第15話 透子
バイト終了。今日も疲れたな。
うちの街の繁華街なんてしょぼいからこの時間でもそう人通りは多くないんだけど、先生方に出くわすと厄介だからキャップにマスクしてさっさと自転車で帰宅。
そう言えば、夏休みの最中にこの通りで伊東先生を見かけたんだったな。
あぁ、もうなんかもやもやするから、言っちゃいたい。
「そういえばね」って何気なく言えばすむことじゃないか。
うん、そうだ。
明日のお昼、カフェテリアはとれなくてもどこかで一緒に食べたらいいんだし、その場で言っちゃおう。
そう決めて、LINE開くと、松田からLINE来てる。
松田はバンド仲間で一応彼氏。
「明後日の練習来る?」
「そのつもり」
それだけ送って、3人へのLINEを打つ。
「明日昼、一緒に食べない?新聞部の部室で食べてもいい?」
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