155とエンジンのお話

155とエンジンの話

 前の車、アルファ155は、DOHCというエンジンだった。

 今では、DOHCは当たり前のエンジンだが、こいつのエンジンは一味違った。

 基本設計は、かなりというか日本のメーカーでは考えられないほど古い。

 1950年代に開発された1300CCのエンジンが基本だが、驚きは、オールアルミ製のエンジンとDOHCだったこと、当時ではレーシングカーくらいしか考えられないものだったので、当初から潜在性能は、あったのではないかと思う。


 エンジンがオールアルミだったのが凄いのかというと、ほとんどの車のエンジンは、コストとの絡みで安価な鋳鉄などで大部分を構成しているため、どうしても重くなってしまうが、高価なアルミを使用することで軽量化が図れ、スピードや運動性能に寄与することができるという理由があるためなんです。

 その後、このエンジンをベースに排気量を徐々に上げていき、最終的に2000CCまで拡大されたものを155に積んでいる。


 しかも、このモデルには可変バルブタイミングシステムが搭載されていた。

 吸気側のみでしたが、3000回移転あたりから、カムの吸気タイミングが早くなり、より高出力化が図れるとともに、若干じゃじゃ馬的な性能へ振ることができます。

 そのせいもあり、3000回転までは、おとなしい感じのエンジン音が、そこを超えると、エンジンの音も変わっていくのが体感出来ました。


 可変バルブ??何という方が多いと思うが、車好きならばもしかして知っているかもですが、ホンダのVTECもこの系統です。

 日本仕様では、排気ガス対策もあり、それほど出力は高くないエンジン(140HP)でしたが、オーソドックスな2バルブであったことを差し引くと、若干高めの出力だったのではと思います。(本国では143HPでした。)


 さて、ここでエンジンのお話

 エンジンとは、簡単に言うとエンジンのシリンダー内にピストンの上下運動で吸い込んだガソリンを圧縮して点火爆発させたパワーを駆動力に変えていくものです。

 そのパーツの中で出力の大小に大きな影響を与えるパーツの一つとして、バルブがあります。バルブは、吸気側と排気側にそれぞれ配置されて、吸気排気が各1つの2バルブタイプから、吸気排気ともに複数のバルブを備えたものまで、いろいろな種類があります。


 バルブの数は、一般的には多い方が効率的だといわれています。(複数バルブは吸排気の効率化につながります。)


堅い話は、続きます

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