第五十話 海水浴デート

プールデートの一週間後


僕は初めての海水浴デートにサチを誘った


場所は自宅最寄り駅から列車を3回乗り換えて二時間


駅降りてすぐが浜辺の海水浴場へ向かった


水着の上に着てきた服を脱いで、ロッカーに荷物と一緒に保管し

ビーチパラソルを借りて海岸へ


太陽のもとでのサチの白ビキニ姿がまぶしい


するとサチが

周囲に人が居ないのを確認してから

「ねぇ、周平?日焼け止め塗って欲しいなぁ」

なんて甘えてくる


そして僕の隣にうつ伏せで寝そべると日焼け止めを渡してくる

「水着の下は塗るの?」


「うん」


判りました

お任せください


サチの背中に日焼け止めクリームをグネグネと曲線を描きながら塗り


両手手のひらで背中一面に塗り広げる


その途中でサチの手がブラのホックを外す・・・


「えっ?」


「水着の下もちゃんと・・・ね」


水着で隠れていた部分にも丁寧に塗り広げる

脇の下からいわゆる『ヨコチチ』も


丁寧に塗っているとサチの切なそうな声が漏れてくる

やばいぐらい興奮する・・・


「お尻も塗って・・・」

切ない吐息交じりでサチが言う


手のひらに日焼け止めクリームをとりショーツの下に手を差し入れる


丁寧に塗り広げているとまたサチの切なそうな声が漏れてくる


塗り終わるとサチはブラのホックをつけて起き上がる


顔が真っ赤になっている


たまたま周囲にまだ人が居ないのを確認すると

サチに押し倒されて抱きつかれキスされた・・・


唇を重ねては離すを何度も繰り返した後

重ねた唇を離さずにサチの舌が僕の唇を押し開けてくる


僕の口の中と舌をサチの舌が蹂躙する


僕は頭がボーとしてくる


サチも夢中なのか肩にかけた指先が食い込み、僕の太ももに身体を押し付けてくる


「ぷはっ・・・」


長い間蹂躙し尽くしたあとサチの唇が離れる


サチの顔は真っ赤になっている


僕はそんなサチを抱きしめてあげると

僕の胸の中でサチが切なそうな声をあげる


と・・・家族連れのような話声が近づいてくるので慌てて離れ


サチは自分で日焼け止めクリームを塗るのを再開した


日焼け止めクリームを塗り終えると二人で手を繋いで海に入りに行く


水際ではしゃいで一通り遊んでいるとあっという間にお昼時になっていた


「周平!お昼にしよ」

といって海岸沿いのキッチンカーのところに手を繋いで見に行く


ホットドッグスタンドがあったので二人でホットドッグとポテトとジュースを買ってパラソルで食べる


サチは食べてる間一生懸命スマホで何かやっている


サチがときどき

「あーん」

という


僕はそんなサチの口にポテトを入れてあげたり


「うーん」

とだけ言ってくるジュースの要求に答えたり


サチを甘やかしていた


「もうそろそろ日焼け止めクリーム塗りなおさないとダメなんじゃあ?」

と僕が聞くと


「うん・・・そうなんだけど・・・」

と何か歯切れが悪い


「どうしたのサチ?」

するとサチはスマホの画面をこっちに向けてくる


見ると『ラブホ』のサイト・・・


「えっ?」


「ここ、さっき予約とれた・・・」

「ご休憩、今から三十分後から三時間」

「ここから歩いて十分ぐらい」

「行こ・・・周平」


サチがうつむいてもじもじしながら言ってきた


僕は立ち上がって、砂を払い

サチに手を差し伸べてこう答える

「うん・・・行こうサチ」


サチは嬉しそうに僕の手をとり立ち上がる


僕はサチの体に付いた砂を払い落とし手を繋いでロッカーに向かう


海に入って濡れた水着はすっかり乾いているのでその上からとりあえず服を着て靴を履く


そこから海水浴場沿いに少し歩いてから街の方に方向を変え

大きな国道の下をくぐりホテルの前へ・・・


サチが緊張した表情をしながら、でもしっかりした意思と足取りで、僕の腕に抱きつきホテルに入る


予約したグレードの室の一覧で空いてる室を選べばいいのかな?


そうして部屋に入る

と、その瞬間からサチが襲い掛かってきて僕の服も水着も脱がしてしまう


あっという間だった


そして押し倒されて馬乗りにサチが乗ってくる


サチのキスが降り注いでくる


唇を触れ合わせ重ね合わせすぐに離れる軽いキス


何度も繰り返される軽いキスの途中でサチは自分の服を脱いでいく


そして、舌を絡ませあい口の中を蹂躙するような頭の痺れてくるキス


そのキスの最中に白ビキニを脱いでしまっているサチ


再び繰り返される蹂躙するようなキス


キスの合間に耳元で囁かれる愛の言葉

「愛してる・・・愛してるの・・・大好きよ・・・周平・・・私の周平・・・」


僕もサチに囁き返す

「愛してるよサチ・・・僕の大切な人・・・離さない・・・大好きなサチ・・・」


そこからは互いの快感を高めあい貪りつくし、愛の言葉を囁きあいながら身体を突き抜けるような快感で、さらに快感を高め、増幅し、与え合う快楽で快楽を上書きし限界へと昇り詰める


何度も何度も快楽を追及して高めあい限界まで昇り詰める


チェックインしてから一時間


ぐったりしながら腕の中のサチを胸にしっかり抱きしめる


サチが僕の胸に指先を這わせながら

「周平・・・お風呂行こうか・・・一緒に」


そうか

ここはラブホだから一緒にお風呂に入れるんだ

「サチ・・・初めてだね・・・」


「うん・・・初めて・・・」


「うれしい?」


「うん・・・周平は?」


「うれしいよ・・・」


「お風呂の準備ってどうするんだろう?」

二人で起き上がるとお風呂・・・ガラス張りで中が丸見えのお風呂・・・がよく見える


白いジャグジーのような円形のバスタブにはお湯が満たされている


二人でそのままお風呂に入ると適温で温かい


そんなお湯の中サチと触りっこしながら遊び始める


「きゃっ!」


「サチ・・・」


「周平・・・そこ気持ちいい・・・」


「サチはここが好き?」


「うん・・・気持ちいいよ・・・」

「周平愛してる・・・」


「愛してるよサチ」


そのままお風呂で快感を追求し、貪りつくし、突き抜ける快感に身をゆだね


いつもと違うシチュエーションに互いの興奮が止まらなくなり


いつもよりはるかに早く快楽の限界をむかえ、極めて短時間のうちに、それが互いの体の芯の中を何度も突き抜けていく


全身が脱力しお互いに何とか身体を支えあいながらバスタブに沈み込む


バスタブのお湯と同じように互いの愛情と快楽の中に浸りきって抱き合う


お互いの身体の、肌のぬくもりが伝わってくる


そうして余韻に浸って抱き合っているとサチが口を開いた


「ねえ周平?」

「今年の初詣のこと覚えてる?」


「えっ?」

「もしかしてフランクフルト」


「うん、周平にあれしてあげたい・・・」

「周平、いい?」


迷う必要もない

「お願いします」


「ふふっ・・・なにそれ・・・」

「ねえ・・・ここでそのまま立ち上がって・・・?」


僕は言われた通りにする

サチの顔が近づき・・・


ええ

大変よかったです

素晴らしい


そのまままたサチを抱きしめて

貪りつくし、蕩けました


サチも幸せそうにしている


その後、お風呂から上がると

サチにベッドに押し倒されてもう一度


キスの嵐からの快楽の限界突き抜けを繰り返し

途中にフランクフルトまで挟んでくれました


最後にもう一度、今度はちゃんとお風呂に入って頭を洗って、お互いの身体を洗いあいっこして

着替えてチェックアウト


時刻はまだ18時過ぎ


最寄りの駅に向かい列車に乗って帰途に就く


列車の中ではサチが終始僕にもたれるか抱きついて過ごしている


サチの瞳はホテルに居る時と同じように蕩けた目線になっていて


耳元で

「サチ・・・愛してる・・・」

て囁くと


サチの手が僕の体のどこかをいじいじと触り始め

蕩けた声で

「周平・・・離さないで・・・大好き・・・」

と囁き返してくる


結局家に着くまでそれを繰り返していた


~~~~~~~~~

次回は「誕生日プレゼント」です

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