6
俺は食事を終え
自分の部屋に帰った、
玄関の鍵を閉め忘れたのか
扉が開いていた
「アレ?閉め忘れてたのか?」
部屋に入ると
ビールを飲んでいた秋姉が
俺の部屋で待っていた
「雄一おかえり〜、どこ行ってたの?」
俺は荷物を置き
冷蔵庫の中を確認すると
俺が予備で買っておいた
ビールが減っている
秋姉の奴
勝手に俺のビールを飲んだのか
その事を注意すると
ごめんごめんと
全く申し訳なさそうな感じを
感じさせない顔で謝っていた
「それよりさ雄一
一昨日の夜電話したじゃん」
なんだよ唐突に
そう言えばアレ何だったんだと
俺は秋姉に聞くと、
秋姉はお酒でうっとりしていたのか
うっとりとした目で
「あの日雄一の家行ったら
知らない女の人と一緒にいたけど
あの人誰なの?」っと言い出した
俺は少し固まり、
どうして秋姉がその事を
知っているのだと 焦っていた
「何だよ急に...」
別に変な事はしていないが
昔馴染みの知り合いが
道端で倒れていたのを俺が助けたと
言えば良いのだろうが、
相手は女性だ...
そんな事を秋姉は許してくれないと
俺は思い言い出せずにいた
「いやさ、見ちゃったからさ
・・・で?誰なのあの人は?」
秋姉は少し怖い目で俺を睨んでいた、
この人は善悪の区別がしっかりとしている
俺が何か悪い事をしているかもと
心配してそうしてるのだろう
「・・・・・」
俺は気まずい空気の中
正座して秋姉に説明した、
井上の事やあの夜の事を...
事情が分かると
秋姉は高笑いを始め
缶ビールを一気に飲み干した
「そっかそっか!
そう言う事だったんだね!
雄一が酔っ払いの女を家に連れ込み
いかがわしい事してんのかとツイね」
そんな事俺がする訳無いだろ、
俺も少し落ち着き顔が緩んむと
秋姉が言った
「ッデ?その人の事が好きなの雄一は?」
唐突にそんな事を言われ
俺は少し考えた
俺が井上の事を...
別にそんな関係ではない
井上とは唯の幼馴染だ...
俺は言った
「そんなんじゃないよ..」っと
その言葉を聞いた秋姉は
そっかそっかと笑っていた、
何が面白いのか
俺には何一つとして分からなかった
「んじゃあ私帰るわ」
ひとしきり酒を飲み終えた秋姉は
そう言って帰って行った、
この人は何をしに来たんだ?
酒を飲みに来ただけか?
俺はそんな秋姉に呆れていると
大事な事を思い出した、
あ...今日夜バイトだった
少し仮眠しとくか
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