第四十七話 水着着せ替えショー

「ごほん!」


店員さんの咳払いが聞こえて慌てて離れる・・・


二人とも目を泳がせてアセアセそわそわする


危なく二人の世界にどっぷり入ってしまった・・・


咳払いがなければキスしてその先に行ってしまうとこだった


「サチがさっき慌てて買ってたのなに?」


「ああぁ・・・インナーショーツって言って水着の下に着る専用下着」

「水着試着ってこういうのちゃんとつけるんだよ?」

「ほらっ」


といってショーツの紐の部分を少しずらして

肌色とほとんど変わらない薄いベージュのインナーショーツの紐部分を見せる

周平の顔が耳たぶまで真っ赤になる


「ねえ?水着はこれで決定?」

「ほかに見たいの無いの?」


「ちょっと見てくる・・・」


そう言って周平は水着売り場へ


私は今つけてる白い三角ビキニを脱いで次の水着が来るのを待つ


少ししたら今度は二つ持ってきてくれた


一つ目は

白いビキニなんだけど

ブラは後ろホックでホルターネックが紐のちょうちょ結び

ブラの前の真ん中がリボン結びになってて

ショーツはローライズの両サイドリボンの超かわいいの


いま私はインナーショーツのみのほぼ全裸


カーテンを一切開けずに顔だけ出してる状態


そこで顔を引っ込めて手だけ出して水着を受け取り着用する

そしてカーテンを少しだけ開いて周平にだけ見せる


「すごく奇麗で、似合ってるよ」

「リボンのデザインがすごくかわいいよ」


周平が好んで持ってくるものだからか誉め言葉が定型文化してしまってるけど


気に入ってもらえてるみたいなので全然OKですよ


続いては二つ目

白地にピンクのボタニカル模様のオーソドックスな肩紐のビキニ

ただしブラは前と後ろ両方の真ん中がレースアップになってるかわいいの

ショーツはもちろん周平一押しの両サイド紐!ちょうちょ結び


もうこれは外せない必須アイテムなんですね?そうなんですね?


じゃあ着替えますか


で、着替え終わるとカーテンから顔をだす

まわりを見ると周平が居ない・・・

何処行った?


少しすると新しい水着を持ってきてる


白いショートペプラムビキニ

ブラは前から見た感じバンドゥビキニのように一瞬見えるけどホルターネックになってるのの下にショートペプラムがついてる感じ

ショーツはもちろんのデザイン


ぶれない・・・


とりあえずボタニカルを見てもらって


一通り定型文のでも心から言ってくれている誉め言葉を頂戴すると


次はショートペプラムへ着替え


またまたカーテンを少し開けてみてもらい

定型文以下略・・・


ここで白が多いことを聞いてみる

「どうして白ばかり選んでくるの?」


「サチやせ型だからやせてるのが強調されないように・・・でも・・・ビキニ着て欲しいし・・・」


もう・・・この恋人はどうしてこんなに優しいの?


我慢できなくなって、周平の手を取り強引に試着室に引き込んでキスする

「ちょ・・・うぷ・・・ぷは・・・ちょ・・・まって・・・うぷっ・・・ぷは・・・」


もうだめ・・・我慢できない・・・

あ・・・でもヤバイ・・・

こんなの見つかったら出禁になる・・・

名残惜しいけど・・・周平を試着室の外に出すと・・・

壁にもたれてため息をついた・・・


落ち着くとカーテンから顔だけ出して周平を探す・・・までもなくそこにいる


「ねえ?ほかには着せたい水着ある?」


「うーん、特になかったかな・・・」


「そう?だったら服着ちゃうよ?」


「うん」


「ねえ?どれが一番良かったか考えといて?」


そう言うと私はカーテンを閉めてショートペプラムを脱いでインナーショーツも脱ぐと、服を着る


カバンにインナーショーツを直すと試着室を出た


周平が試着室の外で待ってくれてるのでそこに行く


「で、どれがいいか決めた?」


「どれも全部超かわいくて奇麗だった・・・」


「決められないんだ・・・」


「うん・・・」


「私は二番目のリボンのがかわいくてよかったよ?」


「じゃあ僕もそれがいいと思う」


「ねえ?周平が・・・その・・・一番・・・」

声を小さくして・・・

「その・・・ムラムラ来たのどれ?」

って聞いてみる


「!」

「それは・・・一番最初の三角ビキニ・・・」


「じゃあその二つ買っちゃおう!」


真っ赤になりながら周平の耳元に顔を寄せて


「三角ビキニは・・・エッチの時に着てあげる・・・」


周平が真っ赤になってうつむいてしまった・・・


私も体の内側に湧き出てくる熱を感じてしまう


その熱が逃げてしまうまえにすぐに二つの水着をもってレジでお会計を済ませる


それから私は周平の腕に抱きついて強引に引っ張るようにショッピングモールを後にし

家へと急ぐ


二人とも何も言わず


ただ身体のぬくもりを感じることに集中し

互いの高鳴る鼓動を感じ取って


家に着くと二人無言のまま夕食の準備を済ませると

すぐに自室に向かった


~~~~~~~~~

次回は「スクール水着」です

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