第4話 女神様とのお話
意識が飛んだと思ったら、私は雲の上にいた。
辺りを見渡してみると、真っ白な布に身を包んだ人が居る。
「あなたは、ラナンさんかしら?」
私は、その質問に対してこくりとうなづいた。
「突然すいません。私はキュラスと申します。」
私は頭の中でキュラスと言う人物を探したが、該当する人は1人しかいなかった。
「あの、あなたはもしかして女神様でしょうか?」
「えぇ。貴方達からしたら、そうなるわね。」
その言葉を聞いて、私は頭を下げた。
「先ほどは、女神様とは知らず、失礼なことをして申し訳ございませんでした。」
「気にしないでくれていいわよ。あなたは私に謝るようなことはしてないわ。」
「でも」
「ほんとよ。まだ貴族の方が態度が悪いわ。」
「そうなんですか?」
「えぇ。いきなりつかみかかって来たりとか。」
「女神様も大変なんですね。」
「実はね。まぁそいつは貴族以前に人間としてどうかと思ったから、あったら困るようなスキルにしといたわ。」
どっかの誰かが話してた人間せいを見られるとか言ってたのは、ほんとうなんだな〜とか思いつつ、女神様の話に耳を傾けていた。
〜〜〜
そういえば女神様とだいぶ話したけど、時間は大丈夫だろうか。
そう思って時計を探しキョロキョロすると、女神様がクスッと笑い、
「時間なら大丈夫よ。ここに人がいる時、あなたがいたところの時間は進まないから。」
私がすごいなぁと思っていたら、女神様が話しかけてきた。
「あなたは不思議ねぇ。」
「どうしてそう思ったんですか?」
「いやぁ、私がここまで話す人、初めてだなぁって思って。」
「そうなんですか?」
「まぁ普段の仕事のことは企業秘密みたいなものだからねぇ。」
「喋っちゃダメじゃないですか!」
「まぁなんとかなると思うわ。それより本題に移りましょうか。」
女神様のその言葉を聞いてわたしはハッとした。
そうだ。私はまだスキルをもらってなかった!
「それじゃあ、スキルを決めましょうか。」
「はい!」
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