ケンダマスター拳〜伝説のレジェンドサーガ〜【脚本】
伊藤魔鬼
ケンダマスター拳〜伝説のレジェンドサーガ〜
【プロローグ】
ナレーション「遠い未来の30XX年、地球は恐るべきケンダマ帝国によって支配された。
悪の独裁者ボールソード司令官率いる悪のケンダマたちは、破壊と略奪の限りを尽くし、民衆をおびえさせていた。
しかし、そんな世界に光を灯す男がいた。
彼はケンダマと同じ力を持つ圧倒的な力を秘めた救世主その名は玉木ケン(エコー)」
オープニング
【第一話】
道端でラーメンが倒れている
ラーメン「くそ、腹が減った。ここ数日何も食ってない…死にそうだ」
バイクの音が聞こえる
ラーメン「この音は…人が来た!助かったぜ!!」
複数のエアバイク近づいてくる
ラーメン「いや、あれは人なんかじゃねえ!!ケンダマ帝国の極悪サイボーグケンダマ達だ!!」
サイボーグケンダマに囲まれたラーメン
ケンダマ1「おうおうおう!こんなところに野生のラーメンがいるよ!!うまそうだな!!ヒャッハー」
ラーメン「やめて…やめっ!命だけはぁ!!」
ケンダマ2「おいラーメン、なんか面白いことしてみろよ!!そしたら見逃してやるよ」
ラーメン「ひいいい!!そんな、俺ができる面白いことなんて、すげー変顔しながらバク宙くらいしかできません…」
ケンダマ1「ほう、面白いじゃねーか!やってみろ!!」
ラーメン「はいいいいい!!」
変顔しながら何度もバク宙するラーメン
ラーメン「ヒャー!!」
ケンダマ1「ハハハ!おもしろいじゃねーか!!」
ケンダマ2「もっとやれー!!」
泣きそうな顔のラーメンMONO「くそ…なんで俺がこんなつらい目に合わなきゃいけないんだ…誰か、誰か助けてくれ!!」
空にUFOが現れ、「愛を取り戻せ」のような曲がれる
ケンちゃん「はっはっは!お前たち、弱い者いじめはやめろー!!」
UFOから玉木ケンがジャンプし地面に着地する
ケンダマ1「なんだ貴様は!!」
玉木ケン「俺の名は玉木ケン!!地獄から来た神の使いだ!!貴様らを天国に送ってやる!!」
ケンダマ1「なんだ貴様、ぶっ殺してやる!!」
ケンダマ2「やっちまえー!!」
ケンちゃんがパンチして、手からケンダマのオーラが現れる
玉木ケン「ケンダマ流星拳!!」
ケンダマ1「うわあああああああ!!」
玉木ケン「ケンダマ旋風脚」
ケンダマ2「痛いー!!」
玉木ケン「ケンダマ爆裂旋風」
ケンダマのオーラが出ながら爆発する
爆風が消し飛ぶ
ケンちゃん「暴力で汗をかくのは気持ちがいい快感だぜ!」
ラーメン「助けてくれてありがとう」
ケンちゃん「お礼なんていいさ。ケガはないか」
ラーメン「ケガはないぜ…大丈夫だ、ただ…腹ペコなんだ…3日も何も食ってねえ」
ケンちゃん「かわいそうに…俺もちょうど昼飯前で腹が減っていたんだ。だからお前を食す!!」
ラーメンの首を引きちぎるケンちゃん
ケンちゃん「ポポウ!!」
ラーメン「おすし!!」
ケン「いただきまーす!!」
ラーメン「いらっしゃいませー!!」
ラーメンを食べるケンちゃん。血を吐くラーメン
ラーメン「ぎゃああああああああああ!!!」
くたばりかけるラーメンの頭
ラーメン「あんた、やってること滅茶苦茶だよ。だが俺を血祭りにする前に助けてくれたことには礼を言うぜ…ありがとな…」
ケンちゃん「俺はケンダマ帝国にさらわれた恋人を取り戻すため、旅をしている。お前に会ったのはただの偶然だ。礼を言われる筋合いはない」
ラーメン「そうなのか…話してくれたのは嬉しいが、俺はもうだめだ…最後に俺の願いを聞いてくれないか」
ケンちゃん「いいだろう。話せ」
ラーメン「俺の妹がチューリップ村にいる…あいつを俺の代わりに守ってくれ…チューリップ村はケンダマ帝国とたたかっている唯一の市町村だ。あそこに行けばお前と一緒にケンダマ帝国と戦う仲間がいるはずだ」
ケンちゃん「わかった。もう話すな…安らかに死ね。」
ラーメン「ありが…とう…」
ラーメン爆発する
ナレーション「ラーメンの死を乗り越えたケンはチューリップ村へ向かった」
AKIRAのバイクのような電動キックボードに乗るケン
ケン「チューリップ村からは死の香りがしている。そう、悪党共が俺に血祭りにされる死の臭いがプンプンする。早く行かねば、待っていろチューリップ村に蔓延る悪党ども」
◯チューリップ村
ナレーション「その頃、チューリップ村はけん玉帝国の魔の手に脅かされていた!」
マシンガンを撃ちながら走り回るケンダマ帝国の戦車隊とケンダマサイボーグ兵士たち
城壁
サオリ「くそ!奴ら目、ついに銃火器まで出してきたか…」
ミツルギ「ゴッド!まずいです!最前線に居たウサギさん隊員とキャンディちゃん隊員と通信できません」
ウサギさんとキャンディちゃんの写真に罰マーク
サオリ「やむを得ない、ここは戦略的撤退しかあるまい…村を捨てるぞ」
タマコ「待ってゴッド、そんなのあんまりよ!この村にはお兄ちゃんが帰ってくるわ!村を捨てるなんて言わないで!!バリケードシールドを使えばなんとか10分は持つはずよ!!」
サオリ「ロリポップ…よし、防戦をして一度策を練り直すか…。バリケードシールドを展開する、やれ!クソ執事」
ミツルギ「ゴッドの仰せのままに。バリケードシールド、展開!!」
カッコいいエフェクトアニメと共にバリケードシールドが展開される。
バリケードシールドに、戦車が何台か切断される。
サオリ「ふぅ…これでしばらく足止めできるな、すまなかった、ロリポップ。作戦を立て直そう」
タマコ「いいのよ…ただ、そろそろロリポップって私のコードネームやめてほしいの」
ミツルギ「ゴッド…いえ、サオリさん、僕もクソ執事はやめてほしいです!あんまりにもひどすぎるよ!!」
サオリ「よかろう、民の戯言を聞くのもリーダーの勤めだ。タマコ、ミツルギ、これからどうする?」
タマコ「他の町へ助けを求めましょう」
サオリ「ダメだ、悲しいけどほかの町はもう滅んでしまったのよ、タマコ。」
タマコ「そんな…」
双眼鏡、もしくはスカウターっぽい3Dメガネで
ミツルギ「サオリさん、前方から何かきます!!」
サオリ「何!?新たな敵か!?」
ミツルギ「いえ…あれは…人です!人間です!!」
遠くから歩いてくる人間のシルエット
タマコとのモンタージュ
タマコ「人間!?私たちと同じ哺乳類雑食、動物の屍や植物を加工して食べ、発達した知能で争いを繰り返し、地球をこんな姿にした下等生物の人間がくるというの!?」
ミツルギ「いや、その通りだけど、例え方が不気味だよ!怖えよ人間!」
サオリ「ああ、ただ、奴は味方かもしれんし敵かもしれん、様子を見よう」
ケンダマを両手で交互振るケン(スーパースロー)爆破する戦車
ケンちゃん「ポウ!」「ポウ!」「ポウ!」「ポウ!」
ジャンプするケン
ケン「ケンダマ爆裂拳!!」
派手なコンテであたり一面が焼け野原になる
ミツルギ「強い…強すぎるぜ…」
サオリ「ああ、あれこそが人間の力、つまり人間力だ」
ミツルギ「人間力ぅ!?」
【第二話】
◯チューリップ村
ニコニコ駐車場
タマコ「村を救ってくれてありがとう、あなたは?」
ケン「俺の名は玉木ケン、悪党共をぶちのめす旅をしている。そこの少女、キミからはあの男と同じ匂いがする、そう、ラーメンの香りだ。」
ハッとするタマコ、ケンに近寄る
タマコ「ラーメン!?それは私の兄さんよ!兄さんを知っているの!?」
ケン「ああ…だが、奴は死んでしまった。いい奴で美味しかった。でも死んでしまったよ。とても名誉ある死だったよ…。」
ミツルギ「さらっと『美味しかった』って言ってたぞ…」
タマコ「そんな…嘘よ!兄さん…兄さん…兄さん…兄さん…兄さーん!!(泣き叫ぶ)」
ミツルギ「おいおい!なんだよそ者!お前の血は何色だ!」
ケン「もちろんカニと同じ赤色だあ!!」
ミツルギ「カニ!?」
サオリ「よしなさいミツルギ」
ミツルギ「でも…」
サオリ「そこの筋肉、無礼を許してくれ。我々も其方と同じく、ケンダマ帝国と戦っているレジスタンスだ、民からは国防テロリストと呼ばれている。」
ケン「国防テロリスト、国を守るのか脅かすのかはわからんがよろしく!」
サオリ「仲間を紹介しよう。その兄を殺され泣いているのはタマコ、通称ロリポップだ」
タマコ「うええええん」
ケン「哀れな少女よ、よろしく」
サオリ「そして事あるごとにツッコミと称し戯言を言う、常識の檻に籠った哀れな少年ミツルギ、いや、クソ執事だ」
ミツルギ「言いたい放題だ…。」
ケン「不憫なやつだが、せいぜいがんばれ!よろしく」
サオリ「そして私こそゴッド!!神!!この国防テロリストの無責任な責任者!リーダー!トップ!大統領のゴッドサオリよ!!よろしく☆」
ケン「なかなか濃ゆいメンツだが仲良くしようぜ!」
サオリ「ケンダマ、あいつらは闇の中からしか動かない。だが、その力は絶大だ。だからこそ、我々は強くならなければならない。」
ケン「そんな強大な敵にどう立ち向かうつもりだ?」
サオリ「力と知恵、そして莫大な富と権力。我らはその力を手にし戦う。お前も、この戦いに参加してくれないか?」
ケン「え…どうしようかな…」
タマコ「私、戦う…」
タマコ「兄さんの仇を取るためにも、私も戦うわ!」
ミツルギ「ボクもだ。お前となら、何とかなりそうだ。」
ケン「わかった、仕方あるまい。貴様らと手を組むのもまた一興だ。仲間になってやろう」
サオリ「では、決まりね。今、我々の新たな戦いが始まる。ケンダマ帝国と全世界に立ち向かう、このチューリップ村から始まる大冒険だ!」
ケン「よし、みんなの力を合わせて、世界を救おう!」
ケンMONO「こうして、俺たちの冒険が始まった」
○歌に合わせたダイジェストの戦闘シーン(デジモンのバタフライ風)1分〜2分ほど
・4人を乗せたバギーが荒野を走る
・村に蔓延る悪党、ケンダマのオーラが出ているケンが戦う、応援する3人
・バギー走る
・ケンダマカマキリVSサオリ金属バットで戦う
・バギー走る
・定食屋でカレーを食べる4人(ミツルギとタマコ仲良さそう)
・ミツルギ、竹刀にオーラを溜めケンダマと一騎打ち、タマコ笑う
・蝶が舞う美しいミシシッピーの池で釣りをする4人
・青空が広がる
・4人で手を取り合う
・バギー荒野をかけていく(ターミネーター1風、3Dカメラでかっこよく)
○ビルの屋上
ケン「こんなところに呼び出して一体なんだ?」
ミツルギ「仲間にはなったが、ぼくはまだ君のことを信用したわけじゃない」
ケン「そうか、人間なんて、軽率に信用するもんじゃないぜ」
ミツルギ「お前のそういう軽いノリが苦手だ」
ケン「お前はあのタマコとかいう幼き少女を守ってやりたいんだろう?それには俺が邪魔だ。それだけじゃないか?」
ミツルギ「妹のような存在なんだ。ボクは彼女を守ってあげなきゃならないんだ」
ケン「強がるな、惚れてるんだろう?」
ミツルギ「そんなんじゃ…いや、もしかすると、そうかもしれない。」
ケン「安心しろ、俺はガキには興味ねえよ。好きなのは大人のお姉さんだ」
ミツルギ「お前の好みなんて、どうでもいいよ。彼女も僕も家族や友達をケンダマに殺された戦災孤児だ。スラム街で僕らは一緒に育った。ともに同じ釜の飯を食い育った。そんな僕らはサオリさんに拾われ武器をもらい、今ここにいる。彼女ももちろんだが3人で大切な仲間なんだ。」
ケン「そうか…お前も苦労したんだな。まあ、俺も似たようなもんだ。だからこそ、弱い者を守ることに意味を見出してる。だからお前らについてきた」
ミツルギ「ケンくん、その言葉、本当に信じていいのか?」
ケン「疑うのも無理はない。でも、俺がここにいる理由はそれだけだ。」
ミツルギ「ケンくん、野暮なのはは100の承知だが、君の旅の理由を聞きたい。ボクは知りたいんだ。ケンくんがどんな人間なのか、どうして旅を続けてるのか。」
ケン「とう!」
ビルの屋上からジャンプするケン、カッコよく地面に着地。
ケン「そんな高いところで立ち話も難だ、来いよミツルギ」
上から眺めるミツルギ
○夕方
焚き火をしている2人
ケン「少し長い話になるが、寝るなよ。」
ミツルギ「ああ…」
ケン「俺はケンダマ帝国から、恋人を取り戻したい」
ケン「あれは数年前のことだった…」
○セクシー工業団地
ケン(小5)
ケンMONO「俺はいつものようにセクシー工業団地で遊んでいた…」
ヘリコプターのおもちゃを持つケン
ケン「ブーン!ブーン!ヘリコプター!!強いぞ!やばいぞ!ヘリコプター!!」
ケンMONO「そこへ彼女が現れた…」
ヨシエ「ボク、ヘリコプター好きなの?」
ケン「うん!ボクヘリコプター大好き!でも団地に住む素敵なお姉さんの方がもっと好きさ!」
ヨシエ「まあ、可愛いお返事!ボク、クラスのみんなより少しだけ大人になってみたいと思わない?」
ケン「うん!ボク、ヘリコプターより大人になる!!」
ケンMONO「そして俺はヨシエさんの住む部屋へ案内された…それから先のことは、とてもよく覚えているが他人には言えない俺とヨシエさんの2人きりの秘密さ。ふふふ、羨ましいか!!裏やましいだろ?教えてあげないよ〜ん♡ヨシエさんがシャツに手をかけた時、俺は心の底から高揚した、そして豊満な2つの…」
ミツルギ「ちょっと待って…」
ケン「何だ?」
ミツルギ「僕未成年。子供にはその話、刺激が強そうだから、健全に話して。」
ケン「仕方ねえな、大人になってからじっくりたっぷり聞かせてやるよ」
ミツルギ「ああ、ありがとう…」
ケンMONO「俺がヨシエさんと密会するようになってから月日は流れ、セクシー工業団地にも3回目の冬が来た。」
ケン「期末テスト赤点取った生徒は全員真冬の用水路で寒中水泳だって!やばいぜヨシエさん、勉強を教えてくれ!!」
ヨシエ「ケンちゃんはバカだから、勉強は諦めてお姉さんと遊びましょ!」
ケン「そんなぁ…」
ケンMONO「『そんなぁ…』とか言いつつ、その誘惑は俺の思春期の心を動かした…そしてヨシエさんがシャワーを浴びていると、事件は起こった」
ヨシエ「きゃあああああああ!!助けて!!ケン!!!」
ケン「ポウ!!」
風呂のドアを蹴って破壊する
ケン「ヨシエさん!!」
ヨシエ「何をするのケンちゃん!そのドアの修理費は一体誰が出すのよ!!」
ケン「そんな…!だって!!」
ケンダネーター1「ヒャッハー!いいぞいいぞ!争え人間!!」
ケンダネーター2「もっと俺たちを楽しませろ!!」
ケンMONO「そこにはなんと、恐るべきケンダマ帝国の殺人サイボーグ、ケンダネーターがいたのだ!!」
ケンダネーター1「若い熟女は最高だよなあ!!最高に最高だぜ!!ヒャッハー!!」
ケンダネーター2「どんなコスプレさせちゃおうかな!看護師さんかな!それともナースさんかな!白衣の天使もいいなぁ!!」
ケン「この変態サイボーグども!!帰れ!!」
ケンダネーター1「うるせえ!さっさと失せろベイビー!!」
ケンダネーター2「地獄で会おうぜ!!」
ヨシエ「ケンちゃん、戦うときが来たのよ!!男には戦うべき時がある、それが今よ!!団地の住民から騒音の苦情が来ないようにひっそり静かに戦って!」
ケン「わかったぜ!!」
殴りかかるケン
ケン「ポアター!!」
銃を撃つケンダネーター2
ケンダネーター2「地獄に堕ちろー!!」
ケンと、ケンダネーターすれ違い、BG、T光にシルエット、一瞬の間
肩から血を吹き出し苦しそうな顔のケン
ケン「グッ!!」
ケンダネーター2「…ふふっ、他愛もない。……うっ!?まさか!?ない!!俺の生殖デバイスが!!俺の生殖デバイスはどこだ!!」
ケン「お前のタマタマはここだ。」
指でキンタマ2個を持つケン
ヨシエ「なんて破廉恥な!!」
ケン「男は下ネタ言ってれば面白い!!お前のタマタマはこうだ!!」
ケンダネーター2「やめろ!!返せ!!タマタマを返してくれよおおおおお」
ケン、キンタマを握りつぶす
ケン「終わりだ。」
ケンダネーター2「麦茶ああああああ!!」
大爆発
爆発した団地を背に歩くケンとヨシエとケンダネーター1
ヨシエ「やったねケンちゃん」
ケン「ああ、セクシー工業団地が滅びた責任の所在は全てあのサイボーグになすりつければいい。」
ケンダネーター1「そうだ、全部あいつのせいにしようぜ。それよりこの馬鹿騒ぎの打ち上げどこに行く?」
ヨシエ「串カツかカラオケかな〜…そうだ、学生時代の友達呼んでもいい?」
ケンダネーター1「俺はいいけどお前は?」
ケン「もちろんだ。みんなでワイワイやろう」
ケンダネーター1MONO「あ、さらっと自然に仲間に入れてくれた。こいつらメチャメチャいい人か、メチャメチャバカなんだな」
ケンMONO「そしてみんなでカラオケに行って飲んで笑ってどんちゃん騒ぎをした。」
ケンちゃん「ヒャッハー!」
ヨシエ「みんなー!!12000回目の乾杯いきましょー!!」
全員「乾杯ー!!」
ケンダネーター「みんな飲み過ぎだって!!その辺でやめとけよ!!」
ケン「うるせえ、うっかり車で来たお前はケチャップでも飲んでろー!!」
ケンダネーター「ぎゃああああああああトマトおおおおおん!!」
ケンMONO「そんな楽しい時間も束の間だった…夜が開ける頃には全員二日酔いになって歌舞伎町の道路でぶっ倒れてた」
ヨシエ「もうだめ…死ぬ…ギモジワルイ…」
ケン「頭痛い、辛い…眠い…みんな、いいか?ヒャッハー(手をあげる)…」
全員ヨタヨタと手をあげる(全員の手元アップ)
全員「ヒャッハー」
全員路上でくたばる
ケンダネーター「ほら、言わんこっちゃない…待ってろお前ら、今車持ってくるからそこで大人しく待ってろ!!」
歩いて行くケンダネーターの目に止まる自販機
自販機で水を5〜6本買うケンダネーター
ケンダネーター「全く世話が焼けるぜ、くそ、5本で売り切れかよ…後一本は160円のお茶にするか…あいつらにこれ飲ませないと車がゲロまみれにされちまう…くそ、朝日が眩しいぜ」
ケンダネーターMONO「俺は思った、あいつらはメチャメチャバカで、俺はメチャメチャいい人なんだ…と」
ミツルギMONO「なんか最初から今に至るまで、基本的にダメな大人ばっかなんだね」
○現実世界、夜、焚き火
ケン「大人はな、みんなが思っているよりずっと子供なんだよ」
ミツルギ「サオリさんは人の過去なんてどうでもいいって言ってたけど、本当にどうでもいいや…」
ケン「この話は面白おかしくするため8割くらい盛ってみたから、全部を信じることはない。」
ミツルギ「あー…大人の過去の話は盛ってるもんな……本気で聞こうとして損した」
ケン「ここから先がようやく本題だ。」
ミツルギ「え、今から本題なの?遅くね?」
ケン「酔っ払った俺達はケンダマ帝国のケンダマサイボーグに特殊車両マジックミラートラックで拉致された。
ヨシエはケンダマ帝国ゲポニカ支部隊長、ボールソード司令官に囚われ、強制的に婚約者にされてしまった。そして一方俺はケンダマ帝国の科学者達に実験材料にされ、ケンダマ改造人間にさた。体内に化学プラントと金属骨格を埋め込まれ、高性能改造リナックスOSで動く人間兵器に…」
改造されたケン
ケン「うおおおおお!!」
ケン「そして同時にケンダマと同じ能力、ケンダマ暗殺拳を手にした。そう、俺は人間とケンダマの両方の力を持っている。」
けん玉暗殺券のポーズをスローでするケン
ケン「ポアター!!」
ケン「改造された俺はその強大な力で研究所を脱出した」
研究所内警報が鳴ってる
科学者1「実験体が目覚めたぞ!!そいつを止めろー!!」
ケン「ポアター!!」
科学者1「ぎゃああああ」
科学者2「誰だよ!!洗脳する前に改造した奴!バカなんじゃねえの!!」
科学者3「うるせえ!バカはお前だ!」
科学者2「あ、お前か!お前がやったのか!この馬鹿野郎!!」
科学者3「何だと!?このバカジジイ!!」
科学者2「ふざけんなよ!バカ!!」
ケン「あ、あの…」
科学者2・3「何だこのバカ!!」
ケン「ふざけんな!!俺はバカじゃねえ!!」
目からビームを出すケン
科学者2・3「ぎゃああああ」
ケン「バカはお前達だ!!」
ケン「そして脱出した俺は人類の平和と、愛する女ヨシエを取り戻すため、日夜ケンダマ帝国と戦っている」
ミツルギ「大事な部分は割とザックリだな…」
ケン「バカなお前にもわかるように、簡単に伝えてやるのも男の勤めだ。」
ミツルギ「そうか…だいたいわかった。君は年上のお姉さんに恋し、拉致られ、手術されて、改造人間になった。その力で奴らと戦ってるってことだな」
ケン「ずいぶん短くまとまったな…」
ミツルギ「ふぅ…さっきは信用できないなんて言って悪かった。信じるよ。さぁ、みんなのところへ戻ろう。」
○テント
サオリ「あら、ずいぶん長かったじゃない、2人でどこに行ってたの?」
ケン「トイレ、連れションだ」
ミツルギ「ああ、連れションだ」
タマコ「何だか2人仲良くなったみたいだね、よかった」
ケン「ああ!俺たちは最高の友達だぜ!」
ミツルギ「ふふっ…」
サオリ「2人が揃ったし、さて、次の目的地へ出発しますか」
ミツルギ「次はどこへ行くんですか?」
サオリ「もちろん、次に行くのはケンダマ軍団のいる巨大軍事基地、デスアイランドよ!」
ケン・ミツルギ「デスアイランド!?」
タマコ「デスアイランドってなに?」
ケン「俺も聞きたい!!」
サオリ「デスアイランドはケンダマ帝国のアンドロイド軍団の製造拠点の一つ。4.6平方キロメートルのオーストラリアのエロマンガ島と同じくらいの広さ、名産品は牡蠣の燻製とご当地ジンギスカン、ここを潰せば奴らには大ダメージよ!」
ミツルギ「いくら何でも危険すぎる!!4人で破壊するには規模がデカすぎる!!」
サオリ「どんなに規模が大きくても、意表をつく知恵と力には相手は敵わない!!さぁこれからミーティングよ!!」
ケン「何だか面白くなってきたぜ…!」
タマコ「みんなで旅行!楽しいな!」
【3話】
○レジスタンスのアジト
カメラは、ケンを中心に、アジトの荒々しい内部を横切る。壁は武器や地図でいっぱい。
カメラワーク: ワイドショットでアジト全体を映し出し、その後ケンにズームイン。
ケン(カレーライスを食べながら)「俺たちの戦いは、今始まるんだ!」
サオリ、ミツルギ、タマコが集まる。各々の特徴的な武器を持ち、準備を進めている。
サオリ (金属バットを手にし、決意の表情)「ふふっ!奴らのサイボーグ工場を破壊して私たちは、奴らのテクノロジーを奪ってやるのよ!」
ミツルギ(冷静に地図を指し示し)「ここがデスアイランドの弱点だ。セキュリティは厳重だが、ボクの計画で突破できる。」
タマコ(マシンガンを調整しながら、恐怖を隠せずに)「兄の仇を討つ時が来たわ...」
ミツルギMONO「たまこさんは気が付いていないようだが、お兄さんを殺したのは多分ケンくんだ…でもこの空気じゃとても言えない…」
*カメラは、それぞれのキャラクターの顔にクローズアップし、彼らの決意や不安を捉える。*
○ボートの上で作戦会議
カメラワーク: オーバーショルダーショットでミツルギが地図を説明する様子を映し出す。
ミツルギ「デスアイランドのセキュリティシステムはこうだ。僕が以前捕まった時に覚えたルートを使えば、中心部に忍び込める。」
サオリ「あなた、あんなところに捕まってたの?」
タマコ「ミツルギくん、よくあそこに盗みに入ってたよ」
ミツルギ「仕方ないだろ?生きるためには盗みも必要だ」
一同がわちゃわちゃしているのを尻目に船の帆崎に座るケン
ケン 「デスアイランド…敵の機関だ。ヨシエの手がかりがあるかもしれない...」
ケンの表情は、恋人を思う切なさと、救出への決意に満ちている。
出発直前の緊張感
各キャラクターは、出撃前の最終チェックを行っている。
サオリ 「我らの戦いはここから始まる。皆の者、死ぬなよ」
カメラは、ケンの筋肉質の腕にクローズアップし、彼の決意を強調する。*
タマコ(震える声で)「みんな、気をつけて...生きて帰ろうね…」
ミツルギ、タマコの頭を撫でる
ミツルギ「タマコさん、大丈夫だよ。無事に帰ってまた一緒に好きなものをお腹いっぱい食べよう」
タマコ「うん…」
ケン「よーし!行くぞお前ら!!この基地をぶっ壊してやるんだ!!」
*カメラは、グループを円形に捉え、団結と強さを表現する。*
○デスアイランドへの潜入
サオリ (低い声で)「作戦開始。ケン、タマコ、ミツルギ、それぞれのポストにつきなさい。」
○デスアイランドサイボーグ工場入場ゲート
スマホでセキュリティをクラックするミツルギ
ミツルギ「セキュリティロック解除。みんな、行くよ」
ケン「おう、行くぞ」
工場受付
受付のお姉さん(猫)
ケン「お疲れ様でーす!電気配線の点検です」
受付のお姉さん「あ、お疲れ様です。入場パス何人分ですかね?」
ケン「あ、いいっす!5分くらい?すぐ終わるんで!」
受付のお姉さん「あ、じゃあ開けますね!」
ミツルギ「宜しくお願いしますー!」
タマコ「お願いしますー!」
工場の奥に歩いていく4人
タマコ「ここのセキュリティ、ガバガバね」
ミツルギ「僕はこの方法でいろんな場所に潜入したのさ。どんなもんだい!」
ケン「俺も今度使ってみよう!」
サオリ「無駄話はするな。それでは行動各自目的を果たせ!行くぞ!」
○4人各方向へ走っていく
サオリ「玉木ケンはコントロールルームへ!タマコとミツルギは製造ラインを潰せ!私は社員食堂に潜伏し、この端末から連絡する!」
ケン、階段を駆け上がる
タマコ・ミツルギ、廊下を走る
サオリ社員食堂で食券を買う
○製造ライン
沢山のサイボーグ作られている
ミツルギ「これが、ケンダマサイボーグの製造ラインか…何だか嫌なゾワゾワ感がする」
タマコ「大丈夫?ミツルギくん」
ミツルギ「うまく言えないんだけど、このサイボーグ軍団が作られる光景、何だか他人事には思えないんだ」
タマコ「変なミツルギくん、でも、今は目的の続行が最優先よ」
ミツルギ「そうだね、ごめんごめん」
タマコ「それにしても、ものすごい量ね、こんなものが世に放たれたら世界が血の海に染まってしまう…」
C4爆薬を手に持つミツルギ
ミツルギ「C4爆弾、これさえあればこの製造所は木っ端微塵さ!さあ、至る所にダクトテープで貼り付けよう!」
タマコ「うん!手際いいね、ミツルギくん頼もしいぞ!」
○コントロールルーム
作業員(ブラウン管の顔してる)
作業員「定時に退社したいなぁ…」
作業員が座っているとドアチャイムが鳴る
作業員「はい、コントロールルーム」
ケン「お疲れ様です、システムの点検です!」
作業員「あれ?そんなの聞いてないけど」
ケン「あれ〜?おっかしいな〜11時にってちゃんと連絡したんですが」
作業員「そうですか、申し訳ない。お入り下さい」
ドアが開く
ケン「お疲れ様です〜!早速入らせていただきます。お前という名の社会の歯車を点検してやる!!」
作業員「何をする!!」
※引きではなくドアップで表情バンバン映す
ケン「ヒャッハー!!」
作業員「やめて!痛い!怪我しちゃうよ!!」
ケン「ポウ!」
作業員「ぎゃああああああああ!!」
ブラウン管顔面が割れる
手をパンパンするケン
ガムテープまみれの作業員倒れてる、パンアップしてケン
ケン「ちょろいもんだぜ!」
ケン「しかし、ミツルギ達が潜入した後にコントロールルーム乗っ取って、何の意味があるのかな?…いや、意味ならあるさ!ここに囚われのヨシエの情報があるかもしれない!検索をかけよう!」
キーボードをパチパチする手元
○食堂
どんぶりを重ねているサオリ
サオリMONO「この食堂の中華そばは30点ってところね。業務用の安いスープと冷凍の麺、客への冒涜よ。でも逆にパーキングエリアやスキー場では、まともなラーメンよりこういうのが美味しいのよね」
タブレットで皆の活躍を見るサオリ
サオリ「みんな、頑張って…」
???「ちょっと、相席いいかな?」
サオリ「あなたは…軍曹!」
パディッツ軍曹「久しぶり、君は変わらないな」
サオリ「パディッツ軍曹、あなたは戦死したはず、なぜここに?」
パディッツ「ここの科学プラントの技術は世界一、とでも言おうかな」
サオリ「そう、あなた、パディッツ軍曹の死体から作られたクローン人形ね。しかも洗脳されている」
パディッツ「おおよそ合ってるが、洗脳なんてとんでもない。大きな幸せと、大切な使命を
授かった」
サオリ「チップで記憶を書き換え、司令に従うと、脳に快楽物質が分泌されるわけか。…抵抗軍の情報を多大に持ったあなたは利用されている」
パディッツ「ふ〜ん、まぁ、そんなことはいいじゃないか。僕はただ昔みたいに君と楽しみたいんだ。」
サオリ「動かないで!」
バッグからロケットランチャーを取り出しパディッツに向ける
手が震え涙ぐむサオリ
サオリ「あなたの人生は終わったのよ」
パディッツ「すみません店員さん、瓶ビール追加お願いしまーす!グラス二つで」
店員「はーい!」
パディッツ「君は置かれている状況がわかっていない。君と新しいお友達がこんなに簡単に基地に入れたの、変だとは思わなかったのかい?」
サオリ「あなた…まさか!」
パディッツ「そう、君の可愛いお友達の命は僕が握っている。逆らえば、パァ!!さ」
ケンダマの糸でロケットランチャーを八つ裂きにする
サオリ「パディッツ…」
パディッツ、ロケットランチャーの弾を拾い、先端を剥いて花の形にして刺しだす
パディッツ「さぁ、どうする?僕とやり直さないかい?」
サオリ「無理よ、それに小心者のあなたに、人殺しができるはずはない」
パディッツ「僕は変わったんだ」
花を捨てるパディッツ
店員「瓶ビール、お待たせしました」
パディッツ「追加注文いいかな?」
店員「はい」
パディッツ「工場にいる紫のガキ、やっちゃってよ」
店員「承知しました、伝えてまいります」
パディッツ「…」
サオリ「…」
サオリ「…ハッタリもいいとこね」
パディッツ「それはどうかな?」
タブレットから聞こえてくるミツルギの悲鳴
ミツルギOFF「嘘だろ!?そんな!ロボット軍団が!!一斉に!!」
パディッツ「さあ、茶番の時間は終わりだ」
○工場
ミツルギの前に立ちはだかるロボット軍団
ミツルギ「くそ!何なんだよ!!何なんだよ!!」
ロボット軍団銃を向ける
ミツルギ「バリケードシールド、展開!」
一斉射される
ミツルギ「くそおおおお!!」
タマコ「ミツルギくん!!」
ミツルギ「奴らの弾切れまで耐える!そして弾倉を交換する間に君を逃す!!」
タマコ「そんな!」
弾が切れ、オートで交換し始めるロボット軍団
スーパースローでタマコを窓の外に放り投げるミツルギ
ミツルギ「タマコ、愛してる!!さようなら!!」
タマコ「ミツルギくううううん!!」
一瞬のイメージショット
ミツルギ「この後平和になった世界で、2人でのんびり生きていきたかったな。一緒にもっと大人になりたかった」
画面突然通常速度になる(無音)
マガジンを交換したロボット軍団、一斉にミツルギを撃つ
ミツルギ「!!!!!!!!」
蜂の巣になるミツルギ
スイッチを押すミツルギの手
C4にスイッチが入る
工場木っ端微塵に吹き飛ぶ映像数アングル
○食堂
パディッツ「紫のガキが死んだー!!!!!!あっはっはっはっは!あーっはっはっは!!」
サオリ「ミツルギいいいいいいいい!!」
パディッツ「感動的だ!人が死ぬ瞬間はいつも芸術的だ!!命が尽きた瞬間は、そう!花のように美しい!!綺麗だ!!最高だ!!」
サオリ「あなた、なんてことを!!」
パディッツ「ほらもっと感情を剥き出せ!そして強い俺に服従しろ!!仲間の命を乞うのだ!!」
サオリ「わかったわ…あなたに屈する…だから彼らを見逃して…」
パディッツ「聞こえんなぁあああ!!もっと大きな声で!!」
サオリ「私はあなたの従順な下部です!!私に何してもいいから、みんなを助けて!!」
パディッツ「はっはっは!そうかそうか!そんなに俺が好きか!!いいだろう、奴らは生かしてやろう。サオリ達の脳にもチップを埋め込みこちら側へ連れて来てやる!!服従する快楽を教えてやる!!あの筋肉にはケンダマ帝国のマスコットになってもらい、オレンジのガキは金持ちの変態達のおもちゃにしてやるよ!!サオリィいいい!君は僕の花嫁さ!!」
サオリ「…そう。それは楽しみね」
サオリ「今よ、行け!!玉木ケン!!!」
ケン「ポアター!!」
パディッツの背後からジャンプしてケン襲いかかる。
ジャンプして回避するパディッツ
パディッツ「お前はコントロールルームにいたはずじゃ!!」
ケン「ああ、居たさ。だからこそお前の声は筒抜けだ!この間抜け!!」
サオリ「やっておしまい!」
能力者バトル
ケン「ポウ!ポウ!ポウ!ポウ!」
パディッツ「ヴァ!ヴァ!ヴァ!ヴァ!ヴァ!ヴァ!」
ケン「ポアター!!」
パディッツ「ヴァヴァー!!」
血飛沫が爆発し、ホワイトアウト
倒れているパディッツ
サオリ「パディッツ、あなたやっぱり変わってないわ。すぐ調子に乗って前が見えなくなる」
ケン「こいつの生命反応を一瞬だけ止めた、拘束しよう。タマコを連れて、一時帰還だ」
サオリ「でも、この基地は…」
ケン「コントロールセンターであれこれいじっていたら、この島の自爆プログラムが起動しちまった。せっかくだから、ついでに世界各国のケンダマ軍団の基地にもミサイルを発射した。後10分もしないうちに世界地図が少し変わる。行くぞ」
○ヘリコプターに乗って帰省するサオリ・ケン・タマコ・拘束されたパディッツ
うしろで基地から何本かミサイルが発射される。
各国上空でミサイルが爆発したり迎撃されたりする
島が爆発し、全て吹き飛んでいく。
爆発の映像にオーバーラップで声
ケン「なぁサオリさん、俺は狂ってるのかな?」
サオリ「何故だ?」
ケン「ケンダマ帝国から人類を解放するために彼ら以上の暴力を振るっている。それは人類を暴力で支配したケンダマ帝国と何が違うの?」
サオリ「同じさ。正義と悪は主観は違えど本質は同じものだからな。だから迷う暇を作らず、非情になれ。心を冷たく硬くしないと奴らには敵わない」
ケン「そうか…」
サオリ「復讐心、怒りは人を強くする。ヨシエを拐われたことに怒れ。ミツルギが殺されたことに怒れ!復讐の心こそが無敵の力なのだ」
サオリ「…ただ…」
ケン「?」
サオリ「ミツルギを殺されたのに、涙が出ない。私の分もタマコと一緒に彼の死を悲しんでやってくれ」
タマコの寝顔
ケン「こんな幼い少女にもか…」
【4話】
○天空要塞都市バベル(玉座の間)
ボールソード司令官「愚か、人間もケンダマも虫もゴミも皆平等に愚かだ、そうは思わんかね?ヨシエ」
ヨシエ「違うわボールソード!人もケンダマも虫も平等に生きている素晴らしい命です!あなたは間違っているわ!」
ボールソード「私は間違えない。なぜなら私が世界のルールだからだ。もし間違っているとすれば世の中が間違っているのだ」
ヨシエ「悲しい人…まるでいじめられっ子のポエムみたいなことを平気で言うなんて」
ボールソード「黙れ!!」
ワインを投げつける
ヨシエ「きゃっ!!」
ボールソード「私こそ正義、真の正義とは金と権力!全てを手にした私こそ最強なのだよ!!」
ヨシエ「金と権力で身を固めた次は何を手に入れたいの?」
ボールソード「ふふ、もちろんお前の愛さ」
ヨシエ「汚らわしい…」
ボールソード「お前の恋人、確か玉木ケンと言ったか?」
ヨシエ「だったら何よ!?」
ワインを何本も投げつけるボールソード
ボールソード「奴は私のケンダマ帝国の1部を破壊したのだ!!許せん!!」
無言で見つめるヨシエ
画面に映る総裁V
総裁V「やあボールソード、いつからケンダマ帝国は君の物になったのかな?」
ボールソード「総裁V!聞いてらしたんですか!?」
総裁V「ああ、面白い戯言だったよ。実に面白い。君の地位や権力、そして命とか奪っちゃおうかと思ったくらいにね」
ボールソード「お許しください!!」
総裁V「君に愛情を教えたのは誰だとおもってるんだい?玉木ケンの恋人、ヨシエを愛するようにせっかく心を改造してあげたんだ。恋はもっと紳士的にいかなきゃね!恋愛はエンタメの中で戦争の次に楽しいんだよ?」
ボールソード「ははー!閣下のおっしゃる通りです!!ありがたき幸せを得ているのに誠に申し訳ありませんでした!!」
総裁V「うん、いい子だ。じゃあ玉木ケンとレジスタンスチーム、国防テロリストをいい感じに粛清してね」
画面消える
ヨシエ「無様ね…」
ボールソード「くそおおおお!!怒られた!!怒られてしまって、私は怒ったぞ!!」
ヨシエ「幼稚ね…」
ボールソード「うるさい!総裁Vに人間だった頃の記憶を消され、そういう性格に設定されているんだ!!悪く言うな!!」
ヨシエ「…」
ボールソード「ヨシエ、確かお前の実家は埼玉県所沢市だったな。野菜がうまいところだ」
ヨシエ「ええ、それが何か?」
ボールソード「今から所沢を巨大ケンダマ兵器で吹き飛ばす」
ヨシエ「やめて!!あそこにはおじいちゃんの残した畑と、最近会わない高校時代の元彼ケンスケ
がいるのよ!!やめてー!!」
ボールソード「巨大ケンダマ兵器、メビウス起動、目標、所沢!」
ヨシエ「やめて!!なんでもするからやめてください!!」
ボールソード「もう遅い!!私が怒られる前だったら止められたかもな!!はっはっはっは!!」
コンピュータ「カウントダウンを開始します、10、9、8、7、6、5」
ヨシエ「やめてー!!!!!!」
コンピュータ「4、3、2、1」
巨大ケンダマ兵器からビームが放たれる
所沢壊滅する
絶望の表情をするヨシエ
ボールソード「はっはっはっはっは!あーっはっはっはっは!!見事!見事!!もう所沢レタスも、西武遊園地のうなぎも食べられないわい!!上司が部下に逆らうとこうなるのだ!!わかったか!!」
ヨシエ「酷すぎるわ…こんな状況じゃ、復興には6年半は必要よ…」
ボールソード「先ほど何でもすると言ったな?」
ヨシエ「は、はい」
ボールソード「脱げ!!」
ヨシエ「え!?」
ボールソード「さぁ、お楽しみの時間だ!!」
ゴミを見るような目をするヨシエ
F/O
○墓所
ミツルギとラーメンの墓
タマコ「ミツルギくん…死んでしまったんだね、また私足手纏いになっちゃった。いつも私が足を引っ張って、ミツルギくんがフォローしてくれるんだけど、最後まで迷惑かけちゃった…」
サオリ「あいつは面倒見のいい奴だった。あいつの分もしっかり生きることが我ら残された者の使命だ」
ケン「いや、そんな重すぎる十字架背負う必要はねえ」
サオリ「ケン…?」
ケン「ミツルギは好きでお前を守った。だからお前が思うように生きてやるのが奴への最高の手向だ。背負うんじゃねえよ。ミツルギの死を超えていけ」
タマコ「…うん、その方が天国にいるミツルギちゃんも、お兄ちゃんも喜ぶはず。私頑張る!」
ケン「あと、お前ラーメン全般をお兄ちゃんって呼ぶの、そろそろやめないか?」
サオリ「仕方ないわ。世界中のラーメンはこの子のお兄ちゃんだもの…」
ケン「どう言うことなの…」
タマコ「それは…私にもわからない…」
○ 荒野をかけるバギー
サオリ「今の私たちでは奴らに争うには不十分。もっと力を必要とするわ。」
タマコ「でも、どこにそんな力があるの?」
サオリ「私たちは強くなる必要がある、彼には頼りたくなかったけど、今は彼の力を借りないわけにはいかないようね…」
ケン「それは一体誰なんだ?」
サオリ「高さ666mのスカイタワーの頂上に住む、伝説のケンダマスター、竹内老師よ」
ケン「伝説のケンダマスター竹内老師、なかなか強そうだぜ」
○スカイタワー
フロント
お姉さん「竹内郎師に会うには、このタワーをロッククライミングで登っていただく必要があります。もしズルをして内部エレベーターを使うと、凶悪な観光客の妨害によりあなたたちは死にます。それでは頑張ってくださいね」
ケン「待ってろ竹内老子!あんたから奥義を学ぶぜ!!」
ケンダマや数々の道具を使ってスカイタワーをのぼるダイジェスト
ズルをして観光客に襲われたり、スカイタワーで3人で登ったり、その間スパイダーマンのようにケンダマを駆使して飛び回るシーン
空タイムラプス
頂上にデビルマンのポーズで座る竹内老師(CV:田中亮一)
そこへ現れるケン、サオリ、タマコ
竹内老師「ここへ新たな挑戦者が来るとは珍しい。この時代も捨てたものではないな」
ケン「あなたが、伝説のケンダマスター、竹内老師」
竹内「伝説か…ただの死に損ないの爺さんじゃよ」
ケン「俺に修行をつけてくれ、強くなる必要があるんだ!」
竹内「修行ならとっくにつけたわい。ここに登るまでの長い道のりを乗り越えたお前は今、もはや余計な指南は不要じゃろ」
サオリ「ここを登ることこそが、修行だったのね…」
ケン「嘘をつくなジジイ、最終課題が残っているんだろう?」
竹内「察しがいい青年じゃ。最終課題を終え次第お前に秘技を教えよう」
タマコ「最終課題は一体どんな恐ろしい試練なの?」
竹内「わしを背負ってここから無事に降りることじゃ」
タマコ「なぜ降りさせるの!?」
竹内「ワシはここから降りれない。面白そうじゃから、ワシはここに登った。そしたら降りれなくなった。だからおろして欲しいの」
ケン「そんなのお安い御用さ、いくぜ!!ジジい!」
竹内「何をする!?」
ケン「ケンダマジャーンプ!!」
竹内「ぎゃああああああああ!!」
ケンちゃんジャンプで急降下する
竹内「落ちたら死んじゃう!!死んじゃうよ!!!!!!」
ケン「古文書で読んだことがある。ケンダマ暗殺拳には怨念フィールドと呼ばれる異空間を出す能力がある、爺さん、そいつをやってくれ!!」
竹内「これだから若い者は、やるぞ、ケンダマ怨念フィールド、展開!!」
フィールドが展開する
ケン「これが、ケンダマ怨念フィールド…」
竹内「やれやれ、封印されし呪縛を解き明かしてしまった。」
ケン「何なんだ老師、教えてくれ」
竹内「仕方あるまい、ここで貴様にケンダマとは何か、伝えておくべきじゃな。」
竹内「ケンダマ、それは万物であり、森羅万象の英知である。
遥古代、人類はケンダマによって創造された。
古代ケンダマ文明はケンダマで電気、ガス、そして水道水を作り出す技術を開発したのじゃ。
その後、ケンダマは意思を持ち、人類と揉めて戦争を始めた。
血で血を洗う戦争の末、次元にヒビが入り世界が分裂しはしめた。
この世界はそのケンダマザワールドの可能性の一つなのじゃよ。
もちろん別の可能性も無限に存在している。
この世界では人類はケンダマと対立しているが、世界改変の前の血が流れている者にはケンダマの能力を扱うことができる。
そう、若者よ、古代ケンダマ人の血を引くお前はケンダマスターになる素質を持っているのだよ」
ケンちゃん「えっと…なんて?もっと簡単に教えて」
竹内「昔々の話だが、ケンダマっていう超スペシャルなものがあった。そのケンダマで、人々はめっちゃ便利なものとか作ってたんだよね。でもね、ケンダマが急に自分の意志を持ち始めて、人間とバチバチにケンカしちゃった!それで世界がガラッと変わっちゃって、今の世界ができたのよ。君はケンダマのパワーを使えるだよ!やべーよな!」
ケンちゃん「何とか理解した。ありがとう」
竹内「貴様に今からケンダマの能力が入ったワシのケンダマ「ゴールデンデリシャスビューティー」を授け、ケンダマ能力の奥義を見せよう」
ケン「ケンダマ能力!?」
竹内「目を閉じろ」
ケンの額にスッと手を当てる
ケン「うわあああああアアアアア!!」
ケンの脳裏に宇宙の全ての心理が見える
ケン「な、何だこれは、これがケンダマと宇宙の真理だというのか!?わかる!!俺にもわかるぞ!!」
竹内「全てを理解し、全てを習得し吟味し、己のものにするのじゃ!!」
ケン「やって見るぜ」
宇宙が小さな粒に圧縮され、ゴールデンデリシャスビューティーに入る。
竹内「これでお主はケンダマの全てを習得した。これから研磨せよ」
ケン「これが…俺の新しい力…」
竹内「若者よ、名は?」
ケン「俺の名はケン、玉木ケンだ」
竹内「玉木ケン、今日からお前はケンダマスター、ケンダマスターケンだ」
○オープニングが流れる
【5話】
ケンMONO「それから俺たちに新しい仲間、竹内老師と、洗脳が解けたサオリさんの元戦友パディッツ軍曹が加わった」
竹内「力をかそう若者たちよ」
ベッドで目覚めるパディッツ軍曹
サオリ「目が覚めたのね!」
パディッツ「ここは…何だか恐ろしいことをしていたような気がする…自分の手で沢山の人を奪う夢だ。僕は一体…」
サオリ「洗脳が解けたのね!あなたはその手でこれから沢山の人を救うのよ!いいのよ、もういいの、自分の足で立ちなさい」
ケンMONO「パディッツ軍曹の情報からヨシエの居場所がわかった。彼女は天空要塞都市バベルに幽閉されている」
サオリ「さて、面白くなってきたわよ!いよいよ向かうわ!天空要塞都市バベル」
○空中要塞都市バベル
ケン「ここが空中要塞都市!バベルか!!待ってろヨシエ!今助ける!!」
サオリ「みんな行くわよ!!」
タマコ「ラジャ!!」
○要塞内
ケン「サオリさんとタマコは要塞を周り、囚われた人民の救出と基地の各所にC4爆薬をセットしてくれ」
サオリ「わかったわ!ケン、パディッツ、竹内老師、あなたたちはボールソード司令官の息の根を止めて」
ケン「わかった!行くぞ!!みんな!!」
竹内「久しぶりじゃこの感じ、骨が折れるわい」
パディッツ「サオリ、ボンジョルノ!君という女が俺のLOVEだ!」
タマコ「みんな、死なないでよ…」
○玉座の間には入るケンたち
ロケットランチャーを持ったケン
ケン「そぉれ!」
ドア爆発し、3人入ってくる
玉座に座るパディッツと横の鳥籠に入るヨシエ
ヨシエ「ケンちゃん!きてくれたの!ここには来ちゃダメ!!」
ケン「ヨシエ!!」
ボールソード「ふふふふふ、きました、来ましたねえ!!」
パディッツ「その声はボールソード司令官!よくも私を洗脳したな!!許さん!!」
走り出すパディッツ
竹内「待て!行ってはいかん!」
ボールソード「パディッツ、裏切ったのか…ならば用済みだ」
壁から発射された熱戦でパディッツ即死する
パディッツ「ぎゃああああああああ!!!!!!」
ケン「パディッツ!!」
肉片が散らばる
ボールソード「うまそうなサイコロステーキの出来上がりだ!!はっはっは!今夜は焼肉パーティだ!!おいヨシエ、元恋人の人間焼肉を食べる勇気はあるか!?」
ヨシエ「やめて!ケンとそのおじいちゃんを見逃して!!ケン、おじいさん、帰って!私は大丈夫だから!!」
竹内「わかった…我々は帰るとしよう」
ケン「何言ってんだ爺さん!お前この野郎!!」
竹内「我々は目の前のゲス野郎を地獄に送って、それからそこのお嬢さんを連れて、みんなで安全に帰るのじゃ」
ボールソード「何ぃ!?」
ヨシエ「おじいさん!!」
竹内「うおおおおおお!!能力解放!!メテオ竹内!!!!」
ボールソード「おやおや、ケンダマ能力者でしたか…。では殺してあげましょう」
竹内とボールソードの激しい戦闘始まる
竹内「今のうちにその娘を助けろ!玉木ケン!!」
ケン「ジジイ!」
竹内「ワシが時間を稼いでいる間に!早く!!」
ケン「ありがとう!今は言葉に甘えるぜ!!」
ヨシエを助けに走る玉木ケン
ケン「うおおおおおお!!」
ヨシエ「ケーン!!!」
ボールソード「させるかあああああ!!」
目からビームを出し竹内を吹き飛ばす
竹内「ぐはっ!!」
ケン「爺さん!!」
ボールソード「貴様を倒すため、眼球光学兵器は取っておこうと思ったが、臨機応変だ。まずはジジイを殺す」
ケン「この野郎!」
ボールソード「おっとぉ!?お前が1mmでも動いたらこの爺さんの生命エネルギーを捕食して新たな領域へいく!いいのかぁ?」
竹内「怯むな玉木ケン!!行け!!」
ケン「ダメだ!まずは爺さんを!」
ボールソード「動きましたね?口元が1mm以上動いでますよね!!それでは!いただきまーす!!」
ケン「やめろおおおお!!」
竹内「玉木ケンよ、貴様と仲間になれてよかった……戦うのじゃ、玉木ケン」
血飛沫飛び散り竹内食われる
ケン「!!!!!」
手で顔を覆うヨシエ
ボールソード「老いぼれだが、栄養満点で味は確かでしたよ…身体中からエネルギーが溢れる!!今の私は最強だ!!さあ人間バーベキュー大会も佳境に入ってきましたね!」
ケン「お前、調子こいてんじゃねえぞ…」
ボールソード「ハァン?聞こえませんね〜、まるで便所のバクテリアの合唱だ〜!」
ケン「お前!!!!!調子に乗ってんじゃねえええええ!!」
走ってくるケン
ボールソード「おもしろねぇ!!そうこなくっちゃ!」
ボールソードとケンの激しい戦い
だがケン不利になり、地面に叩きつけられ、顔面の半分が損傷する
首を捕まれ持ち上げられる玉木ケン
ヨシエ「ケン…!!」
ケン「くそおおおおお!!」
ボールソードの手元の破壊兵器発動する
ボールソード「冥土の土産に教えてやろう。お前の仲間2人はこっちで確保した。女子供は高く売れる。その前に私がそこの女と一緒にバーベキュー大会の2次会で楽しんであげましょう!!」
ケン「もういい…もう俺の命をくれてやらぁ…!」
ボールソード「いいですね!最高のプレゼントだ!!」
ケン「だが、お前の命も一緒にだ!!」
ボールソード「何ですって!?」
ケン「ケンダマ能力解放!ゴールデン玉木ケン!」
玉木ケン金色になり、ボールソードの手、蒸着する
ボールソード「お前!!何をする気だ!!」
ケン「貴様と共に宇宙に飛び立ち、自爆してこの世から消し飛ばしてやる!」
ボールソード「何ぃ!?」
ケン「安心しろ!!あの世の閻魔様はお前みたいな悪党もWELCOMEだ!!」
ケン「ダグデッドファン!!」
ケンダマ型のロケットのオーラ現れる
ケン「行くぜ!!テイクオフ!!」
天井を突き抜け空高く飛んでいく
ボールソード「貴様あああああ!!はなせ!!!!!はなせ!!!」
ケン「離すものかああああああ!!!お前と心中してヨシエに平和に生きてもらう!!」
ボールソード「お前が死んだらヨシエは楽しくなんて生きていけない!!それでもいいのか!!」
ケン「うるせえ悪党!!それが貴様の遺言か!!ならば俺の遺言はこうだ!!俺とお前以外の世界がハッピーになりますように!!」
ボールソード「くそ!目がイッてやがる!!こいつはもうまともじぇねえ!!!」
ケン「さぁ!!自爆するぞ!!」
ボールソード「くそおおおおおおおお!!はなせええええええええ!!」
竹内「離さんよ!!」
竹内のオーラがロケットに張り付いている
ケン「爺さん!」
パディッツ「俺もいるぜ!」
ケン「パディッツ!!」
ミツルギ「全くケンくんは僕がいないとダメなんだから」
ケン「ミツルギ!!」
ボールソード「何だこのオーラは!!」
ケン「ふふ…わかったぜ!!お前らはこのケンダマに取り憑いた怨念だな!!」
竹内「左様、怨念の量が大きければ大きいほどケンダマの能力は強くなる。いや、今回はケンダマの方から呼んでもらったが」
パディッツ「この男と君への借りを返さねばな」
ケン「どういうことだ!?」
竹内「ワシとパディッツで爆発するお前を怨念フィールドで守る」
パディッツ「頼りないかもしれないけどないよりはマシだろ?紫の少年、僕は君にどうしようもないことをした、侘びよう」
ミツルギ「もういいんだ、帰ってこれたんだがら」
ケン「そんな!お前ら馬鹿じゃないのか!!お前らみたいな馬鹿野郎は最高だぜ!!」
ボールソード「何を1人でブツブツと!!くそ!くそ!アーッ!!熱い!!熱い〜!!」
ケン「行くぞ!!宇宙のエネルギーを俺のケンダマに集める!!怨念ダイナマイト!!」
竹内・パディッツ「怨念フィールド、展開!!」
ミツルギ「呪縛霊解放!!」
ボールソード「ぎゃああああああああああ!!」
宇宙空間で大爆発する
そこから一つの光がおちる
ボロボロのケン、けん玉を握って地球に落ちていく
ケン「終わった…終わったよ…」
ミツルギの声がする光「まだだよ、ケンくん。これからようやく始まるんだ」
ケン「いたのか…ミツルギ…」
ミツルギ「ヨシエさんとの平和な日々を勝ち取るんだろう?一緒に行こう」
ケン「そうだったな」
ミツルギ「僕の思念を君の持つケンダマ、ゴールデンデリシャルビューティーにこめる、一緒にまた旅をしよう。ケンくん」
ケン「長い旅になりそうだ…」
フェードアウトしていく
○地上
ケンMONO「人生何があるかはわからない。俺にも、君たちにも。ただ、小説より奇妙な人生がこれからも続いていくのだろう。俺と、君たちと、ケンダマと」
蝉の声
太陽
木々の光
ケン「う…ここは…」
ヨシエ「あ、やっと起きた。」
ケン「ヨシエ?」
タマコ「ケンちゃんおはよう」
ケン「おはよう…」
サオリ「ほら、行くわよ、ジャポニカ支部を奪還した英雄」
ケンMONO「俺はこいつらと生きていく。こいつらと戦い続ける。
俺の名は玉木ケン。悪のケンダマ帝国と同じケンダマの力で世界を救う、地獄から来た神の使い救世主、ケンダマスター拳だ。」
スタッフロール
総裁V「ジャポニカ支部が人間の手に渡った。実にもったいないな。でもまだ世界の9割以上が僕らの手にある。せいぜい楽しませてくれよ。人間諸君」
END
○次回予告
ナレーション「悪のケンダマ帝国に立ち向かうサオリ、タマコ、玉木ケン、そしてゴールデンデリシャスビューティーから修復されたケンダマ人造人間ミツルギ。彼らに帰る場所はなかった。彼らに平和はなかった。しかし彼らには希望が残っていた。パンドラの箱に最後に残ったのはもちろん巨大ロボ、ケンダマン22式5号だった。新たな仲間、新たな敵。
今、コメリカ合衆国で新たな戦いが始まる。次回もお楽しみに!」
ケンダマスター拳〜伝説のレジェンドサーガ〜【脚本】 伊藤魔鬼 @moyashin12
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