8か月で15キロ減に成功した話(※実話です) ~潜むトラップを踏みながら、今日もがんばってます!~

ぼっち猫@書籍発売中!

第1話 情緒不安定。そうだ、ダイエットをしよう!

 2023年4月16日、私・ぼっち猫は情緒不安定に陥っていた。

 カクヨムで開催されたコンテストで受賞し、書籍化が決まって、改稿した原稿を提出したあとのタイミングだったと思う。


 私は基本的に、「こんな世界が見たい」を原動力に小説を書いている。

 それに、人間関係が広がるはずの学生時代をほとんどぼっちで過ごした影響か、私には人と自分を比較する習慣があまりない。


 つまり何が言いたいかというと、自分の実力があまり分からない状態で受賞し、書籍化の話が進んでいたのだ。(今はちゃんと勉強もしてますw)

 しかも初めてのことで、担当編集さんとのやり取りのペースも掴めない。


「まずい。このままではヤンデレが炸裂したメールを送りつけてしまいそう」


 そう思った私は、もう一つ新たに、何か別の「熱中できること」探そうと考えた。

 自己啓発本でも、よく「依存先を分散させるのが大人」だと書いてある。


 そして思い当たったのが「ダイエット」だった。


 なぜ唐突にダイエットなのか。

 それは、ほぼ同時期に「あること」を痛感したからだった。


 私は歌うのが大好きで、大学生の頃から15年以上、週一ペースでヒトカラを満喫する生活を続けていた。

 しかし、あるときカラオケに行くことができなくなった。コロナだ。

 もともと運動習慣なんて皆無だった私は、コロナによって、唯一の筋力を必要とする趣味から遠ざかることになってしまった。


 ――それから2~3年の時が経ち。

 コロナの規制も緩和されて、私は再びカラオケへと向かった。


「久々にマイクに声を乗せて歌えるぞおおおお!」


 そう思っていたが、気づけば腹筋に力が入らず、肺活量も落ちて、思うように歌えなくなっていた。

 たった2時間のカラオケで、ろくに力も入らないのに筋肉痛になる始末。

 前はフリータイムでも余裕だったのに!


 しかも普段はデスクワークで、フリーランスのため通勤もない。

 料理が趣味で、食べ歩きもカフェ巡りもごはんもパンも麺類も大好き。

 私は、気づけば人生で最も体重が重くなっていた。


 2023年4月16日当時、私の体重は86.5キロ(ちなみに当時で37歳・女です)。

 身長は152センチしかないので、誰がどう見ても肥満体型である。

 四捨五入したら90キロ。このままでは三桁に突入する可能性だってある。


 そこまで考えて。

 私はようやく自分のステータスに無頓着であることの危険性を理解した。

 あと、思うように歌えないのがつらい。


「せっかくなら、ここで自分改革をして女子力開花を目指すのもアリかもしれない」


 そんなふうに考えていると、ゲーム好きな私の心に「やってやろう」という気持ちが固まった。


 しかしいくら私でも、さすがにダイエット未経験というわけではない。

 前から太っていたし、過去にも幾度となくダイエットに挑んでいる。

 でも、結局は熱量が続かなかった。

 それに料理が好きすぎて、ダイエット料理を作っていたはずが別のベクトルを向いてしまい、気づけば遠のいているのだ。


 ――けど今回は。

 やみくもに始めて失敗を繰り返すのは避けたい。

 このダイエットは、私の「心の拠り所」でなければならない。

 まずは何がなんでも続けなければ。

 そう考えたとき、私が何をしたか。


 最初から飛ばすから熱量が続かないのだと理解した私は、第一段階として【絶対失敗しないくらいに、自分へ課すノルマをものすごく下げた】。

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