第22話 巨乳ギャルはラインで愛を伝えたい(前編)
帰宅後。夕食と入浴を済ませてから日課になりつつあるミサキさんとのラインを終えた俺は
スマホの置かれたテーブルの前で待機している。
先ほどからニュースやお知らせの通知は来ているものの、巨乳ギャルこと藤咲アヤネさんからの連絡はない。
彼女には悪いが明日はミサキさんと会うことに決めた。
ミサキ
【オッサンに1日会えなかっただけで死にそうなんですけどおー!笑】
なんて言われてしまったからな。俺のせいで国宝級ギャルを死なせるわけにはいかない。
けど、アヤネさんとも会いたい。できれば明後日あたりに。腕に当たるマシュマロおっぱいの感触がすでに恋しくなっている。
「……あれ? これって二股になるんじゃ……」
いや、違う……よな。俺、まだどちらとも付き合ってないし…………た、たぶん。
ピロン
俺が腕を組みながらうんうん唸っているとスマホが鳴る。
スマホの待ち受け画面に表示されたのは待ちに待ったあの子からのメッセージだった。
アヤネ【今日はすっごく楽しかった♡】
おいおい、さっそくハートマークがついてるじゃないか。しっとり巨乳ギャルは誰にでもこうなのだろうか?
男の好みを分かっているというか。だって男は大好きだもんな、女子からのハートマーク。
まあ、女性経験豊富(2人)な俺はこの程度で浮かれたりしないけどな。
俺
【俺も楽しかったです♡】
――って、いつの間にかお返しのハートマーク送っちゃってるじゃん!? 俺っ!?
アヤネ
【オジさんのハートマーク笑】
【けど嬉しい】
【恋人っぽくて】
ん?
俺は目を擦ってからもう一度スマホの画面を確認してみる。そこにはやはり『恋人』と書かれている。
アヤネ
【明日学校の友達に言っていい?】
【年上の彼氏ができたって】
んん??
俺は眉間を摘んでからもう一度画面を確認してみる。そこにはやはり『年上の彼氏』と書かれている。
これは一度確認しておかねばなるまい。
俺
【彼氏って……俺のことですか?】
アヤネ
【当たり前じゃん】
【他に誰がいんの?】
俺
【ツバサくん……とか?】
アヤネ
【何言ってんの?】
【オジさんがツバサに言ったんでしょ】
【
――――んんッ!?
スマホの画面を何度見返しても、そこには『俺の女』だとしっかり書かれている。
「……」
俺は天井を見上げながらショッピングモールでの出来事を必死に思い返してみる。が、あの時は頭に血が上っていたため、自分が何を言ったのかまったく思い出せない。
アヤネさんはダサい女じゃない。いい女だよ? みたいなことを言ったような気はしてたのだが……。
まさか超イケメン相手に『俺の女だ』なんてオラオラ系な発言をしていたとはな…………えっ、恥っ――!?
今さらながら顔が熱くなる。
ピロン
返信する前にアヤネさんからメッセージが届く。
アヤネ
【私はすごく嬉しかった】
【すごくドキドキしてさ】
【オジさんの顔、まともに見られなかったし……】
なるほど。それを俺は勘違いしてたのか、アヤネさんが怒ってるって。
今さら覚えてませんなんて無責任なことは言わない。だって、俺がアヤネさんのことを好きだという事実は変わらないのだから。
俺
【ダサい俺が彼氏でも構いませんか?】
アヤネ
【何言ってんの】
【オジさん、カッコいいって】
【それに私はもう……】
【
きょ、巨乳ギャルが俺の物ッ――――!?
アヤネ
【だから私のことは好きにしていいよ】
好きにッ――――!?
アヤネ
【オジさんのしてほしいこと、何でもしてあげる】
俺
【それって……】
アヤネ
【うん】
【エッチなお願いでもいいよ♡】
ヤバっ――――!?
アヤネ
【あ、けど……】
【そんなに経験があるわけじゃなんだよね、私】
【だから逆に教えてほしいかも】
【激しいやつとか♡】
激しいやつ――――ッ!?
まったくぅ……アヤネさんもイケナイ子だなぁ。オジさん、色々と想像しちゃうだろ? ここは彼氏として確認しておかないとなあ!
俺
【具体的には?】
アヤネ
【え?】
【それはほら……】
【お尻ペシペシ叩くとか?】
俺
【ペシペシ笑】
【アヤネさん、かわいい笑】
アヤネ
【もおー! からかわないでよ!】
【だって知らないんだもん!】
【エッチな動画あんま見たことないし!】
【毎日エロ動画見ながらシコってるオジさんとは違うの!】
俺
【いや、さすがに毎日はしてませんよ笑】
アヤネ
【え? そうなの?】
【じゃあ2日に1回とか?】
俺
【すいません、ほぼ毎日してます】
アヤネ
【お盛んだな笑】
【昨日は何見て抜いたか言ってみ?】
俺
【巨乳女子高生の動画を少々……】
アヤネ
【ヤバっ笑】
【明日オジさんに襲われるかも笑】
俺
【襲いませんって笑】
巨乳ギャルとのライン、超楽しいんだが!
アヤネ
【そうだ】
【オジさん、今欲しい物ある?】
――つづく
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