駆除作戦

 矢場やばひとしは自衛官である。

 所属は陸上自衛隊、所謂普通科歩兵だ。日々過酷な訓練を行い、その身を鍛えてきた。銃器の扱いや戦術なども学び、まだまだ一兵卒の身ではあるが、優秀な成績を収めている。全ては何時か現れるかも知れない脅威から、国民の生命と財産を守るため。幼い頃から憧れてきた職種である自衛官として、使命を全うするためだ。

 まさか、その憧れの源泉である『怪獣退治』をする事になるとは、夢にも思わなかったが。


「(そもそもこんなに早く実戦を経験するとはな)」


 自分が属する隊列……仲間四人の動きに注意を払いつつ、仁は辺りも見回す。

 仁達が配置されたのは、とあるビルの屋上。部隊の仲間四人(厳密には仁が分隊長なので部下と呼ぶべきだが)と共に一列に並び、今はじっと待機している。雲の少ない空には朝日が輝き、東からの日差しが仁達の着ている重苦しい自衛隊服を暑くする。

 ビルは町並みを一望出来る高さだ。尤も、周囲には高いビルが無数に聳えているので、地上の様子を見る事は叶わない。

 しかし仁は作戦を聞いている。だから周囲がどんな様相か、想像するのは容易い。

 付近に建ち並ぶビル、その多くの屋上に仁のような自衛隊員が配置されている。総人数は五百人以上。いずれも自動小銃を持ち、何時でも戦える状態だ。

 地上では今頃、多数の戦車が道路を走っているだろう。傍を歩く随伴歩兵の速さに合わせ、ゆっくりとだが着実に。一両の戦車に十人の歩兵が付いていき、それが五十部隊に分かれてある場所を包囲するように展開している。

 あるものとは、この日本に現れた怪獣――――未確認生物オカルティアだ。


【■■■■■■■■■】


 奇妙な鳴き声を発しながら、オカルティアは都市の上空をふわふわと漂っている。

 出現から既に一月半が経っている。その一月半の間、オカルティアにこれといった変化はない。相変わらず茶碗のような身体と、その下から六本の触手を生やした、クラゲのような姿をしている。行動範囲も狭く、目撃された都市から殆ど動いていない。この場所が気に入っているのか、はたまた他の理由があるのか……

 いずれにせよ兵器を動かす上では、相手に動きがないのは都合が良い。

 今や無人と化した都市に、自衛隊の戦力が続々と集まっている。全てはほんの半月前に政府が決定した『オカルティア駆除作戦』を実行するため。軍事的攻撃により、オカルティアを粉砕しようという作戦だ。

 仁は科学者ではないので、今から実行しようとしている作戦……ミサイルや砲弾などの攻撃で吹き飛ばすというのが、どれだけ現実味があるかは分からない。しかし相手の正体がなんであれ、人間を襲い、何かしらの影響を与えたからには、物質的な存在の筈である。少なくとも実態のないもの、例えば立体映像の類ではないだろう。生命のように振る舞う素粒子なのか、はたまた微小機械であるナノマシンの集合体か。なんであれ常識的に考えれば攻撃は通じる。

 仁達歩兵は、自動小銃による支援が主な役割だ。警察官による銃撃は全く通じなかったらしいが、自衛隊が用いる自動小銃の威力は拳銃の比ではない。拳銃は通じずとも、自動小銃なら効果がある可能性はある。尤も、大半の歩兵はもっと高威力の、携帯式防空ミサイルシステムを装備しているが。相手が微細粒子の集まりなら、爆風の方が効果的との話だ。

 等と色々考えたところで、やる事は変わらない。国から命令が来た以上、あの怪獣には死んでもらう、或いは出ていってもらう。そのため攻撃を自分達は行う。

 少なくとも、退却命令が出るまでは。


「……………」


 銃を構えながら、仁はじっとオカルティアを注視する。

 果たしてオカルティアは、自分が包囲されつつある事に気付いているのだろうか。少なくとも動きに変化はなく、見た目上は何も分かっていないようだ。

 とはいえ油断は禁物。作戦の成否云々以前に、人類は未だオカルティアがどんな存在かも分かっていない。ただの不可思議な自然現象なら意思がなくとも不思議はないが、もしもナノマシン機械の類なら『作り手』がいる筈だ。オカルティアを操りながら、自衛隊の動きも見ているかも知れない。

 油断ならない。息を飲むのも忘れるほどに心を引き締める仁。彼だけでなく、部隊の仲間も同じく緊張感を持ってオカルティアを見続ける。

 そのまま十数分と経った時、装備している無線から声が聞こえた。


【これよりオカルティア駆除作戦を開始する】


 淡々とした、作戦本部からの言葉だ。


「駆除作戦が開始される。総員、射撃用意」


 仁は自分の率いる部下達に、戦闘が間近である事を伝えた。その直後、空から唸るような音が響く。

 顔を上げずとも分かる。航空自衛隊が保有する戦闘機が飛んできたのだ。

 オカルティアへの第一攻撃は、この戦闘機が担う。事前に打ち合わせた作戦通りの動きだ。攻撃方法はミサイル。対空ミサイルを十六発オカルティアに撃ち込む。何故十六発かといえば、戦闘機一機が搭載している対空ミサイルは全八基のため。周囲を旋回しながら、この八基のミサイルを二機の戦闘機が撃ち込むのだ。

 たった十六発? と素人は思うかも知れない。だがミサイルの威力というのは凄まじい。対空ミサイルというのは、つまるところまともに当たれば戦闘機を破壊する程度の威力はあるのだ。

 そして戦闘機というのは、どうにも忘れがちだが金属で出来ている。確かに空を飛ぶ都合兵器として見れば装甲は薄いが、それでも過去の経験から致命的な部分の装甲はそこそこ丈夫だ。対空砲火がちょっと当たったぐらいなら、問題なく耐えられる程度には頑強なのである。

 そんな戦闘機を一発で落とす威力のミサイルだ。まともに受ければ人間など跡形も残らない。クジラやゾウに使われた事はないが、普通に考えれば一発で致命傷を与えられるだろう。

 オカルティアはクジラよりも遥かに大きいが、だとしてもミサイル十六発もあれば十分なダメージを与えられる筈だ。


【目標まで五、四、三、二、一、今っ】


 そのミサイルが空から十発以上飛んできて、オカルティアへと直進。高度な誘導機能を発揮し、一発と逸れる事なく『着弾』した事を通信が教えてくれた。

 勿論このままでは、オカルティアに大したダメージは与えられない。何しろ相手は建物すらすり抜ける存在だ。ただ飛んできただけのミサイルも難なく抜けていくだろう。

 そこでミサイルは着弾前、目標到達時点で自爆するよう設定した。これならオカルティアに直接爆風を当てられる。直撃ではない分威力は下がるが、だとしても人間程度なら肉片に変えられる威力だ。事実その力は遠く離れた位置で待機する仁達でも、爆風の圧を微かにだが感じられるほど強い。

 更にミサイルはこの十六発で終わらない。着弾を確認後、もう十六発のミサイル攻撃が行われる。

 今度は一回目の攻撃とは反対方向から叩き込む。生き物か無機質かも分からぬ存在だが、ひょっとすると装甲の概念があるかも知れない。片側からの攻撃は防がれる可能性を考慮し、別働隊である二機の戦闘機が別方向からも攻撃しておく。

 これでも足りなければ追加の攻撃を行うが……まずは効果の確認が必要だ。

 最先端の誘導機能のお陰もあって、合計三十六発のミサイルは一発残らず命中している。しかしそのミサイルから生じた爆炎により、オカルティアの姿は全く見えない。これではオカルティアにどの程度のダメージを与えたか分からない。


「(無傷ではないと思いたいが、正体も分からない相手だ)」


 油断はしない。ともすれば弛みそうになる自身の気持ちを引き締めるよう身体を軽く揺すりつつ、仁は銃を構えたままオカルティアがいるだろう場所を見つめる。

 結論を言うなら、仁の判断は正しかった。

 舞っていた爆炎が晴れた時、そこにはオカルティアの姿があった。それも一切の欠損がない、完璧な姿で。


【■■■■■■■■■■】


 オカルティアは攻撃前と変わらず、ふわふわと浮かんでいた。

 幾つも生えている触手も、茶碗をひっくり返したような身体も、攻撃を受ける前となんら変わりない。行動も、つい先程まで見せていた無秩序で無意識に思える動きを続けている。発する鳴き声にも変化はないだろう。

 まるで、攻撃など効いてないと言わんばかりに。


【第二波攻撃開始】


 しかしこの程度の事態は自衛隊にとって想定内。直ちに第二波の部隊が追撃を行う。

 更に今度は地上からも援護を行う。

 地上に展開した部隊からの攻撃だ。普通科隊員は携帯している対空ミサイルを用い、オカルティアへの攻撃を行う。またこの市街地から遠く離れた平地には、長射程の防空ミサイルを搭載した車両が配置されている。それらが放つ何十何百というミサイルが、全てオカルティアを狙っていた。

 更に待機していた戦闘機十機が一斉に出動。それらが八十発ものミサイルを叩き込む。

 先程の攻撃はあくまでも様子見。第二波攻撃こそが本命だ。形態用対空ミサイルが何百、長射程防空ミサイルも何百とオカルティアに命中。単純な数だけなら先の百倍以上の爆発がオカルティアを襲う。

 対するオカルティアは、ろくに動かず。

 防御する素振りも、逃げる雰囲気もない。変わらずそこを漂うばかりだ。

 攻撃された事を忘れているのか? そんな考えが頭を過るも、仁は自身の甘えた考えに思わず吹き出しそうになる。クラゲやミミズのような下等生物だって、敵に襲われれば逃げ出す。『逃げる』という行動に、知能はいらない。

 オカルティアに知能があろうがなかろうが、逃げないという事は――――ミサイルは脅威ではないのだ。


【■■■■■■■■■■■】


 次々と、雨のように降り注ぐミサイルを受けるオカルティア。姿が見えなくなるほどの爆発が起きるが、すぐにぬるりとその爆煙から姿を現す。

 怯んだ素振りすら、ない。


【全隊に連絡。射撃用意】


 ついに本部から、銃を撃つ準備をしろと命じられる。

 言われるがまま仁は銃を構え、部下にも指示を伝えた。全員で銃口をオカルティアへと向け、引き金に指を掛ける。

 ミサイル攻撃を受けてもピンピンしている相手に、こんな豆鉄砲で何が出来るのかと疑問に思いながら。


「撃て!」


 それでもやるしかない。命じるのと共に、自身も引き金を引く。

 軽めの破裂音の連続。目には見えないが、無数の弾丸がオカルティアの身体を貫いていく。

 仁達が撃つ自動小銃は、欠陥さえなければ秒間十発以上の弾が放たれる。更にこの地域に集まった普通科隊員は二百人以上。銃を持っているのはその半分以下だが、それでも毎秒数百の弾がオカルティアを襲う計算だ。

 しかし、やはりオカルティアは平然としている。爆発も、銃弾も、何一つ動きを止めるには至らない。人間など簡単に消し炭に変えてしまう火力を浴びても、希薄で微細な筈のオカルティアはその姿が薄くなる事さえもなかった。


「(おいおい、そんなの有りかよ……!)」


 仁も、この展開を考えていなかった訳ではない。最悪の状況というのは何時だってあり得る。

 だがここまで効果がないのは、流石に想定していない。

 正体が光やらナノマシンやらだとして、こんなにも物理攻撃が効かないものなのか? 何か、決定的な思い違いをしているのではないか――――


【■■■■■】


 仁の脳裏を過る考えが纏まる事はない。その前に、オカルティアが行動を起こす。

 今までなんの反応も見せなかったオカルティアが、不意に動きを止めた。そして胴体らしき、ひっくり返った茶碗のような部分をぷるぷると動かす。

 目どころか頭も触角も見られないオカルティアが何処を見ているかなど、人間には分からない。しかし仁の『感覚』では、その視線は空へと向いている気がした。

 空を飛ぶのは、幾つもの戦闘機。

 まさか、と思った。まるでオカルティアは仁が抱いたその考えを嘲笑うように、胴体の下から生えている六本の触手を差し向ける。

 そして、触手が伸びた。

 目にも止まらない速さだった。まるで砲弾が飛んでいくかの如くスピードで、空高く駆け抜けていく。それと、伸びているのに触手は全く縮んでいない。ゴムのようによく伸びるものなら、当然伸びれば伸びるほど縮むのに。

 物理的におかしな動きをする触手は、瞬く間に空にいる戦闘機の下に届いた、かも知れない。

 あまりにも遠い場所での出来事だ。地上にいる仁の目には、ハッキリとした事は見えない。ただの想像、悪い考えの連鎖かも知れない――――

 そんな考えは、錐揉み回転しながら落ちていく戦闘機を見て吹き飛ぶ。


「(おい、おいおいおいおいおい。嘘だろおい……!?)」


 それでも否定する想いが頭を満たす。

 相手は戦闘機。現代戦にとって欠かせない存在であり、そして人類の叡智の結晶。バードストライクのような事故を除けば、動物では触れる事さえも許されない戦闘マシンだ。

 自然にとって不可侵の領域だった。だが、それが今侵されたのだ。

 いや、或いは奴は自然の存在ではないのではないか。やはり何処かの国が開発した、生物兵器なのではないか。

 次々と浮かぶ考え。しかし頭を抱えて考え込む暇はない。

 戦闘機を落とした後、オカルティアは仁達がいる地上へと意識を向けてきた。


【■■■■■■■■■】


「っ!?」


 ぞわりと、背筋どころか全身を駆け巡る悪寒。

 仁にとって戦場は此処が初経験。だが銃を向けられる危険や、命懸けの戦いの恐怖は訓練を通じて学んだ。全てを訓練通りに出来るとは思わないが、恐怖を押し殺す術は知っている。

 それでも感情が抑えられない。怖いという想いが、愛国心も使命感も強制的に塗り潰す。

 自分の覚悟が足りなかった? 合理的に考えればそれ以外に答えはない。だが感覚的に納得出来ない。

 これは、まるで――――


【■■■■■■■■■■■■■】


 考え込んでいる間も、オカルティアは動いている。戦闘機を襲った後の触手を、地上へと向けていた。

 不味い、と思った時には、もうオカルティアの攻撃は始まっていた。

 戦闘機さえも捕捉する触手が、地上へと伸びる。空に向けて伸ばした時よりも遥かに遅い動きは、しかし人間相手には十分な速さ。

 少なくとも、オカルティアの近くにいた自衛官では逃げる暇もない。

 今度は遠目でも分かる。触手に襲われた仲間が、その身体を貫かれ、持ち上げられていた。

 いや、貫くというのは不正確な表現だろう。太さ二メートル触手は人間の身体をすり抜け、傷一つ付けていないのだから。されど通り抜けた身体は、まるで触手が刺さっているかのように、浮かぶ触手の動きに合わせて浮かび上がる。

 触手に貫かれた自衛官は既に意識はないのか、持ち上げられても銃の引き金を引いたまま。仲間を撃ちかねない危険な行為だが、弾が切れるまで止まらない。

 やがて触手は乱雑に振るわれ、貫いていた自衛官を乱雑に捨てる。中身を食べ終えた果実のような扱いに、仁の内心に怒りが込み上がった。だがその怒りの念がすぐに鎮火するぐらい、オカルティアを見ている時に感じる恐怖は強過ぎる。


【総員、撤退を開始。安全圏まで退避しろ】


 ついには無線から撤退命令が出された。

 仲間がやられて悔しい。一矢報いる事さえ出来なくて屈辱を覚える。

 なのに心底安堵してしまうぐらい、心に根付いた恐怖は強い。


「――――退却命令が出た。退却! 駆け足!」


 一瞬の迷いを挟みつつ、仁は命令に従う。無闇に戦って戦死するのは、局所的には兎も角、大局を考えれば正解とは限らないのだ。ここをなんとか生き延び、より成功率の高い作戦に挑むのが合理的。

 他の隊員がどんな気持ちかは分からないが、撤退に意見する部下はいない。全員が銃を持ち上げ、ビル屋上からの退却を始める。

 されどオカルティアは見逃してくれない。


「ぎゃあっ!?」


 屋上から室内へと戻ろうとした刹那、悲鳴が響く。

 なんだと思い仁が振り返れば、部下の一人が触手に貫かれていた。

 太い触手は仲間の身体を貫いている。いや、触手は人間の身長よりも太いのだから、貫くではなく包み込むか。どちらにしても触手に飲まれた部下の身体は、僅かにだが地上から浮いていた。

 助けるべきか。即座に救助すべきか考え、その仲間が白目を向いて痙攣している事から手遅れだと思う。大体助けようにも、こちらの武器では触手を千切るどころか穴も開けられない。触手内部への突入など、餌が一つ増えただけだろう。


「退却! 退却!」


 声を上げ、部下に退却を促す。他の隊員も反撃せず逃げ出す。

 触手は、もっと近い『獲物』を狙っているのか。建物内へと逃げ込んだ仁達を追撃してこない。長い階段を駆け足で下り、玄関近くまで仁達は無事に逃げ果せる。

 そのままビルからも離れ、安全圏を目指して走る。振り返ってみればオカルティアは殆ど動いておらず、触手だけあちこちに伸ばして狩りをしていた。その触手も、もう仁達には興味がないのか狙いもしていない。

 恐らく、立入禁止エリアの外まで逃げれば安全だろう。油断はすべてきでないが、このままなら無事安全圏に入る事が出来そうだ。


「(くそっ、手も足も出ないか……!)」


 しかし生き残れた事よりも、何も出来なかった事悔しさで仁は唇を噛み締める。同時に、この国が明日以降もオカルティアの恐怖に支配される事が申し訳ない。

 だが、自衛隊は決して手を抜いた訳ではない。総力戦には程遠いにしても、十分な戦力を動員して事に当たった。何よりこれだけの攻撃をしたのに、オカルティアには全くダメージが見られない。単純に戦力を増強しても結果は変わらないだろう。

 この戦いから教訓を得たとするなら、今の人類にあの化け物は倒せない。

 これはオカルティアが野放しというだけでは済まない。オカルティアの活動範囲は現時点で不明。今のところ出現地点から動いていないが、何故動かないのかは分かっていない。その気になれば、動き出してもおかしくないのだ。

 何処まで離れれば安全なのか。日本国内でも足りなければ……


「(国外に逃げるしかないか)」


 無論、そんな決断は軽々と出来るものではない。何より自衛隊が長年の夢であるほどに、仁は愛国心が強い。

 ただ、そうした選択肢もあり得ると思うほどには、オカルティアとの戦いは酷い負け方であるのも事実。

 そしてこれからどうすれば良いのかが考え付く事は、一介の自衛官に過ぎない仁にはとんと無理な話であった。

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