第23話 この世界を学ぶリビングアーマー
「ちなみにあと何回あれができるんだったっけ?」
えーと円換算で16,400,000円分くらい?
えらいことになっちまった。
俺の
ちなみに在庫は……と、ポチッとな。
『◯オーク皮 20枚
◯オーク肉 19個
◯オーク魔石 19個
◯ミノタウルス皮と肉 一個
◯回復水 820リットル
――――』
おぅふ……結構入ってるな。
「なるほど。ちなみにオークの魔石ってどれくらい?」
と恐る恐る聞いてみる。
「金貨20枚は硬いね。程度が良けりゃ25枚かな。
その他にも皮は鎧の素材になるから金貨1枚と銀貨5枚、肉なんか金貨15枚から20枚になるよ」
オーク一頭あたり、金貨36枚と銀貨5枚になる。高査定なら46枚以上ってことか。
日本円で換算すると360万円以上?!
脅威度7ってDランク冒険者が7名で討伐するんだったよな? 一人頭50万以上になりゃ、考えるわな。
「ちなみに一般的な家庭で……そうだな、四人家族でどれくらいで暮してる?」
「そんなこと――あ、冒険者の研修の時、どれくらいで食っていけるかって習ったな。
金貨3枚と銀貨3枚くらい? だからオーク一体で、12世帯の48人がひと月食える」
そりゃ狙うよね。罠とか仕掛けりゃ効率的に狩れる。あ、税金とか手数料とかどうなんだろ?
「税金とか、手数料とかは? その他に経費もかかるだろ?」
「そこは冒険者ギルドで換金した時点で差っ引かれる。6割バックだよ。4割がギルドに渡ってその中に税金や互助会費用が入ってるって話だった。取りすぎだよね」
こっちは命懸けってのにさ、とブゥと膨れている。
それでも
「さっき出て来た
ポーターを首にして給金を踏み倒したってかよ。
「ポーターの費用は?」
「一日中働き詰めで大銅貨5枚、狩場に居合わせれば魔素が貯められるから、見習い料金ってやつ。でもさ……」
って膨れて下を俯く。
1日5000円ってか。それも踏み倒されたってかよ。
「心配すな、その分は俺が補填してやるって。だが、仔細は任せるぞ――頼りにしてるぜ、リーダー」
そう言うと目を丸くする。
「あんだって……?」
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