第6話 魔術戦闘ライ!!

 異世界に転生して、5日。


 昨日は、小鬼王ロードを倒すことが出来た。でもそれは、奇襲が成功したからであって、正攻法でやったならば苦戦していただろう。


 ということで。自分の力に酔わず、日々邁進を胸に、未知を探す。


 さて、今日は、魔術を混ぜた戦闘を開拓していくとしようか。やはり、どんな状況下でも臨機応変に対応できるようになりたいからな。


「ん?」


 種族名:剣蛇ソードスネーク:キメラ形:魔獣

 スキル

 柔軟 麻痺毒作成 気配察知 再生


 なんだ、あの蛇。尻尾の部分が剣みたいに鋭くなっている。


 よし、早速、実戦だ。僕は剣蛇ソードスネークに襲いかかる。棍棒を剣蛇ソードスネークの頭に叩き込む。


「ギュルヤァ!!」、苦痛に満ちた声を剣蛇ソードスネークは荒らげる。


「うぉ!?」、僕の肩を、剣蛇ソードスネークの鋭利な尻尾が掠める。


 びっくりした。早すぎて見えなかった。ん?肩になんか液体がついている。


 麻痺毒:身体が痺れ、動作が鈍くなる。


 うわ、悪質!。なるほど、あの剣に麻痺毒が塗らてるって訳か。状態異常無効がなきゃ危なかったな。スキルに感謝だ。


「グシャァ!?」、剣蛇ソードスネークは麻痺毒が効いてないことに困惑の表情を浮かべている。


 なにより、剣蛇ソードスネークが持つ、再生ってスキルが厄介だな。棍棒の一撃じゃ倒せない。


「早速来たな、魔術を混ぜた戦闘!!」


 ブヮン


 剣蛇ソードスネークの真下に魔法陣を浮かび上がらせる。「光の鎖」、僕は脳内に浮かび上がった呪文を発する。


 ジャララ!!


 光の鎖は、剣蛇ソードスネークに絡みつき、取り押さえる。剣蛇ソードスネークは慌て、ビタンビタンと暴れる。


「成功!次!」


 僕は、魔力を雷に変え、棍棒に宿す。僕は、雷を宿した棍棒を剣蛇ソードスネークの胴体に叩き込む。


 名付けて、壊沈撃カイシンゲキライ!!。


 剣蛇ソードスネークの身体中に電撃が巡る。剣蛇ソードスネークは白目をむく。


 どうだ!これは効いただろう!!。


「カシャァァ·····グッ!」、意識を取り戻した剣蛇ソードスネークの鋭利な尻尾が僕の胴体を貫く。


「ま、マジかよ!!」


「シャァア"ア"ア"」、してやったみたいな顔をしやがって!。なめんな!、僕は突き刺さった尻尾を掴む。


「放電爆破!!」、雷に変えた魔力を僕は、剣蛇ソードスネークに一気に流し込む!!。


「ウォォォォォオ"オ"オ"!!!!」

「ジャア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"」


 剣蛇ソードスネークの悶絶の断末魔が辺りに響いた。


 ダンッ!!


 砂煙が舞う。剣蛇ソードスネークは、口から泡を吹き、白目を向き地面に倒れる。


「勝った!」、僕はガッツポーズをする。


 僕は、身体に突き刺さった尻尾をなんとか抜く。刺さっていた傷は瞬時に治る。


 便利な体だな。


 

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