消滅中毒の話
問題が解決した時の達成感は、無類の物がある。特にパズルゲーム。
テトリス、ぷよぷよなどを始めとするパズルゲームが俺の脳髄にまで浸食したのは小学生の時だ。帰ってすぐぷよぷよ通でとことんぷよぷよをやり一日を無為に過ごし倒した。消える四色、アルルの声、速くなるぷよ、止まらない脳汁。ノンストップで遊び続け繋げて消してを繰り返す。当然、プロゲーマーと呼ばれるほどの腕前は持ち合わせていないが、一人で遊ぶのにパズルゲームはちょうど良い。
何が良いって終わりがない。俺が死んでもぷよもテトリスも降ってくる。定期的に来るこのブームがこの夏も来た。まあ、平たく言えば自分にとってパズルゲームは究極の現実逃避ってことなんだよね。
積んで消して積んで消して、行動としてはセルフサービスで賽の河原をやってるようなものなんだけど、なんでこれを俺は、っていうか俺の脳は面白く感じるんだろう。シンプルで消える時の達成感がある。賽の河原と違うのは積むのが目的ではなく、消すことが目的っていうところだろう。沢山一気に思うがままに消すのが楽しいってことなんだろう。
たまに現実にこのルールが入ってくると楽だと思う。苦手なものを4つ集めて消したり、重い物を一列に並べて消したりする。邪魔なものは消える。ゴキブリを4匹揃えて消すために残りの3匹を逆に探したりする。でも、ビル、同じ色の車、全部消えたとして、最後に残るのはユニークな唯一の物だけになったら、世の中はとても不便だと思う。
カクヨム上交換日記 鯖鮨 握 @happoubusaiku
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