第25話 巨乳ギャルはギャル友と遭遇してジェラる

「――おっ! アヤネじゃん!」


 駅前のショッピングモールにて。

 巨乳ギャルことアヤネさんと腕組みデートを楽しんでいた俺は案の定、彼女のお友達4人(全員ギャル)と出くわしてしまう。


「へえー……これがウワサの年上彼氏か……」


 俺はギャルたちに囲まれ、品定めされる。い……息ができん!?


「ギリ合格!」


 と、彼氏としてのお墨付きを何とかいただけてホッとひと安心したのも束の間。


「オジさん、エッチ上手だったりする?」


 などと、初対面ながらトンデモ質問をブチ込んできたお友達に、お試しセフレに勧誘されそうになったところをアヤネさんが止めに入る。


「じょ、冗談じゃーん……。そんな怒んないでよぉ、アヤネぇ……」


「ヒビキが言ったら冗談に聞こえないから!」


 今の高校生は進んでるんだなー、と微笑ましく2人のやり取りを眺めていると別のお友達が耳打ちしてくる。


「アヤネはねぇ、Mだよ」


 とびっきり有益な情報をいただけたことを感謝しようとすると、怖い顔したアヤネさんが向かってくる。


「ちょっとノア! あんたも!?」


「私は違うって。彼氏に教えただけだよ、アヤネがドMだって。ちなみに私はS! イジメてほしかったら、いつでも言ってね、お兄さん♡」


「ちょっ――!? アンタねええええ――ッ!?」


 顔を真っ赤にして怒るアヤネさんは初めて見る。怒った顔も可愛いなー。お友達には感謝しかない。


「――じゃあね、アヤネ! 彼氏とごゆっくりぃー」


 離れていく4人へ向かって俺が手を振る一方、アヤネさんは不機嫌そうにしながら彼女たちを見送る。


「会わせるんじゃなかった……」


「俺はよかったですよ、アヤネさんのお友達と会えて。みんないい子じゃないですか」


 なぜかアヤネさんにジト目を向けられる。

 

「2人きりで会ったら許さないから」


「いや、会いませんって……」


 ほんのちょっぴり、Sの子に責められたいと思ってしまったことは内緒である。


「機嫌直してくださいよ、アヤネさん。せっかくの美人が台無しですよ」


 俺は彼女の頬を指で摘んでフニフニする。スベスベモチモチな肌は触り心地がいい。


「ちょっと、やめてよぉ……くすぐったいってばぁ」


 彼女は俺の指から逃れると、照れくさそうに微笑みながら腕に抱きついてくる。


「オジさんには敵わないかも」


「まあ、彼氏ですからね」


「ねえ、あの子とはどこで待ち合わせなの?」


「駅の反対側のファミレスです」


「けっこう近くなんだ。なら、もうちょい大丈夫だね。ギリギリまで一緒にいていい?」


「もちろん」


 そのあと俺は彼女と一緒に駅前の広場へ移動する。


「あそこにしよっか」


 アヤネさんとともに少し暗がりにあるベンチへ腰掛けると、彼女が突然首に手を回してくる。


「――――アヤネさんっ!?」


「ごめん、ちょっと嗅がせて」


「に、匂いっ!?」


 彼女はそのまま俺の首元に顔をうずめてしまう。


「やっぱ私……オジさんの匂い超好きかも。ヤバい……」


 彼女は俺の首筋に荒い鼻息を吹きかけながら、ご自慢のGカップを押し当ててくる。


「ア……アヤネさんんんん――――っ」


 俺はどうしていいか分からず、体が固まってしまう。


「ごめん、もうちょいこのままでいさせて……」


「は、はいぃぃ……」


 俺はそのまま彼女へ身を委ねる。


 顔の周りは女の子特有の甘い香りでいっぱいだし、耳元では時々『最っ高ぉ……』などと色気たっぷりに囁かれるし、どうにかなってしまいそうだ。


 そのまま15分ぐらいが過ぎただろうか。広場の時計は19時45分を指している。


「アヤネさん、そろそろ……」


 俺は彼女の背中をポンポンと軽く叩く。


「そっか……オジさん行かないとだもんね」


 彼女は名残惜しそうに体を離した。


「オジさんの匂い、ずっと嗅いでられるかも」


 顔を上気させた巨乳ギャルがトロンとした瞳で見つめてくる。堪らず俺は顔を背ける。


「あ……汗臭くなかったですか?」


「全然。むしろ『オス』って感じで超そそる」


「――――オスっ!?」


「デートのときは毎回、匂い嗅いでもいい?」


「それは別に構いませんけど」


「1時間でも?」


「1時間んんっ――!?」


「冗談だって」


 アヤネさんは微笑みながら立ち上がると俺の手を取る。


「行こ。時間でしょ?」


 俺は彼女に連れられて駅の改札までやってくる。別れ際、彼女はもう一度俺の首へ抱きつく。


「次はいつ会える? 明日?」


「明日はちょっと……。明後日の日曜日はどうですか?」


「日曜かぁ……お母さんと出かける約束してるんだよね」


「なら、そっちを優先させてください」


「わかった。早めに終わったら会ってくれる?」


「もちろん。連絡くださいね」


「オジさん、大好き」


 アヤネさんは最後に俺の首元に頬ずりしてから体を離す。


「あとでラインするね」


 彼女はストラップのついたスマホを軽く振って別れの挨拶をするとホームへ降りていった。


 俺は体に残る彼女の感触をほのかに感じつつ、もうひとりのギャルの待つファミレスへと向かうのだった。


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