第12話
「ほら、かなもまーさんも起きて」
翌朝、ずいぶんと元気になったように見える陽葵に起こされた。
真利愛さんは起きてそうそう陽葵に説教を始めた。
僕は二人の
ご飯を食べ終わり、ある程度の時間になると真利愛さんは仕事に行くかどうかを悩んだ。
しかし、陽葵は自分の快調を伝え、真利愛さんを玄関まで向かわせる。
「本当にもう大丈夫なの?」
「大丈夫だって。私のことはいいから、まーさんは仕事忙しいんでしょ。頑張ってね」
「はいはい、分かったわよ。今日のところはそれで納得してあげる。……彼方、陽葵の事よろしくね」
「信用ないなあ……」
「当たり前でしょ」
陽葵に訝し気な顔を向け軽く彼女の頭を叩くと、僕達に軽く手を振ってから真利愛さんは家を出ていった。
そうして真利愛さんが家を出てからすぐに気が抜けたのか陽葵は僕に寄りかかってきた。
試しに体温計で熱を測ってみると37.5度だった。
「やっぱり、まだ熱あるじゃん」
「まあね。でも忙しいまーさんをいつまでも留めておく訳にもいかないじゃん。だから」
「その気持ちは分かるけど……」
キツそうにする陽葵を部屋まで連れて行ってから寝かしてあげた。
真利愛さんを騙したその手口について訊くと、どうやら陽葵は下着の中に冷却パッドを忍ばせていたようで真利愛さんの前ではそれで熱を誤魔化していたらしい。
流石は陽葵と言うべきか。
僕はベッドに横になる陽葵を看病しながら過ごした。
「昨日はごめんね。風邪で頭痛酷くて、八つ当たりみたいなことしちゃった。嫌な態度取っちゃったよね」
「ううん、僕の方こそごめん。心配してるんだから、とかって押し付けがましいこと言っちゃったし」
「それでも、悪いのはやっぱり私だから。これからはちゃんと自分の体調を考えて動くようにするね」
「そうしてくれると僕だけじゃなくて真利愛さんや施設長さんも助かるかもね」
「……そう、なのかな」
「そうだよ。出がけでもしもの事があったら困るしね」
陽葵が何のために出掛けているのかは僕は知らないけど、いつもあんな風になって帰ってくるのだから、体調不良のまま出掛けるのは危ないと思うし、僕じゃ力不足だとしても保護者が事前に知っていれば止めることは出来ると思う。
そんなことを考えながら看病をしていると、不意に陽葵が僕の手を握ってきた。
「ねえ、かなは私が何処に行って、何してるのかとか訊いてこないよね」
「だって、ひなの事だもん。ひなが嫌なら無理に言う必要はないと思うし、僕も無理には訊かないし」
「ふーん、そっか……」
陽葵は納得のいかない様子で呟いた。
思えば彼女自身からこういう話題を振ってきたことは今まで一度も無かった気がする。
僕は訊かない方がいいと思ってその話題を避けてきたけど、もしかしたら僕の方から訊いて欲しかったのかもしれない。
「ひなが何か話したい事があるって言うなら聞いてあげるよ」
「ははは、そういう感じでくるか……」
僕はわざとらしく上から目線な態度を取って遠回しに彼女の真意を問うた。
何がおかしかったのか陽葵は笑いながら話し始めた。
「実は私、11歳の時に無理矢理身体を弄られて女の子になったんだ。つまりは元男の子ってやつなの」
「……なにそれ。どういうこと」
陽葵が話の皮切りに言ったその言葉の意味が僕には上手く理解出来なかった。
その後陽葵は彼女が施設に来るに至るまで。また僕と出会うまでの話をしてくれた。
長い独白をした照れ臭さからか、気まずいのか 陽葵は掛け布団を被って隠れしまった。
話を聞き終わった僕は何も言えずに自分じゃ想像もつかない様な壮絶な人生を歩んできた彼女に憐憫の目を向けた。
陽葵の『特殊な事情』というやつ。
陽葵が学校に行きたがらない理由。
それを聞いた僕が彼女のために出来ることはなんだろうか。
彼女に命を救ってもらった僕はどうしたら彼女の支えになってあげられるだろうか。
そんなことを考えながら掛け布団を捲ってみると長話をして疲れたのか、陽葵は布団の中で寝息を立てて眠ってしまっていた。
僕は陽葵についての色々を考えながら眠る彼女に寄り添い、看病をしながら過ごした。
翌朝、目を覚ますと隣には誰も居なかった。
身体を起こして時間を確認するとどうやら寝過ごしてしまったようで正午を過ぎていた。
陽葵は既に出掛けてしまったのか家には居なかった。
僕は昨晩入浴をしていないことに気がついて浴場に向かおうと準備をしていた。
「あっ、
朝起きて同じことを考えたのだろう。風呂上がりといった様子の陽葵が帰ってきた。
今日は出掛けたわけじゃなかったらしい。
よくよく考えれば流石に昨日の今日だし、出掛けるはずもなかった。
「うん、ついさっきね」
「昨日ずっと看病してくれてたもんね」
「今、体調はどう?」
「本当にもう平気。汗だくで気持ち悪かったから起きてすぐにお風呂に入りたくなっちゃって」
「そっか、僕もひなと同じでお風呂入ろうと思って準備してたとこ」
「そっか。じゃあちょうど良かったね。今お浴場誰もいないよ」
「ありがとう」
少し気まずく思いながらも話して浴場へと向かった。
陽葵の言う通り誰もいない浴場で頭と身体を洗って湯船に浸かった。
「ひな、男の子だったんだ」
彼女の言葉を借りるなら『身体は女だけど未だ戸籍上は男のまま』なのだそうだ。
これが陽葵が他の子供達と生活を共に出来ない理由だった。
それはそうだ。
今のあの子を見て、誰が男の子だと気づけるのだろう。
考え事をしながらそうしていると、長く浸かりすぎてしまっていたらしく逆上せてしまった。
風呂から上がり、脱衣所で身体を拭いていると子供達の声が聞こえてきて慌てて服を着てから浴場を出た。
途中、子供達に見つかりそうになってしまいすごく焦った。
──これじゃ数日前のひなのことを責められないな……。
家に戻ると陽葵がご飯を用意してくれて待っていた。
「おかえり。後で髪乾かすの手伝ってあげるね。一緒にご飯食べよ」
「うん、ありがとう」
席を勧められて座ると陽葵は向かい合う形じゃなく横に座ってきた。
そして「いただきます」を言って食事を始めた。
心做しか陽葵はいつもより口数が多い気がする。
一口食べては感想を述べたりと、いつもは食べるだけの食事もよくよく噛み締めながら食べていた。
ずっとひた隠しにしていた事を言えてスッキリしているのかもしれない。
食事が終わり、宣言通り陽葵は僕の髪を乾かしてくれるらしい。
「かな、だいぶ髪長くなったよね」
「そう?」
髪を撫でながら陽葵がそんなことを言った。
僕の髪は現在肩甲骨の辺りまで伸びていた。この施設に来てすぐの頃に比べたら確かに伸びた方かもしれない。
伸ばしておかないと更に自分の成長を感じてしまい、なんだか憂鬱になる。
だからせめてもの抵抗として髪だけは伸ばしている。
僕はそんな風に軽く悩みを吐露した。
「ひなはずっとその長さだよね」
「あんまり伸ばすと目立つみたいだし、それに一時期男だからって理由で短かめだったし。それになんだか長いと落ち着かないの」
「そうなんだ」
「うん。別に伸ばしてもいいんだけどなんかもうこの髪型で安定しちゃったから」
「そういえば気になってたんだけど、その髪って元から白髪なの?」
「ううん、元はかなと同じような黒髪だったよ。多分ストレスでこうなったんだと思う。もう今じゃどんだけ生え変わっても
「そうなんだ。でもひなの髪の色、白髪って言うより銀髪みたいで綺麗で僕は少し羨ましいかな」
「……なにそれ、なんか照れるじゃん」
陽葵は自分の髪を撫でながら顔を真っ赤にした。本当に照れているのかもしれない。
「……ねえ、かな。昨日話したこと憶えてる?」
「うん、憶えてるよ」
「私は過去に色々あった身だけど、だからってそんなに重く捉えないで欲しいの。戸籍上まだ男だってことで色々と問題はよく起きるけど今はそれだけで、私がかなの家族だってことには変わりないから」
「うん、分かったよ」
「ありがとう。……かなは私みたいになっちゃダメだからね」
お互いにお互いの髪に触れながら話をしていると玄関のインターホンが鳴った。
ドアを開けるとそこに居たのは施設長さんだった。
叱られる事に心当たりしかない僕達は二人して少し警戒しながら彼女を出迎えた。
「そんなに怯えなくてもいいわよ。いつものお世話と様子見に来ただけだから」
「そっか、てっきり怒られるかと……」
「別に怒りはしないけど。でも二人とも、陽葵さんの風邪のことがあって仕方がなかったとはいえ昼間にお風呂に入るのは色々と危ないからやめなさい」
「うっ……」
「……はい」
「今日はそれだけよ。必要なことは彼方さんが言ってくれてるだろうしね」
「……施設長さん、期待が重たいですよ」
施設長さんと話をしつつ彼女のすることを手伝いながら過ごしていた。
「施設長さん、『咲夜くん』の具合はどうですか?」
「特に問題は無いわよ。骨のヒビ自体はすぐに治るみたいだし」
「それは、良かったです」
「一つ分かったことが、あの子最近よく学校をサボっていたみたいなの」
施設長さんはそこで一言区切って陽葵の方を向いた。僕もそれに釣られて向いてしまった。
「……どうしてそこで私の方を見るのよ」
「いえ、深い意味は無いわ。ただ咲夜くんがサボっていた理由があなたと似たようなものだったってだけよ」
「……は?似たようなものだったって」
「それっていじめを受けているって事ですか?」
「ええ、施設育ちであることを色々と言われているみたいなの。おまけにそのいじめっ子が陽葵さんをいじめていた子達だったものだから、咲夜くんは陽葵さんの代わりに自分がいじめられているように感じたらしいの」
「ああ、あの時のあれってそういう意味だったんだ」
「かな、それってどういう意味?」
「僕に絡んできた時に言ってたよ。『お前が学校に通わねえから、俺まで色々言われてんだよ』って」
「……なにそれ、意味分かんない」
「いじめられて精神的に落ち込んでるんだろうし、誰かのせいにもしたくなるんじゃない? ひなもそういうの無かった?」
「……確かに、あったかも」
陽葵はそこで一旦落ち着き言葉少なに納得した。
「彼方さん、陽葵さんが学校に行かない理由知っていたのね」
「昨日聞きました」
「そう、それは良かったわ」
「……ふんっ」
施設長さんはそう言って僕達の頭を撫でてくれた。
陽葵は撫でられながら照れていた。僕はそんな彼女を可愛いと思ってしまった。
「とにかく、それで色々とナイーブになっている時に怪我をしたからね。色々とキツいみたいでね。今は職員達が付きっきりで『面倒』を見ているわ」
「ちょーさんは『施設長』としてそういうの見過ごしてて大丈夫なの?」
「今だけは見守ろうと思ってね。それで問題が起きたらそれは本人達の責任だから」
「まあ、なんにせよ私が言えた事じゃないよね」
話をしながらしていた片付け等も終わり、『咲夜くん』関連で忙しいらしい施設長さんは最低限の事だけをしてから去って行った。
「でも、あの咲夜がナイーブになってるねえ」
「ひなとその『咲夜くん』は過去に何かあったの?」
「……色々あったよ。入浴中に絡まれたりとかその場の勢いで喧嘩もしたし」
「それは……、大変だったね」
「あいつは前から女に目がないから。だから今だって女性職員侍らせて慰めてもらってんだよ」
「さっきの見過ごすとかってそう意味だったんだ」
『咲夜くん』という少年がただの人気者でないと分かってしまった。
もちろん怪我をさせて迷惑を掛けてしまったのだから申し訳のない気持ちはある。
でももし陽葵の言うように怪我を理由にそういう行為に及んでいるのだとしたら、少し腹立たしい気もする。
──そんなの責め立てられて生活を制限されているこっちが馬鹿みたいじゃないか。
そんな愚痴を零しながら、二人でベッドに横になった。
「ねえ、さっき話が途中だったじゃない?」
「そうだったね」
「かなは私の事を知って、どう思った?幻滅した、引いちゃった?」
「ううん。ひなが男だったって知って驚いたけど、でもそれだけ。僕にとってはひなはひなだし。男だとか女だとか今までだって気にしたことないから」
「……そう。そんな風に言われたこと無かったから何か嬉しいな」
陽葵は自分の事を色々と話してくれた。
女の身体になる前に悩んでいたことについても憶えている範囲の男の子時代のことも。
術後の今までの生活についても。
話の途中だったけど、睡魔に襲われて眠気が来てしまった。
「眠いんなら無理して話聞かなくてもいいんだよ」
「ごめんね。また改めて聞かせて」
「うん、分かった」
「……おやすみ、ひな」
「うん、おやすみ。かな」
その日を境に不思議と僕達の距離は縮まっていった。
記憶の無い僕はともかくとして、陽葵は今までぼかして話してきた事をきちんと説明しながら話してくれるようになった。
陽葵は相も変わらず時折出掛けては疲労困憊と言った様子で帰ってくる。
感じた恐怖を誤魔化すように戯けながら行為の詳細なんかを話してくれるけど、僕には全くと言っていいほど理解が出来なかった。
涙を流しながら眠る陽葵を見て悔しい気持ちになり、彼女を抱きしめて眠るのが最近の常となっていた。
陽葵は僕の言うことは聞いてくれるようで、怪我をした翌日に出掛けようとしていたところを見つけて「ダメだよ」っと止めたらあっさりと頷いてくれた。
「ダイレーターは痛いだけからあんまり好きじゃないんだよね」
と笑いながら部屋に篭もった。
部屋の中から悲鳴じみた声が聞こえたが覗くなと言われていたので立ち入ることが出来なかった。
せめてもと扉越しに「大丈夫?」と声を掛けると、低い声で「……これ、ほんと、むり」と息絶え絶えな声が返ってきた。
何とか終えた陽葵の顔はグロッキーだった。陽葵は最中に部屋で読書をして過ごしていたらしく、ベッドの中で読んだ本の話を聞かせてくれた。
それが子守唄となり、僕の意識は落ちた。
毎晩夜中には起きて二人で浴場へ行き一緒に風呂に入る。身体を洗い合って湯船に浸かり、陽葵の身体のことについて色々尋ねた。
小さい時に急に女の身体になってしまったため、大変な事は沢山あるし、医師の診察では「成長と共に何かしら影響は出てしまうだろう」という話をされたそうだ。
「もし、かなが色んなことに悩んで『女になりたい』って思っても焦っちゃダメだよ。ちゃんと身体が成長した後になら手術したって問題ないはずだから」
そう言って忠告をしてくれたりもした。
家に戻ってくると二人でご飯を食べた。
僕は好き嫌いが激しくて嫌いな具材を避けて食べていた。そうすると横から陽葵がそれを食べてくれた。
聞いてみると、陽葵は好き嫌いが特に無いらしくなんでも食べるそうだった。
僕が食器を洗ってから水切りラックの上に片付ける。
その間、陽葵はベッドの上の布団を綺麗に敷き直した。
僕達は一緒に布団に潜って眠りに着いた。
翌朝、目を覚ますと僕の履いている下着がベチャベチャに濡れていた。
漏らしてしまったかと思い、慌てる僕を見て陽葵は僕に下着を脱ぐように言った。
彼女は脱いだ下着を見てから「大丈夫。これ、精液だよ」と教えてくれた。
僕は『夢精』というものをしてしまったらしい。何だか不快感ばかりが募った。
初めての事に自然と涙が溢れてきて泣いてしまって。
陽葵はそんな僕を「大丈夫、大丈夫」と慰めてくれた。
「自分の身体からあんなのが出てくるの、やっぱり嫌だよね。私は
泣きじゃくる僕を横目にそんなことを言いながらベッドのシーツを剥がした。
僕は昼前だということもお構い無しに浴場へ向かった。少しでも早く股間を洗うためだった。
洗い終わってから新しい下着に履き替えて、足速に浴場を出た。
家に戻ってくると陽葵はいなくなっていた。おそらくシーツを洗いに行ってくれたんだろうか。
この時間は洗濯場には大人以外近づかないので問題無いとは思うが大丈夫だろうか。
思ったとおりシーツを洗いに行っていたようで綺麗になったシーツを持って帰ってきた。シーツは広げて部屋の中で干した。
「ごめん、今日は出掛けてくるね」
「分かった、無茶しちゃダメだよ」
「うん、分かってるよ。ありがとう」
陽葵は僕に確認を取ってから行き場を伝えてくれて、出掛けて行った。
部屋の掃除やら洗濯物をしたりと過ごしていると、久々に真利愛さんが帰ってきた。
「彼方、久しぶり。陽葵は……、居ないみたいね」
「さっき出て行っちゃって」
「全く、相変わらずなんだから」
「あ、でも最近は僕が行くのを止めたらそれに従ってくれて。その日はずっと家に居てくれますよ」
「えっ……、あの子が?」
僕は真利愛さんに話した。陽葵の事情につい聞いたこと。それから少しだけど二人の関係が変わり始めてること。
陽葵のことを知って、周りからの反応を見つめ返して自分が異常なのかもと思い始めたこと。今日やってしまった『夢精』というものに言いえぬ嫌悪感を覚えたこと。
そんな話だった。
真利愛さんは少し答えに困る様子で考え込んだ後、深呼吸をして話してくれた。
「私ね、息子が居たのよ。私は当時、夫だった人に全てを任せきりにして全然息子に構ってあげられていなかったの。そしてある時、息子と息子の幼馴染みだった子と一緒に事故に遭って、私が目を覚ました時には息子は行方不明になっていた。とても悲しかったし、悔しかったわ。もっと一緒に居てあげたらよかったって後悔ばかりが残った」
真利愛さんは目から溢れた涙を拭いて、またポツリポツリと話し始めた。
「しばらく経った頃にね。息子にそっくりな女の子を見つけたの。酷い生活を送って来たのか、とても見窄らしい格好で道端に倒れていたの」
「もしかしてその子って……」
「そう、陽葵よ」
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