第1章:最愛なる貴方へ 蝉の声

ミンミンミンミン、セミが鳴いてる。

夏の日のグラウンドは灼熱の太陽が降り注ぎ体を熱くする。

でも、今は彼女のことが忘れられない。頭から離れない。

「おい、大輔お前何してんの?」

「あ、すいません。」

「ちゃんとやれ」

「はい。」

体育のサッカー、とても楽しいが、何か足りない。

もし、近くにいたらとおもうと胸が締め付けられる。

ちゃんとやらなきゃと気合を入れるためももらへんをを3回ほど叩く

「あー、マジで惚れてんのな」

「いや、何の話だよ」

「しらばっくれんなー分かってんぞー」

煽るように言ってくる湊にムカッと軽くしながらスルーした。

キーンコーンカーンコーン

体育の授業も終わりやっと、教室で涼めると思った。あと、お腹がすいた。

「ここでひとつ連絡な、合唱コンクールあるから、実行委員やりたいやついたら言ってくれよー」

実行委員か、少し興味があるし、やってみようかなと思った。

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