第6話

とあるコンビニにて。


操我が仲間の二人と共に駐車場で煙草を吸っている。

操我「ん?」

劉崎・関川・飛田がやってきた。

劉崎を見ながら操我は言った。

操我「来たか...

なるほど。この2人と対等に話せるヤツなんているのかと

疑問に思っていたんだが...

まだあんたみたいなヤツがいるとはな。

喧嘩の強さだけじゃねー、

もっとやばいもんを持ってるやつの目だ。

敵には回したくねーもんだ。」

劉崎「買い被りすぎだ。

まあ、お役に立てるように精一杯頑張るよ。

よろしく。」

操我「ああ、よろしくな。

こいつは夏目、こっちが典沢だ。

まあ、仲良くしてやってくれや。」

夏目と典沢は全く表情を崩さず、

劉崎を見ていた。

劉崎「劉崎だ。よろしくな!」

劉崎は笑顔で二人にあいさつをした。


午後9:00

劉崎たちは操我に連れられ、

広い公園に来た。

そこには約30名の男たちが集まっていた。

劉崎(こいつらがKBRのメンバーか。

なるほどな。人数は少ないが、みんないい面構えをしている。

少数精鋭ってやつか。)

メンバーの中に額の広い凛々しい顔立ちの男がいた。

劉崎(特にあいつは相当強いな。

こんな奴らを束ねるなんて、

頭は一体どんなやつなんだ。)


劉崎たちが到着してから約3分後、

新たに2人の男がやってきた。

一人は身長180cm程度で高級そうな腕時計を

付けている。

体格が良く、目つきも鋭い。

喧嘩が強いことは、劉崎にも容易に想像ができた。

もう一人は身長170cm程度。

中肉中背。

顔つきも締まりがなく、少しおどおどした

感じが出ていた。

この強面メンバー達の中で、どう見ても一人だけ浮いていた。

メンバーのところに着くと、おどおどした男が話し出した。


おどおどした男「み、みんな!よく集まってくれたな。

いよいよ明日から本格的に黄巾狩りを始めることにした。

改めて紹介する。

俺が総長の何志木。そしてこいつが副総長の袁藤だ。」

劉崎(おいおい。こいつが総長?

このチームはほんとに大丈夫なのか?)

飛田が劉崎に小声で話しかけた。

飛田「玄ちゃん。

俺の目が曇ってるのかもしれねえが...

あいつめちゃくちゃ弱そうに見えるんだが...」

劉崎「正直俺にも理解できねー...

でもこいつらを纏めてるんだ。

雑魚な訳がねえよ。」

飛田「そ、そうだよな。」


何志木「黄巾連合のトップは張本角。

幹部は、まず弟の張本宝珠と亮介。

その弟二人にはそれぞれ5人ずつ幹部が付いている。

毎週土曜日の21時から2チームに別れて集会を行っているらしい。

宝珠の隊は、渋谷のパッツっていうカラオケ店。

亮介の隊は、新宿にある建設中止となった工事現場だ。

そしてトップの角だが、こいつだけは居場所が確定できない。

チームで唯一幹部会に参加しない男だからな。

しかし、行先はだいたい絞れている。

絞った3か所にそれぞれ3人ずつで向かってもらいたい。」

袁藤「いいか!俺たちの存在が奴らに知れれば、

奴らはさらに護衛を増やす可能性がある。

チャンスは明日だけだと考えろ!」


劉崎(やってやるぞ!

必ずあいつらをぶっ潰してやる!)

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