第4話

「どんど焼きってさ、めっちゃ燃えるよね」

「お正月の飾りを燃やすやつね、畑でやってたね」

「なんでだるまは串刺しにされて火あぶりの刑に処されてるの?」

「処されてるわけではないと思うよ」

「割と上の方に竹で串刺しにされてて火あぶり感あるよ」

「ちょっと調べるね。えーと、どんど焼きとは、古いお札やお守り、正月飾りなどをお焚き上げして、神様を空にお見送りして、五穀豊穣や無病息災を祈るもの」

「ありがたいイベント」

「だるまは地域によっては燃やさないこともあるけど、多くのだるまはどんど焼きの供養で燃やします」

「供養か、燃やすことが供養になるの?」

「炎と一緒に空に帰すということなのかな」

「だるまは空から来たってこと?」

「だるまは仏教の偉い人?由来だから、インドから来たのかな?でも、帰す場所は空でいいんじゃない?」

「だるま、インドの坊さんだったのか」

「七転び八起きっていうくらいだし、物理耐性あるよ、串刺し無効だね」

「だるま、かなり強いな。供養無効!」

「供養は有効にしてくれ!」

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