第8話 金縛りの、その先に……!
私は、いつも金縛りにあうたびに激しく抵抗し、あらがって金縛りを振りほどき、眠気と戦いながら起きて電気をつけることを、繰り返していました。
ですが、ある時ふと思ったのです。
金縛りをいつも怖がって振りほどいていますが、金縛りが深まってゆくとどのようなことが起こるのか? と。
それで金縛りの「その先」を体験してみようと私はある時、思いました。
それから少しして、いつものように金縛りになりました。
いつもならば、金縛りにあらがい電気をつけるのです。が、その時は、あらがわずにずっと金縛りにされたままになっていました。
金縛りは、脳が起きていて体が眠っている状態にそうなると、そういう説明も読んだことがあるため、金縛りの先には、何もないかもしれないと思っていました。
ですが、その考えが、とてつもなく恐ろしい体験を招くこととなってしまったのです!
その夜私が金縛りにあらがわないでいると、何と誰もいないはずなのに、両足首を手で握られてしまい、それから、その「手」に引っ張られそうになりました!
私は、ものすごく怖かったので、いつものように急いで金縛りを振りほどき、眠気と戦い、急いで電気をつけました。
その日はとても怖かったので、一晩中電気をつけたまま眠りました。
電気の灯のお蔭か、霊はそれ以降出てきませんでした。
現実主義で霊を一切信じない人々の中にいたので、私は霊に関しては、少しだけ疑いを持っていました。
ですが、誰もいないはずの私の部屋で、寝ている時に思いっきり両足を引っ張られそうになった時、霊はいるんだと、心の底から感じた出来事でした。
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