第8話

 種族名:フゥパラトス:事象干渉型:魔獣

 固有スキル

 風操作

 スキル

 高速走行 殺意察知 分身


エラたればヒュグア


 フゥパラトスの周りに魔法陣を展開。氷の弾丸を風を操る物に放つ。


 グシャッ


 フゥパラトスの攻撃で、僕の腕が地面に落ちる。氷るまでに時間、かかるな。まあ、凍るまで待とう。


 フゥパラトスは5分ほど攻撃を続け、抵抗を続けた。だが、攻撃は時間が経つにつれ威力が落ち、最終的には身体を切断するほどの最初の威力はなくなっていた。


 種族名:フゥパラトス(偽):事象干渉型:魔獣

 固有スキル

 風操作

 スキル

 高速走行 殺意察知 分身


 カチコチだな。死んだか?·····いや、死んでないな。


 ガサガサ


 葉が擦れ、木々が揺れる。やっぱり生きてたか、しぶとい蟹めが。速いな·····。僕は逃げる風を操る物に狙いを定める


絶対必中ガルガゴ


 放たれた雷の矢は、木をすり抜け、岩をすり抜け、フゥパラトスに命中する。瞬時、フゥパラトスの体内に電撃が駆け巡る。


「ギチャチャチャチャ!!!」、フゥパラトスの断末魔が辺りに響く。


 種族名:フゥパラトス:事象干渉型:魔獣

 状態:死亡

 固有スキル

 風操作

 スキル

 高速走行 殺意察知 分身


 逃げ足の速い蟹めが、だが今回の勝者は僕だ。それにしてもなんで1回目の攻撃時では死ななかったんだ?。確実に仕留めた感覚はあったんだが·····


 分身:本体と同一機能持った複製体を自身の死の間際に生み出すことが出来る。


 なるほど、この分身というスキルが関わっていたのか。いいスキルを持っているなこの、蟹。


 蟹、と言ってるが、見た目が蟹のような姿をしているだけで、実際この魔獣が蟹なのかは定かでは無い。見た目が蟹なんだ、だから蟹と呼ぶ。


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