第六十七話 悲劇の入り口
私はふわふわした気持ちいい夢を見ていた
身体が軽く、気分がムチャクチャいい
そんな気分で目を覚ますとすぐそばで周平くんが見つめているのに気がつく
「ああ・・・私を迎えに来てくれたの?」
周平くんは黙ってうなづく
「ちょっと早くない?」
私は微笑む
周平くんがちょっと驚いた顔をして
「迎えが早くなったんだ」
と言ってくれる
「うれしいけど私まだ大学あるよ?」
「約束したじゃん」
「卒業するまで待ってって」
周平くんが
「もうそんなのいいよ」
なんて言ってくれる
ちょっとおかしいなって思ったけどふわふわした気分はそんなのどうでもいいかと思わせる
そして周平くんがちょっと乱暴に私を脱がせていく
「あん・・・ちょっと乱暴・・・」
「でもうれしい・・・」
裸になった周平くんが私を裸にする
恥ずかしい
そして周平くんがキスしてくれる
いきなりの激しいキス
ちょっとおかしいな・・・
周平くんはもっと優しいキスで気分を上げてくれるのに
でも、久しぶりだし
身体を重ねる期待で激しいだけなのかも・・・
でも、唇が酷くかさついてる
移住して頑張ってるから疲れてるのかな・・・
だったら私が癒してあげないと
そう思った矢先・・・
私の身体を周平くんの愛が貫いていく
ちょっと痛い
でも最初は痛いって聞いてるしこんなものなんだろう・・・
それよりも私はやっと周平くんと愛し合えている
その気持ちの高ぶりの方が激しく湧き上がってくる
その気持ちの高ぶりは身体を脳天まで突き抜ける痛みを快感へと変換し
脳を焼き尽くす
激しく突き抜けていく快感が快感を増幅し
私の身体を、胸を、首筋を、脇腹を周平くんの唇が這う
快感が押し寄せ周平くんにより与えられつつ快楽に溺れていく
快楽が快楽を呼び起こし徐々に限界へと高め
限界を突き抜ける・・・
私は大波のような快楽の中周平くんの腕に抱かれていた
幸せだった
その後いったい何回・・・何十回快楽の大波にのまれ翻弄され蹂躙されただろう
周平くんの腕の中で果てて抱かれている
その間に何か変な質問・・・銀行の暗証番号やスマホのロック解除コードを聞かれたが
快楽の波の中でこれから愛し合い共同生活を送るうえで必要だと言われ納得して教えた
だって周平くんの頼みだもの
この与えられる快感が途切れたりしないよう、快楽の大波にのまれて愛してもらえるよう私も頑張らないと
俺は俺の下で快楽の波に溺れる女を眺めながらもう既に12時間以上ヤリ続けている
その間に聞きだした銀行キャッシュカードの暗証番号を妻に伝え銀行に行かせる
30万円があっさり引き出せた
また、快楽漬けにした女からスマホのロックコードを聞き出して妻にロックを解除させてみる
ロックは解除できた
SNSの履歴から早千江の現在の電話番号と住所、勤め先まで判る
全て俺のスマホで画像撮影すると女のスマホは電源を切らせる
そしてまた俺は若い女をヤリ続ける
周平の女を
しかし若い女はいい
こんなにも興奮が持続できるとは
俺の方もED薬を用意しているが
無くてもまだまだいけそうだ
それにしてもこの女、初めてだったようだ
傑作だな
周平より前にこの女をヤッてやった
しかもこの女は周平とヤッてるつもりで嬉しそうに身体を任せている
本当に傑作だ
でもそろそろ『クスリ』の効果が薄れるはず
正気を取り戻した女の反応がまた楽しみだ
~~~~~~~~~
次回は「悲劇」です
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