2人目のギャル「藤咲アヤネ」

1-17改 オッサン、しっとりセクシーな巨乳ギャルと出会う

 順調に英語の宿題を進めていく俺とミサキさん。


「オッサン、教え方上手だね。あーし、家庭教師お願いしよっかな」


「必要ないですよ。わざわざ家庭教師にならなくても、ミサキさんの宿題は手伝えますし」


「んもおー。オッサン、わかってないなー。家庭教師ってのがいいんでしょ?」


「と言いますと?」


「だって、生徒とセックスし放題だし!」


「……え?」


「んもお〜。知ってるくせにぃ〜。あーしに言わせないでよね〜。オッサンのエッチぃ〜♡」


「え?」


 ニヤケ顔のミサキさんは「このこのお〜」と肘ツンしてから宿題を再開させるのだった。


「……」


 んなこたーない。


「プッ……」


 ん?


 微かに笑い声が聞こえた気がして、声のした方へ顔を向ける。斜め向かいの席に座る制服ギャル3人組のうちのひとり。タレ目で銀髪巻き髪のギャルが口元を押さえながら笑いを堪えていた。そして彼女の胸は……


 えっ、やばっ。


 クスクスと笑うだけでプルプルと揺れてしまうほど大きかった。


 えっ、やばっ。


 オッパイが大きすぎて半袖スクールシャツの胸部がパッツパツである。高校生であれはいかんだろ。もし俺が同じクラスで隣の席とかだったら、きっと授業どころではない。


 白シャツにブラ透け万歳の豊満すぎるオッパイから目が離せなかったに違いない。思わず呟いてしまうかもしれないなぁ……


「デッカ……って」


「え? デカい? "ビッグ"ってこと? あーしは"スモール"が正解だと思うんだけどー……って、おい」


 ブスッ


「ふんがっ!?」


 対面に座る巨乳ギャルのデカパイに見惚れていたら、シャーペンが鼻の穴に突入してきた。痛い。


「どこ見てんだよ? オッサン?」


 隣に座る美人ギャルが下から睨みつけてくる。怖い。


「プフッ」


 対面の巨乳ギャルが再びクスクスと笑い出す。先ほどと同様オッパイが揺れ始める。エッロ。


「んもおー!!」


 頬を膨らませたミサキさんは巨乳ギャルに睨みを利かせてからシャーペンを引き抜くと、俺の頭を上から押さえつける。


「宿題終わるまで前向くの禁止! このあと現社のプリントもあるんだからね! わかった!」


「は……はい……」


 叱られてしまった。まあ、よそ見していた俺が悪い。真面目に勉強に取り組む彼女のために、俺も集中しなければ。


 決意を新たにする俺の元へミサキさんが体を預けてくる。


「あーし、早く宿題終わらせなきゃだから協力してよね」


「あっ、もしかして早めに帰る感じでしたかっ?」


「違うって。イチャイチャしたいの」


「イチャイチャ?」


 俺がそう聞き返すと、ミサキさんは甘えるように体を擦りつけてくる。


「宿題早く終わらせた分だけ、オッサンとイチャイチャできるなーと思ってー」


 ミサキさんは俺の手を取って軽く恋人繋ぎしてくる。


「だから一緒に頑張ろうねぇー♡」


 ミサキさあああああああんッ――!!


 俺は心の中で叫んだ。



 ――30分後。


 目標を同じくした俺とミサキさんは怒涛の勢いで宿題を片付けていく。残すは現社のプリントの後半部分のみだ。


 時刻は20時前。宿題を終わらせてからでも30分以上は一緒にいられる。今の時点で体はけっこう密着してるし、恋人繋ぎも継続中。これ以上イチャイチャするとなると、それはもう恋人同士といっても過言では――


 ポコッ


 ん?


 頭に何か小さくて軽い物が当たった感触がした。


 床へ目を向ける。ビー玉大の丸まった包み紙のような物が落ちていた。拾い上げて広げてみる。某有名棒付きキャンディーの包装紙だった。


 誰のイタズラだ?


 辺りを確認すると犯人はすぐに分かった。と同時に俺の目は彼女の口元に釘付けになってしまう。


「チュパッ……チュパッ……」


 斜め向かいの席に座る巨乳ギャルが口に咥えた丸い飴玉をわざとらしく音を立てながら出し入れしているではないか。彼女の唇はふっくらと厚みがありエロさマシマシである。


「ごくり……」


 思わず生唾を飲み込んでしまう始末。


 俺の視線に気づいた巨乳ギャルは俺に見せつけるように丸い飴玉に舌をねっとりと絡ませる。


「ごくり、ごくり……」


 彼女は誘うような目をしながらエロい舌使いをたっぷりと見せびらかしたあと、再び飴玉をしゃぶり始める。


「チュパッ、チュパッ、チュパッ」


 およそ高校生とは思えない巨乳ギャルの妖艶さに、俺はもう目が離せない。


「エロすぎるってっ!」


「んもおー。オッサンさー。あーし、宿題してるんだから、あんまエッチな目で見ちゃダメだ……って、おい!」


 グニュリッ


「ふごっ」


 巨乳ギャルの舌使いに見惚れていたら鼻の穴に消しゴムがねじ込まれる。


「あっはははっ。おっかしいー」


 巨乳ギャルがたまらず笑い出してしまうほどの面白顔を披露してしまう。


「いや、だから!!」


 ミサキさんは怒りの声に合わせて消しゴムを押し込んでくる。


「マジで!! どこ見てんだよ!! オッサン!!」


「ふごっ、ふごっ、ふごっ」


「あっはははははっ!」


 巨乳ギャルは大爆笑である。


「あの女ぁぁ……」


 ミサキさんは巨乳ギャルにガンを飛ばす。巨乳ギャルは軽く涙を拭うと、何事もなかったかのように澄まし顔でそっぽを向いてしまう。あの子、けっこうやり手だ。


 ミサキさんは「チッ」と軽く舌打ちしてから、テーブルへと向き直る。


「オッサンいい? 次、よそ見したらだから」


「えっ、罰ゲーム?」


「そお。超キツいヤツだからね」


「超キツい……」


 身構える俺に向かって、ミサキさんはフフンッと鼻を鳴らす。


「カメラに向かってしてもらうからー!」


「え? 変顔?」


「そっ。オッサンの変顔撮って、リサたちに一斉送信だし!」


「プッ」


 どんな過酷な罰が待ち受けているのかと思っていただけに拍子抜けしてしまう。


「ちょっ、笑い事じゃないし! 超変な顔じゃないとダメだからね!」


 ムキになって言い返してくるミサキさんの頭を優しく撫でてあげる。


「それは大変だ。もう、よそ見できませんね」


「もおー。オッサン、ズルいしー。頭撫でられたら許しちゃうじゃーん」

 

「ふふっ、宿題の続きをしましょうか?」


「うん、するぅー♡ あ、けど、先にトイレ行ってくるねー」


 席を立ったミサキさんはフロアの奥へ向かい、トイレの前で一度振り返ると、俺に向かって「チュッ♡」と投げキッスをしてから扉の向こうへ消えていった。


「やばぁ♡」


 天使の投げキッスをしかと受け取った俺は誓いを立てる。


 俺はもう、ちょっとやそっとの誘惑なんかに負けたりしないぞ!!


「よし!」


 決意を新たにテーブルへ向かい、現社のプリントへ目を通していく。


「ふむふむ。なるほどなるほど」


「――ねえ、オジさん?」


 ん?


 俺のすぐ隣。肩が触れ合うほどの位置に誰かが腰を下ろしたと思ったら話しかけられた。すごく良い匂いのする女性だ。


「あの子、パパ活?」


 パパ活?


「いえ、違いま……」


 女性の問いに答えようとして顔を横へ向けた俺の目に飛び込んできたのは、ハチ切れそうなほど胸部が盛り上がったスクールシャツだった。


「デッッッッ――――!?」


 誘惑がハンパなかった件。

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