第9話 あ、司祭は結構です
アリシアさんは適性が無いと言われた後、こう続けられた。
「信仰心が高いマリア様であれば、職業は
ですよねぇ。
私とユーリーは共に目を細めて乾いた笑いをした。
ちなみに、さっきアリシアさんが言われた『
アリシアさんは、更に続けて言う。
「初期の状態でこれだけ信仰心が高ければ、将来は世界屈指の
「いかがでしょうか?」
そう提案されたところで、ユーリーが手を上げて口を開いた。
「少し宜しいでしょうか?」
「はい、勿論でございます。ユーリー・R・ウーサー様」
「そのために私共が居るのですから」
「では、一つだけ…」
「どの職業を選択したとしても、最終的にはその人の能力や性格に合ったスキルが身に付く。ということで間違いないでしょうか」
「仰られるとおりでございます」
「ただ、適正職を選ばれた場合と比べると、どうしても身に付くまでに時間は掛かってしまいます」
「例えば、本来1年程度で身に付くものが4年や5年、それ以上掛かる事があります」
「そのため、適正職以外はお勧めはしていないのでございます」
私たちは顔を合わせる。
とは言っても、もう、心の中は決まっていた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます