第3話

「美化委員ってさ」

「うん」

「美化委員が美化すれば良い、ってことじゃないわけよ」

「あれ、放課後に委員会あったの?」

「そうそう、そこで聞いたんだけどね、美化委員はお掃除委員では無いのです」

「つまり、どういう事なんだ?」

「美化委員がみんなの美化意識を高めて、みんなが美化するのです」

「『トイレをきれいに使ってくれてありがとう(美化委員)』ってやつね」

「まさにそれ!ってことはだよ?『お小遣いくれてありがとう(美化委員)』にしたら、騙された何人かはお小遣いくれるかもしんなくない?」

「強欲!」

「だって、お金は私を裏切らないじゃない!」

「その強欲に溺れた心の美化が必要だな!くらえ美化ビーームッ」

「ビ、ビカビカーーッ!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る