第10話謎の光
謎の光が部屋中を照らしてから、1分位経ったころ、ようやく光が引き始めた。
「やっほーラナン」
「『どうしてここに?』」
私がおどろくのも無理はない。なぜなら、そこに女神様ことキュラスが立っていたのだ。
リオに至っては、おどろいて石像のごとく固まっている。
「そりゃあ、ラナンが私を呼んだから。」
「『仕事とか大丈夫なの?』」
「あっ…大丈夫だから気にしないで。」
どう考えても大丈夫じゃなさそうだったので、私はため息をつきながらも来てくれたことに感謝して、話し始めた。
話を聞き終えたキュラスが話始める。
「あ~ラナン。良いお知らせと悪いお知らせどっちから聞きたい?」
「『じゃあ、良い方から。』」
「ラナンが猫から戻れなくなったのは、私のせいでスキルに変身した生き物から、戻るためのプログラムを組み入れてなかっただけなので、いま直したから、戻れって念じたらもどれるよ。ちなみに私が猫からすぐに戻れたのはスキル無効化のスキルを使っただけだから気にしないで。」
「『はぁい』」
私はそう返事をして試しに戻れと念じてみる。すると、すぐに元に戻れた。しかも、猫になったときどこかに行ってた服は、戻った時にはもう着ていた。
「おぉ~」
思わずまじまじと自分を見てしまった。
それを見たキュラスは誇らしそうに胸を張った。
「それじゃあ悪いほうのお知らせをするね。」
キュラスは私が落ち着いたのを見計らって話し始めた。
「ラナンが領主の息子(仮)って呼んでる奴は、本当に領主の息子です。
で、もっとすごい話なんだけど、領主は、息子を溺愛してるの。」
「といいますと?」
いまいち話の掴み所がわからなかった私は合いの手を打つ。
「さっき私の分身に様子を見てきてもらったんだけど、あいつはキュラスに襲われたって言って、キュラスをこの領から追い出そうとしてる。しかも、領主はそれを信じて、あいつに強力してる。」
「「えっ?」」
いつの間にかもとにもどったリオとほぼ同時に私はそう言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます