【60万PV突破!】オッサン、3人のギャルに『シェア』される!?〜元気いっぱいな美人ギャルに懐かれた平凡サラリーマン、ギャルづくしな毎日が始まってしまう〜
1-13改 出会って2秒で即採用。裏、行こっか?
1-13改 出会って2秒で即採用。裏、行こっか?
20時過ぎ。駅前のファミレスにて。
「かはっ――――!?」
待合席へやってきた親友の山本は超絶美人な白ギャルの姿を見た瞬間、口をあんぐりさせる。
「それじゃあ、ミサキさん。まずは自己紹介しましょうか?」
「あ、うん。はっ、初めまして、店長さん! あーし、月城ミサ――」
「採用!!」
山本はビシッと親指を立てた。出会って2秒で合格した。
「いや、せめて形だけでも面接しろよ……」
あまりの早さに呆れていると、山本が俺の肩を抱いて顔を近づけてくる。
「おい、お前! こんな可愛い子とどこで知り合ったんだよ! まさかあれか!? いかがわしいマッチングアプリか!?」
「失礼だろ。この子はそういう子じゃない。駅前で偶然知り合ったんだ」
「偶然って、おま!?」
「それより、早く面接してくれ。急に決まったことだから、帰りが遅くなるとこの子の親が心配する」
「っと、そうだな、悪い。詳しいことは電話できっちり聞かせてもらうから覚悟しとけよ」
山本は俺を解放してミサキさんの元へ向かう。
「初めましてえー。店長の山本ですうー。ミサキちゃん、歳はいくつうー?」
笑顔がキモい。2児のパパとは思えないキモさだ。しかもさっそく下の名前で呼んでるし。
「じゅ、17歳ですっ! 高2ですっ!」
ミサキさんの年齢を知るのは初めてだ。よくよく考えたら、俺、彼女のプライベートな情報をほとんど知らない。
「へえー、17歳なんだあー。いいねいいねー。とりあえず、事務所行こっか?」
不思議だ。ここがエッチな店に思えてきた。
「オッサン、行ってくるね!」
ギャルはフンッと鼻息を鳴らす。
「ミサキさん、ファイトです! 変なことされそうになったら、思いきりぶん殴っていいですからね!」
「するわけないだろっ!?」
ミサキさんは、およそファミレスの店長には見えない山本のあとについて店の奥へ入っていくのだった。
◆
ルルルル♩
時刻は21時40分。
面接終わりのミサキさんを駅のホームから見送った俺は駅前のスーパーへ寄ってから帰宅。
夕方口にしたハンバーガーが腹に残っている気がしたので先に入浴を済ませ、風呂上がりのチューハイ片手に、ちょいと惣菜をつまもうとしたところで電話が鳴った。
「はい」
『お前が羨ましいよ。あんな若くて可愛いギャルと毎日ヤリまくりとはな……』
「いや、あの子とは一度もシてないから」
『…………お前が羨ましいよ。あんな若くて可愛いギャルと毎日ヤリ――』
「2回聞いても答えは変わらないぞ?」
『……』
「……ん? もしもし?」
『いやっ、あり得ねーだろ!? あんな若くて可愛い彼女がいるのに、一度もエッチしてないとか!?』
「いや、彼女じゃないって。知り合って、まだ3日目だぞ」
『はあ!? 3日!? それでもうあんなに打ち解けてんの!? えっ、なに、痴漢から助けたとか、そういう劇的な出会い方だったのか!?』
「いや。普通に彼女のスマホを拾ってあげただけ」
『は? スマホ?』
「先週の金曜、駅前でな。で、昨日ストラップ買ってあげて……そのあと一緒にクレープ食べて……カラオケ行って。あとは今日、マッグに行ったぐらいだな」
『ガキの放課後デートかよ!? お前、そんなんであんな可愛い子、落としたの!? マジ!?』
「別に落としてないって。いつの間にか好かれてたって言うか……」
『でたよ、でたよ!! お前、昔っからそういうところがあるもんな!! ついたアダ名が『ギャルゲ主人公』だもんな!!』
「それ、お前が言ってただけだからな?」
『モテモテだった高校、大学に続いて【社会人編】の始まりですか! かあー! 羨ましいねー!』
「は? モテた覚えなんかないぞ?」
『無自覚ですか! そうですか、そうきましたか!』
うぜええ……。
「用がないなら、もう切るぞ」
『あっ、おい待てよ!? ミサキちゃんのことで電話したんだって!?』
「それを先に言え。当然採用だろ?」
『もちろん! 一応お前には報告しとこうと思ってな』
「ありがとな。お前の店で働かせてもらえるなら俺も安心だ。少なくともお前はあの子に手を出せないからな」
「やっぱ他の男が気になるか?」
「気になるっていうか、変な男に引っかかってほしくない。あれだ。子供を心配する親の気持ちだな」
『ふーん……
なんか含みのある言い方だ。
「ん? もしもし?」
『……ああ、悪い。下の子に絵本読んでやらないと』
「早く行ってやれ。頑張れよパパ。あと、奥さんによろしくな。わざわざ連絡ありがとう」
『おう! ミサキちゃん、さっそく明日から入ってもらってるからさ、お前も見に来いよ。どうせ暇だろ?』
ミサキさんのメイド服姿……見に行くに決まってるだろ!
「ま、まあ、そうだな。たまにはお前の店の売り上げに貢献してやるかな。はははっ」
『待ってるぞ、
「あっ、おい!? てめえ!? 俺は決して、あの子のメイド服姿が……って、切れてるな」
にしても、スケベ野郎って……。まあ、間違ってはいないか。
俺はミサキさんのフリフリメイド服姿を妄想しながら晩酌を再開させる。
「んふっ、いい」
今日のオカズはメイドモノで決まりだな! などと部屋でひとりニヤケているとスマホが鳴る。
ミサキ
【バイト、受かったし☆☆】
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