第8話 冒険者って男はなれない?ふざけんなや

扉を開ける。

すると中にいる人全員が全員俺を見る。


やっぱり貴重……というか獲物だな俺は……


自分の身は自分で守るようにならないと……


教会に行くときに連れて行ってくれたお姉さんはあの時以来会っていない。

というかあの時がレアだったのだ。


チっ……見られてると少し気分が悪くなる……


俺はこの冒険者協会の受付に向かった。


そしてトコトコと歩いて少しカウンターが高いが……なんとかベルを押す。


「は~い!少しお待ちください!」


受付の人だろうか?奥のスタッフルームという看板がかかっているところから声がする。


そして数十秒後、俺は度肝を抜かした。


でっっっっかッッッ!


こんな胸大きい人いるんだ……

そんなことを考えていると勃起が……まっずぃ!


「はいはい!今日はどうかされましたか――って男の子ッ!?」


そのお姉さんの目がトロンとなる。

これが漫画でいう目にハートってやつだ。


でも不思議と悪い気はしない……


きっとこの人……ショタ好きなんだろうなとみればわかる。


「すみません!ここで冒険者ができると聞いているんですけど……」


「えッ!でも坊や――」


「ファンドです。ファンドと呼んでください!」


「あ!ごめんね!ファンド君……実は冒険者は10歳にならないと登録できなくて……」


「男は……何歳でもいいんじゃ?」


俺はここに来る前に事前情報を父から調べている。

父はいろいろなことを調べてくれていて今回も冒険者協会のことについて教えてくれた。


そしてその中に「男」は拒まず何歳でも入ってよし。


みたいなルールがあるっぽい。


「え……ッ!ちょっと待ってね……」


そのお姉さんはカウンターの後ろにある分厚い本をカウンターに置き、該当するページを探す。


「えっと……登録条件……登録条件……っとあった!これだ!……えっと……

ッ!本当だわ!男の人は何歳でもいいのね……」


「あ、よかった~間違えたらどうしようかと……確認ありがとうございます!」


俺はにっこにこの笑顔を向ける。

その笑顔に冒険者協会の中にいる人が全員顔が火照る。


……おいおい……この程度の笑みでこれじゃあ……キスとかどうなっちまうんだ……?


「く、くぅ……なにその笑顔……反則よぉ……///」


「な、なんだあのショタ……私たちの使い方を分かってやがる……//」


「あぁ……あの子……一回でもいいから抱かせてくれないかしら……」


「まぁ無理だろうな……」


そんなことないんだけどね??

別に全然抱かれますよ?ボク???


と言いたいところをぐっと抑えて俺は受付のお姉さんに向き直った。


「あの……それで登録させて欲しいんだけど……」


「あ!そうですね!では……契約書をッ!」


俺は受付のお姉さんは手を突き出すのを不思議に思い聞く。


「あの……なんで手を突き出して――」


その手からいきなり炎が出てそこから紙が出てくる。


……ファッ!?


これが魔法か……


「ではここに名前と保護者の名前を。そしてLVをお願いします。」


「LV?」


「ああ……ステータス鑑定がまだなんですね……そうですよね。だって協会からステータス鑑定されるのは8歳ですもんね……」


「はい僕6歳なんで――」


「6歳ッ!?これは逸材ね……」


まじでなにが逸材なんだよ……


第8話終わり


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