第3話

研三と恵美子は、いとなみを終えて

「ここに引っ越してくれば」

との恵美子の言葉に

「いいんですか」

「勿論よ」

研三は

「す、すぐにでも。恵美子さん、せっかくの二人の記念日です。僕と結婚してください」

と研三は、裸のままで、恵美子にプロポーズをしたが

「結婚はダメ、同棲でいいじゃない」

「何故なんですか。僕がこんなに好きなんだとわかってくれたんだから。恵美子さんも僕に身体をゆるしてくれて、しかも一緒に住もうと言ってくれたんじゃないですか」

「それとこれとは別なの。私は、田上さんより12歳も年上なのよ。嫌なところがいっぱい出てくるかもしれないじゃない。しばらく様子を見ましょう」

「は、はい」

研三は、そこのところが不満だったが、憧れのひとと、話しができた喜びどころか、二人でお酒も飲んで、そしてまぐあいもあり、しかも同棲に至るとは。研三は

(盆と正月が、一辺にきたみたいや)

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