第30話 奇蹟の少女は記憶の彼方を追い求める

 ふたりのリアルタイムアタッカーたちが現実世界に戻るのは、もうすこし先の話である。


「あれ……。あたし、なんだか長い夢を見ていたような気が」


「サシャって……なんだっけ?」


「じゃあねもうひとりのあたし」


 昏睡状態となっていた少女が目を覚ましたのは、さらにあとになってからだ。



 現実のゆくえも、夢のゆくえも、誰にもわからない。




(おわり)

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DTA(ドリームタイムアタッカーズ) ― 2:24:36 「奇跡的に出てしまったクリアタイムを女神に見込まれて次回作の制作に参加させられることが確定しました。」【掲載順再構成&推敲版】 水嶋 穂太郎 @MizushimaHotaro

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