第一部までのまとめ・資料集

他なんか追加して欲しい事があったら、言ってくれたら書けたら書きます。






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[近辺の地図]


                【北】


               


  マッキャノ (アーリマー語圏)     / ズヴァイべ (アーリマー語圏)

\                    /

 \                  /―――――――――――――――

  \                /

   \―――――――――――――――|    ベント教国 (タドラ語圏)

    \              |

     \ 荒野 (タドラ語圏)

   海  |             |              【東】

      |             |

      |―――――――――――――――

      |    カラカン山脈     |――――――――――   

      |―――――――――――――――

      |

      |   フォルク王国 (タドラ語圏)




                【南】




[周辺勢力]


・タヌカン辺境伯家


初代はこの地を開拓するために送られたが、現在はほぼ流刑地。


フォルク王国のカナリアとして捨扶持を払って維持されてきたが、役目を終えたとして括られようとしている。



・フォルク王国


海に面し、温暖かつカラカン山脈の蓋があって安全で降雨量も多い。


ポテンシャルはあるが伝統的に内輪揉めをしていて、かつ外敵も多く如何せん小国。


仕様通貨はタドゥリオン貨幣。



・ベント教国


教国とは言っているが宗教的権威は弱く、タドラ語圏で広く信じられるアルドラ教の中でも非主流派の教徒たちが立てた国。


フォルク王国とは現在は対立しているが、不倶戴天というわけでもなく、時代によって同盟したり敵になったりしている。



・アルドラ教


タドラ語圏で主流な宗教。


創造神レウルオラを崇める一神教。


祈りの言葉はレオーラ。



・アーリマー語圏


タヌカンの属するタドラ語圏とは、言語はもちろん人種も宗教も全く違う。


ベント教国は他宗教の信徒を人間と定義しておらず、フォルクとはカラカン山脈と荒野を挟んでいるためほぼ交流がなく、なんとなく北の野蛮なやつらと思われている。


異なる生活を送る集団が入り混じっており、国という概念が薄いからなんとなく小さな勢力と見られていたが、実際は違った。



[タヌカン辺境伯家]


・フーシャンクラン


主人公、男。


タヌカン辺境伯家の三男。


第一部の始まりに10歳、終わりに11歳。


何よりも退屈を恐れる男、だから常にちょっとワーカーホリック気味。


得意な事は錬金術だが、本で読んだだけなので本人はなんちゃって錬金術師だと思っている。


生まれてきた世界の常識に合わせて、周りや家族と同じように生きているつもりだが、カリスマ性の桁が違うので同じように生きられない。


荒野には退屈していたが、前世の基準からすると草原もあまり変わらなくてガッカリ。


将来は稼いだ金で色々な本を取り寄せ図書館を作ろうかと思っている。



・デントラ


主人公の父、辺境伯。


主人公の27歳年上。


代々厳しい大地と困窮した領の経済にやられながらも、なんとか城と騎士団を維持してきたが、自分の代でついに限界がきた苦労人。



・エイラ


主人公の母、辺境伯婦人。


主人公の28歳年上。


フォルク王国からタヌカンへ流れてきた貴族の娘で、父が先代辺境伯と懇意だった。


とはいえ本人も幼い頃に荒野へ来たので、荒野以外の世界はあまり知らない。



・リーベンス


主人公の長兄、次期辺境伯(予定)。


主人公の12歳年上。


タヌカン辺境伯家きっての神童で、デントラもこれはモノが違うと王都の学校へやるが、その12年後に三男がロールアウトする。


学生時代から第二王子と竹馬の友。


数々の武勇伝と実績を残すが実家の事情で割引され、功績とはあまり見合わない官職をあてがわれている。



・コウタスマ


主人公の次兄。


主人公の5歳年上。


ある意味普通の人だが、凄い兄とヤバい弟にサンドイッチされながらも、周りから特に何も言われる事なくすくすくと育つ。


港を取り仕切っている関係上割と情報通で、最近は髪が長い男もイケてるらしいという話を聞いてちょっと髪を伸ばしている。



・ムウナ


主人公の妹。


主人公の3歳年下。


田舎基準で蝶よ花よと育てられるが、主人公と同じく退屈していた。


最近は城内や領内に人が増えて活気づき、三つ上の兄の家来である子供たちという遊び相手もでき、割と大満足。




[城の面々]


・『濁り』のイサラ


主人公付きの騎士。


主人公の8歳年上。


旧名イサラマール・ウィンストン、フォルク王国の割と有名な騎士爵家の生まれ。


ゆるくうねる美しい金髪をしているが、元の髪色は赤色。


かつては王家の姫の騎士を務めるほどだったが、妖精と混じった事により正道を逸れ、追放されて主なき騎士として放浪。


姫や実家を恨んではいないが、国には結構愛想が尽きている。


剣術大会を制し、魔物退治で名を上げるがどこにも居場所はなく、荒野へ流れ着き主人公付きに。


とはいえ立場は辺境伯家の騎士だったのだが、マッキャノへ首を差し出そうとする主人公に殉じるため、辺境伯へ剣を返しフーシャンクランの騎士となる。


その時エメラルド・ソードを受け取り、以後愛剣として使い続ける。


妖精の魔法を使う事ができ、フーシャンクランには錬金術の熱源として重宝されていた。


妖精とは一心同体であり、どちらかが死ねば両方が死ぬ。


フォルクにあるイサラマールの墓には、命日に毎年二束の花が供えられているそうだ。



・グルドゥラ


元フォルク王国の将軍で現在はタヌカンの食客、兼フーシャンクランの世話役の老人。


勝てない戦に幾度も勝ち、他国からも名指しで称えられる名将だったが、政争で負けて危険人物として罪を着せられ流罪同然で荒野へ。


タヌカンにやって来た頃はまだギラギラしていたが、フーシャンクランが生まれるとそちらへ夢中になり、次第に好々爺のようになっていった。


フーシャンクランやその部下の子供たちは気軽にグル爺と呼んでいるが、他の者たちはとてもそんな呼び方はできない人物。


記録魔かつ暗躍が得意で、北極真宗と北極伝説はだいたいこいつのせい。



・メリーザ(リザ)


主人公付きのメイド。


主人公や周りからは愛称のリザと呼ばれている。


主人公の10歳年上。


フーシャンクランの身の回りの世話をずっとしてきた騎士家の娘。


結婚の話もあったが全て断り役目に徹してきた。


本の虫であるフーシャンクランとずっと一緒に過ごしてきたので、文字の読み書きができ、結構色々な事を知っている。


今はフーシャンクランの連れてきた子どもたちの中から何人かを選び、彼付きのメイドとして教育中。



・ヴァーサ


騎士団長。


伯爵家のご三男様が動き出してからは大波乱が続いているが、特に三男に隔意はない。


三男を次期辺境伯のように語る部下がいて困っている。


騎士見習いの実の息子がいるが、養子に取ったマーサという娘もいる。


男兄弟で育ったため娘との関係に悩む。



[元ゴドル傭兵団]


・『つむじかぜ』のキントマン


元はゴドル傭兵団の跡取り息子で、今はフーシャンクランの配下。


主人公の17歳年上。


金文字の彫り込まれた黒い剣を使う、有名な戦士。


傭兵として将来を嘱望されていたが、留守にしている間に里が壊滅。


流浪している間にできた自分の団もドラゴンとの遭遇により壊滅。


完全にやる気をなくして隠遁していた所、過去の傭兵働きで親交のあったグルドゥラから手紙を受け取り、荒野へとやって来た。


フォルクからベントあたりの事情にはかなり明るい。


特に志はないが、エメラルド・ソードはちょっと欲しい。



・コダラ


岩人ドワーフの鍛冶師。


剣作りの道を極めるために里を出たが、挫折して傭兵に。


傭兵団が壊滅した後は鍛冶の技能を生計の手段と割り切り、農具や生活用品を作って暮らしていた。


紆余曲折があってフーシャンクランの鍛冶師としてエメラルド・ソードを打つ事になり、マッキャノには神剣鍛冶のコダラとして名が伝わっている。


結婚願望があるが、岩人の女性はあんまり旅に出ないので出会いがない。



・イーダ


どこにでも仕官できるはずなのに、好き好んで傭兵なんかをやっていた物好きな魔法使い。


どこかの貴族の御曹司なのではないかという噂があるが、本人は何も語らない。



・コボラ


犬人族の戦士。


身軽な戦鎚ウォーハンマー使いで、酒と女が好き。



・イヌザメ


頭に角の生えた大男。


ぱっと見は怖いが気は優しく、ムウナを含めた子どもたちにも好かれている。


一見武闘派に見えるが金勘定に明るい。



・『大木たいぼく』のワモロ


2メーター超えの超巨漢。


文字は読めないが絵や刺繍は大得意(と言っている)。


デカすぎて客からはビビられており、正直あまり仕事はなかったらしい。



[元孤児]


・マーサ


孤児たちの中で一番年上だった少女。


主人公と同い年。


両親と共にタヌカンへ流れてきて、両親が亡くなり孤児となったため、そこそこ物を知っている。


騎士団長の養い子になったが、義父の距離感が微妙な気がしている。


兄には割と可愛がられている。



・ミメイ


錬金術の素質がある元孤児。


フーシャンクランが時々横に置いて作業を見せていたが、さすがに時間が足りず、まだまだ何もできない。


別に内緒とも言われてなかったので、フーシャンクランが前世を覚えているという話を普通にみんなに話した。



[マッキャノ]


・マッキャノ族


遊牧民が祖ではあるが、始祖ラオカンが色んな事をやらせたため、畑作も工業も通商もやっている。


ほぼ全員が親戚関係であり、家系を遡ればだいたいどこかで繋がっている。


領内では他人という概念が薄く、お前の結びつきが強い。


本家分家程度の差はあるが、階層が厳密に固定されておらず、大首領を出した家が三十年後には普通に小作農になっていたりする。


なんならお隣に領域を持つズヴァイべも遠縁の親戚であり、結構仲良く他の国を殴りに行っている。


本来他民族にはあんまり心を開かない人たち。


力と徳を重視しており、五年に一度各地の有力者の推薦した者を殴り合わせて大首領を決める行事を行う。


使用通貨はラオニクス貨幣(マキアノ銭)。



・ロゴス


マッキャノの先々代の大首領の縁者でもある、高名な占い師の老婆。


マッキャノに伝わる荒野の宝を探しにやって来て捕虜となる。


フーシャンクランの計らいで、老いた彼女の虜囚生活はちょっと快適になる。


日中は牢で茶を飲みながら待機、夜は客室で寝ていた。


頭がよく、タドラ語をだいたいではあるが会得。


冬戦争終結後は解放されたが、タヌカン城へ居残り。


フーシャンクランに誑かされたマッキャノ族が続々と荒野へやって来るようになってからは、それらのまとめ役となった。



・ノリン


フーシャンクランに取られた三人の捕虜のうちの一人。


ロゴス婆に教わりながらタドラ語を覚え、終戦後も彼女の世話役として残る。


マッキャノ族が貢物を持ってやって来るようになってからは、通訳として活躍。



・ラオカン


マッキャノ族の祖、黒き髪にて紺碧剣を持ち、金狼を従え草原を制した。


手のつけられない激強野郎だったが、身内に盛られた毒に倒れ死亡。


死後も名誉は毀損される事なく、マッキャノ族の男子には自らもラオカンたらんと紺碧剣を求め、屑鉄同然の紺碧鋼を買い集める者が多い。


ラオカンの血筋を受け継ぐ家もあり、黒髪はマッキャノ族にとって重要なシンボルとなっている。


イスローテップはヒラオカンと呼ぶ。


マッキャノの首都ツトムポリタは、ラオカンの真の名前が由来であると伝わっている。



・ルオラ


マッキャノ族の将軍。


聡明な男で、目立ち暗殺されるリスクを避け兵たちと同じ格好をしていたが、紺碧剣に釣られて名乗り出てしまったため戦死した。



・ウロク


マッキャノがつけたフーシャンクランの世話役。


彼からはロクと呼ばれる。


マッキャノの領域での交渉はほとんど彼女が行い、どこに行ってもその場で最高の宿に泊まる事ができた。


先代の大首領の孫で、現役外務大臣(のようなもの)の娘であるため、知り合いが多く話もすぐ通るため世話役に。


非常に聡明で、タドラ語をすぐに覚えた。


実は四ヵ国語を喋れる。


フーシャンクランが荒野に戻った時、特に理屈なく普通についてきた。


背が低いが胸がでかい。



・リーガー


ウガーモの町の首長。


最初は警戒していたがフーシャンクランに惚れ込み、婿に取ろうと画策する。



・コミリナ


ズギの町の首長。


最初は警戒していたがフーシャンクランに惚れ込み...



・コウコウ


ホリドの町の首長。


最初は警戒していたが...



・ワラカラ


スバドの町の首長。


最初...



・アビィ


ワラカラの娘。


主人公の6歳年上。


マシンガンのように喋るが、仕切り能力は非常に高い。


いつの間にか神秘軍の運営にも食い込み、何食わぬ顔で色々取り仕切るようになっていた。



・ミサゴ


現役大首領の老人。


猛禽類の爪のように鋭い雰囲気の男で、マッキャノ族から絶大な支持を得ている。


占いが得意で、よく人を占う。


交友関係も広く、各所に友人がいる。


フーシャンクランへと娘を嫁がせ、加熱し始めた国内でのフーシャンクランへの婿取り合戦を納めた。


甘いものが好き。



・ハリアット


マッキャノの大首領であるミサゴの娘。


主人公の2歳年上。


豪奢な黒髪というラオカン直系の魔性の美貌と、奔放な性格を持つ。


瞳の色は青緑。


退屈が嫌いで贅沢とお茶が好き。


まだ若いがマッキャノ流の花嫁修業は全て修めている。



[その他]


・『蝮』のウィントル


グルドゥラの同世代の戦友にして著名な用兵家。


最終的な地位は千人隊長。


本当はもうちょっと出世してもよかったが、政争を避けた結果そこに落ち着いた。


声がクソデカく押しが強いが、婿嫁のような話を聞かない相手には弱い。



・イスローテップ


耳長エルフの大妖怪。


絶世の美人。


フーシャンクランの師を名乗るが、まだ言葉一つしか教わっていない。


顔が広く口が悪くムーブが怪しいため、特に悪さをしているわけでもないのに各所で煙たがられている。



・ツーキース


グルドゥラの同世代の戦友。


禿頭で眼鏡をかけ、背も縮んでしまっているが、若い頃はイケメンでモテモテだった。



・メドゥバル


髭を生やした狸人族の商人。


主人公の22歳年上。


シスカータ商会の出世頭だったが、フーシャンクランへの約束を守れない不義理を嫌いこれを離脱。


フーシャンクランの直臣となり、知識と実務力で彼を助ける。


国元に妻子がいて、落ち着いたら呼び寄せようと思っている。



・ネィアカシ商会


狐の商人が営むフォルク王国の商会。


創業にタヌカン辺境伯家の初代が関わっており、断金と言っても差し支えない結びつきがある。


金を用立てて、タヌカンの長男リーベンスを王都の学校へ送り込んだのもこの商会。


種明かしすると、なんとも怪しそうだけど非常に義理堅い商会。



・シスカータ商会


狸の商人であるメドゥバルが所属していた商会。


三国に渡り支店を持つ大商会、最新の動力船である魔導櫂船を複数持つ。


マッキャノとの戦に際してタヌカンを切ったため、メドゥバルはこれを離脱した。


商売は上手いが、客に肩透かしを食らわせる事のある商会。




※おまけ


[マッキャノ語辞典(順不同)]


デェア(何)

ポラカ(瓶)

ユラック(酒)

ティト(寒い)

キャニパス(良かった)

ウィトタラケン(かもしれない)

ユタ(髪)

グリジ(黒)

グリジュタ(黒髪)

ピグリム(宝)

ミーディ(本物)

カルル(どうしたの?)

イロイル(持っている)

トゥラ(長く)

ピルム(元気)

ユストス(健全)

グラプ(長生き)

ジュタ(~です)

マステク(ありがとう)

セシダンテ(聞け)

ウトゥギル(弱い)

ア(私は)

ヤ(あなたは)

ナ(を)

オン(~さん、~様)

ヘサ(この)

エル(強い)

ハステル(死)

ギーン(勇気)

ハスタ(戦う)

ユーラ(見ろ)

メイクル(鉱物)

ジュダ(伝説)

ルトス(伴う)

ユッカ(作る)

ルブラ(金)

チヨノ(狼)

ヴァグナ(剣)

チヨノヴァグナ(狼の剣、紺碧剣)

トント(まるで)

ウドロ(後ろ)

ユスタ(近づく)

シアン(秘術)

クラン(軍)

ツース(どこ)

ベダマ(将)

トラーズ(出ていけ)

ブル(全員)

ナラカン(わかった)

フーリ(静まる)

ギャゾンベ(怒り)

ルブアルク(呪いの地、悪魔の地)

アサプト(降臨)

エーカ(逃げろ)

アステル(偉大なる)

デロング(悪い)

テグノン(対話)

ノシ(大臣)

バス(売る)






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前の風邪がどうもコロナだったみたいで、ブレインフォグでなんともかんともいきません

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