第6話 ギャルはカラオケでチューしたい(後編)
「我慢しなくていいよ。あーし、オッサンになら何されてもいいし」
ソファへ横になったギャルは目を閉じる。
俺は彼女の頬にそっと手を添える。
見れば見るほど本当にキレイな子だ。彼女の髪も唇も体も、全部自分のモノにしたい。
俺は薄ピンク色をした唇に引き寄せられるように顔を近づけていき――
ぴと
彼女の唇に
「オッサン、なんか唐揚げ臭いし……って、マジ唐揚げじゃんッ!?」
俺は手にした唐揚げを口の中へひょいっと放り込む。
「はい。これで
「子供かよっ――――!?」
俺が体を起こしてソファへ座り直すと、彼女は起き上がってソファの上へ女の子座りする。
「ねえねえ、オッサン。あーしとシタくないの? あーし、魅力ない?」
ギャルが不安げな上目遣いで尋ねてくる。
お……俺は負けないぞ!
俺は今すぐ抱きしめてしまいたい欲望を抑えながら彼女の頭に優しく触れる。
「キミとシタくない男なんていませんよ。キミはそれだけ魅力的な女性です」
そのまま柔らかな金髪を撫でると、彼女は心地よさそうに目を閉じる。
「オッサンの手……気持ちいいかもぉ……」
「ふふっ、それはよかった」
俺は彼女の頭を優しく撫でながら話しかける。
「もっと自分の体を大事にしてくださいね。その場の雰囲気に流されて、会ったばかりの男に体を許しちゃダメですよ? 世の中には悪い大人もたくさんいますからね」
「分かった。あーし、気をつける。それに今日はもうエッチしたいって言わないね。だから褒めてー」
ギャルが甘えるようにおねだりしてくる。可愛さが限界を突破している。
「ふふっ、分かりました。偉い偉い」
ご要望通り頭を撫で続けていると彼女の瞼が閉じていく。
「これヤバいかもぉ……超落ち着くんだけどぉ……」
気に入ってもらえたようで何よりだが、これ以上部屋で2人きりだと俺の理性がもちそうにない。
「そ……そろそろ帰りましょうか?」
俺はギャルの頭を撫でながら尋ねる。
「うん、そうする。けど最後に一個だけいい?」
「なんですか?」
「チューしたい」
「ダメです」
もちろん即答だ。
今の
「あーし、チュー好きなんだよね。だから3回ぐらいしたい。チュッチュッチューって。最後のチューは長めでさ、チュウチュウ吸い合うの」
チュチュチュのチュうううう――――ッ!?
ギャルとそんなラブラブなキスしてみろ!? 完全に俺、獣と化してしまうって!?
「ダ、ダメですっ」
「チューもお預けかぁ……。オッサン、超ガード硬いじゃん……。逆に何がOKなの?」
え? もしかして俺、ギャルに
「じゃ、じゃあ最後にもう一度デュエットなんてどうですか? さっきは途中までしかできなかったので……。今度こそ、2人一緒に歌い切りましょう!」
これが今の俺の限界である。中学生もビックリなヘタレっぷりだ。すべてはこの子を無事に帰宅させるためだと自分に言い聞かせる。
俺の提案に対してギャルは顔を綻ばせて溜め息をつく。
「しょーがないなー。今日はそれで勘弁してやるか!」
とりあえず許してもらえた。
「じゃあ、さっきと同じ曲にしよっか!」
「はい」
「あーし、本気で歌うからね! オッサンもちゃんとついてきてよ!」
「任せてください!」
俺と彼女は笑顔で頷き合ってからマイクを握る。
曲の始まりに合わせて俺は立ち上がり、彼女はソファの上に立って歌い始める。
サビに入ると彼女はその場で跳ね出し、気づけば俺もノリノリになっていた。
俺たちは互いに見つめ合ったまま歌い続ける。
「オッサン、いくよ!」
曲も最終盤。俺と彼女は2人揃って大きくジャンプする。その瞬間――
ギャルのスカートがめくれ上がる。
「えっ――――」
姿を現したのは高校生にしてはセクシーすぎる『真っ赤なパンティ』だった。
「な゛っ――――!?」
俺の目はもちろん釘付けだ。
床へ着地したギャルは俺の視線に気づくと、慌ててスカートを押さえる。
「きゃっ」
可愛らしい悲鳴を上げた彼女は少し照れくさそうにしながら俺の顔を見る。
「オッサン、あーしのパンツ、ガン見かよぉー」
からかうようなギャルの言葉に、俺は慌てて顔を逸らす。
「すすっ、すいませんっ!?」
「あっ、いいのいいの! 気にしないでね! たまに
「――――えっ?」
見られてる? 男子に?
俺はゆっくりと顔を戻す。
「あっ、けど、今日の
「けど、見られてるんですよね? クラスの男子に……」
俺はゆっくりと彼女へ近づいていく。
「た、たまにね? ほら、あーし、スカート短めじゃん? ちょっとジャンプしたら今みたいに見えちゃうっていうか……ってかオッサン、なんか怖いんだけど!?」
俺は怯えるギャルの両肩を掴む。
「今すぐ買いに行きましょう!」
「えっ!? 何を!?」
「
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