第2話
「帰りたい」
「帰ってるが??」
「朝起きた瞬間に、お布団の中で既に帰りたくなる事ない?」
「どこに帰るつもりだよ、病んでんの?」
「憂鬱なわけじゃなくて、安心したいというか。そうだねぇ、分かりやすく言うと地球と一つになりたい」
「星に還りたい感じ出てきたな」
「そっちの還りたいかも」
「まだ逝くなー、早いぞー」
「あ!」
「なに?」
「誰かが還った結果というか、その還る過程に私が生きているのかもしれない」
「輪廻転生かな?」
「私に還った誰かがいて、私も誰かに還って行く訳よ。そしてその誰かは他ならぬ地球」
「つまり、私も地球ってこと?」
「人類みな兄弟って言葉の違和感半端ないけど、人類みな地球ならそうかもしれない」
「そうか??まあいいけど。地球は地球に還って行くの?」
「地球は、宇宙に?これは次元が上がるので地球である私には認識できない領域かもしれない」
「ん。まあ、いっぱい考えていっぱい食べて、いっぱい寝ようぜ」
「私の還るべきお布団へ!」
「寝たいだけじゃん」
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