「ほら! オッサンはあーしの隣!」
「それじゃあ、お友達が可哀想だって。オジさんは私の隣でいいから」
「えっと……」
俺がどちらに座るか決めあぐねていると、リサさんが口元を押さえ始める。
「ンププッ……大の大人がオロオロしてるの初めて見た……超面白い……ンプップフフフフッ」
俺の妹が楽しそうで何よりだ。
「オッサンはあーしの隣!」
「オジさんは私の隣でいいって!」
「ええっとおおお!?」
「オッサン!!」
「オジさん!!」
「や、山本おおおおおおおッ!?」
結局俺は2枚目の『お助けカード』を切って、6人掛けのテーブルへの移動をお願いしたのだった。
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